MISSING YEARS その8~2000年の巻

遂に2000年代に突入。この年はメガヒット路線がアルバム市場を席巻し、流通現場にいた自分もひいひい言いながら商品に囲まれる喜びを噛み締めていましたが、それ故に今振り返ってみても好印象が残る曲が多いです。もっとも、真剣に聴く方は相変わらずマニア度が高いものでしたけど…この時期はネットで形成されたマニア意識が頂点に達した感があります。象徴的だったのが、4月に岸野雄一さんに誘われて初めて公の場でDJをした時。自分は準備のため同席しなかったのですが、呼び寄せた同胞6名が当時高円寺にあった怪しげなCDショップを訪れて、その店主に「君たちバンドやってるのか?」と言われたこと。この時本当にバンドやる気になっていたら、自分の人生は一体どうなってたのでしょうか。相変わらず曲は書けなかったけれど(とあるプロジェクトのために、眠っていた曲を引っ張り出しはしましたが)。

そんな仲間意識が、11月にドラマティックな曲がり角を迎えます。その話はこのコンテンツとは関係ないと信じてるので、敢えてしません…


「(歌い出し5小節目でタイトル解る) 名曲ですね。プロモ盤アナログが昔のキャニオンのレーベル仕様で出てたのが知られてる。1コーラスで終わっても充分満腹感ある曲だと思うんだけど、やはり平成だなぁ。スタンダード曲を作る才能に恵まれてる。」


「渋いイントロだけど、B’z? B’zじゃないだろ…やっぱりB’zじゃん…このあたりから通好みな感じをさりげなく混ぜるようになってたのかな。」


「(歌い出し3文字目で曲名が出てくる) イントロでサザンだと解ったけど、タイトル出てくるのに時間かかりすぎ。これはめちゃ好きなアレンジですね。」


「(歌い出し12小節目で曲名が出てくる) これも歌ってる人はすぐ解るんですけどね。決め手となるフレーズと題名が一致し辛い(と言いつつサビで歌い出す)。ここまで見事に王道アーティストが続くのってかえって不気味…」


「2秒で解った。これはもう名曲としか言いようが無いですね。これが流れる度に、HONZIがエンディングのヴァイオリンを弾いてることを力説してます。」


「超有名曲だけど、タイトル出てこないですね…トミフェブになって一気にイメージチェンジした感があるけど、その陰に隠れちゃった。マスタリング的にはこの辺から海苔状態に突入している印象。」


「(歌い出しで) あゆだ。イントロ内で転調するところはいかにも確信犯というか、やっぱりタイトルが出てこない。タイトルを英語にしてるのに、歌詞に入れないからな。このパターンがJ-popの定型の一つになっちゃった気がする。」


「(歌い出し3文字目で) こっちのヴァージョン入れますか。意外に沖縄風味を引っ込めていて、こっちの方が親しみやすい気がする。この曲はレリビー的なアレンジでやろうかなと思ったことがある。」


「このグループの初期の曲は今じゃ霞んじゃった感があるね。ボーイズグループの王道サウンドという感があって今聴くと面白い。ラップの入れ方は当時のプロデューサーの色ですね。しかしデビュー21年目であの大ヒットには意表突かれましたね。」


「これも思い出せない…ELTか。安定感故にちょっと冴えがなくなってきた感じがある。前回と違って今日はavexだらけですね。」


「えっ、ゆず?こんな曲あった?硬派な音作りだけど、後の青春パンクと呼ばれた人たちの音に直接影響を与えたのが解る。もっとちゃんと聴いてみないとね。」


「まさかこの人だったとは。普遍的な曲だけど、それだけ布袋印がくっきり刻印されているというか、安定して聴ける曲になってる。」


「歌い出しで誰か解ったけど、かなり攻めてる曲作りで大ヒットした印象がないな。曲名が記憶に残ってない。そろそろ末期に来てたのかな。もう短冊時代は終わったんだなと思わせる曲構成。」


「単刀直入なサウンドで初期の感じに近い。当時にしてはかなり思いっきりのいい方に出ているな。」


「これは超有名曲ですぐタイトル出てくるはずなんだけど…(Cメロでいきなり歌い出す)、あれじゃん。このヴァージョンの方選びますか…菅野美穂の方じゃなくて。あっちだとすぐ解るんだけど。色々わけありでこっちになっちゃったんだろうな。シングルヴァージョンとなってるけどかなり長いよね。」


「一青窈…じゃないこっちの人じゃん!この人その後色々あったけど、サブスクから消されずに済んでよかった。ある意味陰キャ系の曲がり角みたいな存在。でも、ちゃんと曲として聴かせる術を持っているところがいいよね。」


「ゆずじゃないということはあの人達だな。このタイトルは記憶に残ってない…」


「これも誰かすぐ解る人達だけど、曲が印象に残ってないな…やっぱりこの年はね、自分がいた境地の中こそが一番居心地いいと悟った年だったからしょうがないや。まさかのプログレ的展開とか、あらゆるものをぶち込んでかなり冒険してる曲ですね。」


「すっかり忘れてたけど、サムエルの後に『電波少年』に出てたバンドですね。なかなかブレイクしなかったけど、これで波に乗らされたというか。当時のメディアの意地悪ぶりを後世に残したって感がある。今、なすびが英国のメディアで取り沙汰されてるけどね。あの国は他国のポップカルチャーを容赦無くやっつけたがるって傾向があるよね。エンディングにプリンス味がある。これが最後でよかったという気がするね」


「(歌い出し3文字目で) 出た!Qちゃんソング。イントロがこんなだったの忘れてた。これは一世風靡した曲だし、これでエンディングってのもいいですね。ほんと、モー娘。関係皆無でこの年のプレイリストってあり得ない気がするけれど、やっぱ層厚かったですね。」

「2000 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。

①カブトムシ/aiko
②今夜月の見える丘に/B’z
③HOTEL PACIFIC/サザンオールスターズ
④Wait & See ~リスク~/宇多田ヒカル
⑤あ~よかった (setagaya mix)/花*花
⑥HELLO ANOTHER WAY ~それぞれの場所~/the brilliant green
⑦SEASONS/浜崎あゆみ
⑧涙そうそう/BEGIN
⑨if…/DA PUMP
⑩sure/Every Little Thing
⑪嗚呼、青春の日々/ゆず
⑫Goodbye Yesterday/今井美樹
⑬Brand New Wave Upper Ground/JUDY AND MARY
⑭Tonight/LUNA SEA
⑮ZOO/ECHOES
⑯月光/鬼束ちひろ
⑰「果てのない道」/19
⑱とまどい/GLAY
⑲ラストツアー~約束の場所へ/Bluem Of Youth
⑳LOVE 2000/hitomi

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