己を正当化する保活の振り返り

1歳の娘の慣らし保育が始まった。
お陰ですっかり放置気味だったnoteを久々に書いてみる気になり、何を書こうかと思ったのだが、今しか書けない保活のことにしようかと思う。

私が住むエリアはいわゆる保活激戦区と呼ばれる自治体で、妊娠中から多少ビビっていた。
保活をすること自体は良いとして、書類を読むと目がツルツル滑るタイプの人間なので、そもそも申請できるのかという不安の方が大きかった。笑
(夫はさらにそれに加えてイライラしてしまうタイプなのでなおさら無理と判断して私がやったのだが)

とりあえず役所に話を聞きに行き、丁寧にhow-toを教えてもらい、夏ごろにいざ見学となったのだが、結論から言えば楽しかった。
当然真夏に子どもを抱っこして歩き回るのは体力的には相当しんどかったけれど、様々な保育園の中に入れる機会はそうそうないし、なんだか就活みたいだなと思っていた。

認可保育園と一口に言っても特色があるし、認可の中でも5歳までの園と2歳までの小規模園はもう別物だ。これに認可外も加わる。
私は普段ズボラでなぁなぁな性格だが、子どもを丸一日預ける場所選びとなると話は変わってくるので、希望を出すところは全部見学に行きたいと思い、最終的に10数園見学した。
ほとんどの園は雰囲気も良く、安心してお願いできそうだと思ったけれど、それでも数園は候補から外した。
別に悪かったわけではないのだが、少しでも引っかかりのあるところには希望を出したくなかったのだ。

ひっかかりとして大きかったものが3つあって、まず1つが質問に対しての答え方について。
娘は離乳食をあまり食べない子で、保育園入園時点でどこまで進んでいるかが読めなかった。
そこで見学に行った先では必ず、離乳食の進みが芳しくなくて普通食があまり食べられない時はどうなるのか?と質問していた。
大抵の園は個人に合わせるから大丈夫と言ってくれたし、1番すごいと思った回答は、必要に応じて後期/完了食と普通食2食用意して食べられるものを食べさせますというところもあった。(フードロス云々は一旦置いておいてほしい。)
しかし中には、1歳過ぎてれば大抵は大丈夫ですよ、と質問の答えにならない回答をされてしまうこともあった。
きっとプロとして長い経験から出た答えなのだとは思うが、こちらは初めての子育てで何もわからず、離乳食の進みが悪いことに気を病んでいる時期だったこともあるので、漠然とした不安感だけが残ってしまった。
大袈裟だけど、何かあった時に寄り添ってもらえないのでは?と思ってしまったのだ。

2つ目は、保育中の様子が見られなかったケース。
コロナ禍での見学だったので、園児を守るために散歩中に見学時間をセッティングされることがよくあった。
これ自体は致し方ないのだけれど、中には全く園児がいない状況だった園もあった。
設備を見るのも大切だけれど、それ以上に保育の様子を見たいので、それが見られないとなると希望するには二の足を踏んでしまった。
保育の様子があまり見られなくても、園内を隅々まで見せてくれたり、日々の様子の話をたくさんしてくれる園はすごく安心感があったが、園児がいないのにあまり内部を見せてくれない園もあり、何か隠されているような気になってしまった。
もちろん意図的に隠していることはないと思うのだが、見学に行って園長先生と目で見える範囲の設備しか知ることができないのは残念だった。

3つ目はもうただの愚痴だが、とにかく見学者への配慮がないケース。
コロナの影響で入口での見学となる園はいくつかあったが、畳一畳もないくらいのスペースに大人6人+抱っこ紐の子ども3人を詰め込まれて説明を受けた時は、もうその時点で希望から外した。
むしろ詰め込めずドアは開いていたし、なんなら私の体はつま先以外外だった。
対応してくれた園長先生は、メールで予約をした見学者に対して、メールではなく電話でして欲しかったなどとも言っていて、じゃあメールの窓口を設けなければ良いのでは…?と謎だらけだった。
中で保育をしている保育士さんや園児の雰囲気はとても良かったのだが、この園長先生はきっと保護者に対してもこんな感じの扱いをするんだろうし、やりとりするのはしんどそうだなと思った。

こんな感じで引っ掛かりのあった園は希望から外したが、それでも10園ほど候補があり、それらを優先順位で並び替えるのはかなり悩ましかった。
当然ながら5歳児クラスのある園の方が今後の保活の心配がなく、設備も充実していて人気なので、普通ならそのような園を上位に書いて、かなり下の方に小規模園を書く人が多いと思う。
だが私は見学を通して、案外小規模園の方が良いのでは?と思うようになった。
まだ1歳であることを考えると、なるべく人数が少ない方がよく目が届くし、コロナに限らず色んな感染症のリスクも少ない。(これが一番でかい。)
都市部の保育園は園庭があってもそんなに大きくはなく、どうせお散歩に行くので、園庭の有無にはこだわりがない。
連携園があれば3歳保活もないし、そのタイミングで幼稚園にいくかどうかの検討もしやすい。
第一我が家は第一子1歳児クラスなので、ぜひ通わせたいと思うような人気の園にはまず入れない。
こんなことを考え始めたら、もう小規模園一択な気がしてきてしまい、かなりレアだが、雰囲気が良く連携園もある小規模園を希望第一位にした。
そしてあっさり内定が出て、保活は終了した。

色んな情報を見ていると、今年度はコロナの影響でかなり保育園が入りやすかったようで、もしかしたら5歳児クラスがある人気の園にも入れたかもしれないと今更ながら思うのだが、慣らし保育5日目にして割と楽しく過ごしている様子(連絡帳によれば)の娘を見ていると、我が家の選択はきっと間違ってはいなかったのではないかと考えている。
本当に良かったのかが分かるのはこれからだけれど、ひとまず今は、なんとか慣らし保育が順調に進んでいることに安堵している。

取り止めなく長い文章を書いてしまったが、己の判断を正当化することができてスッキリしている。笑

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