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【子宮外妊娠①】身体に起こった異変

4月下旬、不妊治療で通っていたクリニックで突然、「子宮外妊娠」の可能性を指摘された。
生理が来ていたため、自分が妊娠しているとは思ってもみなかったし、クリニックで3回目の人工授精に向けた卵胞チェックをしてもらっていたときだった。

振り返ると、確かにいつもとは違うことが身体に起こっていた。


①いつも通りの生理

2回目の人工授精から2週間後の朝、いつも通り基礎体温を測るとガクッと下がった。
あー、今回もダメか。と、生理が来るのを覚悟した。
不妊治療あるあるの生理が来て落ち込むのに加え、私は人よりも子宮の構造上生理痛が強い。これは、婦人科でも言われていることなので対策のしようがない。立ち仕事であるため、仕事も生理休暇をとる日がある。
基礎体温が示す通り、その日に生理が来た。いつも通りの生理の量、日数だった。

②3回目の人工授精に向けて

生理3日目、仕事終わりにクリニックへ。排卵誘発剤を服用するため、生理が来てから3~5日以内にクリニックへ行く必要がある。
私は排卵誘発剤が効きやすく、普段32~38日周期であるのが排卵誘発剤を服用することで26日周期にまで早まる。排卵誘発剤にはデメリットもあり、子宮内膜の成長を抑制させる副作用がある。私はもともと子宮内膜の成長もゆっくりであるため、充分に子宮内膜が育つ前に排卵してしまう心配があった。

先生もそれを懸念しており、今回はどちらかにしてみようかと提案された。
①排卵誘発剤の服用をやめる
②いつもの排卵誘発剤(レトロゾール)ではなく効果が1番弱いセキソビットに変える

普段であれば先生の提案を受け入れていたと思うが、今回はゴールデンウイーク前で気持ちが焦っていた。生理が来てから自分で計算したところ、今回も26日周期であればゴールデンウイーク前に3回目の人工授精ができる。
1回目と2回目の間も1ヶ月空いてしまい、4回までやると決めた人工授精の予定がなかなか進まないことに焦っていた。
ゴールデンウイーク前に人工授精したいと先生に伝えたところ、レトロゾールを5日間いつもの半分の量服用することに決まった。そして、なかなか卵胞が育たなければ注射を打つことにした。
ちなみにいつもはジェネリック医薬品のレトロゾールを服用するが、今回薬局にレトロゾールの在庫がなく、フェマーラを服用した。

フェマーラを服用し始めた翌日の朝、下腹部の張りを強く感じた。いつもは服用が終わった頃や排卵直前に下腹部の張りを感じることはあるが、このタイミングでの下腹部の張りは初めてだった。

③旅行先での不調

生理が来てしまったものの、ずっと楽しみにしていた夫との旅行があったため気持ちを切り替えた。不妊治療において、こういった楽しみを作っておくことはメンタル維持に必要なことだと思う。
旅行に行くときは生理も終わりかけで体調も良くなっていたし、前述した下腹部の張りも気にならなくなっていた。

今回は2泊3日の旅行だが、朝から夜まで予定ぎっしり。年に何回も行ける場所ではないため、全力で遊びたかった。
しかし、気合いとは裏腹に、2日目の昼過ぎから疲れが一気にきた。4月なのに半袖で過ごせるくらい一気に気温が上がったため身体がついていかないのだろうか。
「私、今こんな楽しい場所にいるのに何で疲れてるの?これを楽しみに仕事頑張ったんじゃないの?」と自分の身体にイライラした。
3日目は少し休憩をとりながら旅行を楽しんだ。
ホルモンの状態を無理矢理変えているわけだし排卵誘発剤の影響で身体が疲れてるのかなと夫と話した。先生の言うとおり、次回は排卵誘発剤をやめて自然に従うほうがいいかなとも考えていた。

④基礎体温が高い

1年前から毎日基礎体温をつけている。最初のころは自分のグラフがガタガタなのではと検索魔になったり一喜一憂したりとストレスが大きくやめようと思ったが、次第に記録することが日課になっていた。

日課といっても、生理中は無気力になるしどうせ低温期だから・・・と数日サボることもある。今回は生理中に1回測ったところ36.8℃という高温であったが、測り方が悪かったのか途中で目が覚めたのだろうと思いルナルナにも記録しなかった。旅行中も基礎体温計を持って行かなかったため測定しなかった。
旅行から帰宅後、毎日基礎体温を記録したが、高温期が続き違和感を感じた。ただ、しっかり生理が来ていたため、ホルモンのバランスが崩れているのだろうと思い、自分で妊娠検査薬を使うことはなかった。

⑤突然の不正出血

旅行から帰宅して2日後の夜、この日は、夫と共通の友人が家に遊びに来ており、夜ご飯を食べて、ゴールデンウイークに一緒に旅行に行こうと計画を立てていたときだった。急な下腹部痛と下着の違和感を感じトイレに行ったところ、おりものシート一面に出血していた。終わったと思っていた生理がまだ終わっていなかったのか不正出血なのか判断がつかなかったし、こんなことは初めてだった。
2日後、人工授精に向けた卵胞チェックのため婦人科を受診し、そこで出血していることを伝えた。

超音波検査の結果、卵胞の大きさは13mm、子宮内膜はかなり薄い。ゴールデンウイーク前に人工授精できるかはまだわからないとのこと。
先生から、「また2日後に来れるなら卵胞チェックをして、その結果で人工授精するかどうか決めよう」と言われた。
先生の隣でカルテを記入していたスタッフさんが、「基礎体温がちょっと高めですね」と言っていた。
通っているクリニックは家から電車で30分以上、職場からは1時間とアクセスが良くない。この状態では今月はタイミング法にするか?と迷ったが、ちょうど2日後に出張でクリニックの近くに行くため、仕事終わりに予約を取った。

不正出血に関しては、「多嚢胞性卵巣症候群の人はよくあることだからそんなに気にしなくていいよ」と言われた。
先生は今までオブラートに包んで、「排卵がちょっと気まぐれ」とか「多嚢胞気味」と言っていたが、今回はハッキリと多嚢胞性卵巣症候群と言った。
翌日から出血は治まった。

・高温期が続いている
・不正出血がある
という違和感を感じながらも、身体が疲れていてホルモンのバランスが崩れているんだろうと特に気にしないことにした。

⑥身体に力が入らない

不正出血をしてから、1日中ぼーっとすることが多く身体に力が入らなかった。
風邪ではないけど、なんだか身体がだるいような眠いような。
仕事中にぼーっとするのは困るため、なんとか身体を奮い立たせようと午前中からカフェインを摂取して乗り切った。

せっかくの休日も丸1日寝て終わってしまった。前日にやりたいことリストを作っていたのに、朝から下腹部痛を感じてロキソニンを飲んで寝た。昼食後も何もやる気が起きず、夕方まで寝て、夜ご飯も夫に作ってもらった。こんなにやる気が出ないのは、生理前日みたいだった。

翌日、仕事終わりにクリニックへ。
この日のことは、別の記事で書きます。


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