げに面白きこと。①

自粛期間になってから、俺は毎朝あることを思って起きる。(正確には朝ではないことが多い。)

今日は昨日とは違う日にしよう。面白いことをしよう。

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思えば面白いことを追い求めてきた人生だった。面白そうなことをやっている中学を受験し、そこが男子校っていうのも面白そう、大学も面白そうな校風の場所を受けた。落ちたから浪人して普通そうな校風のところに進学したけど。


面白いことが好きと言うよりも、つまらないことが嫌いなのかもしれない。ありふれた遊び、昨日と同じ過ごし方、サムいノリ。

偉そうに言ってお前はそこまで高尚な人間かと言われたらそれまでではあるが、それなりに努力はしてきた。

小学5年でエヴァンゲリオンシリーズをコンプリート。それを学校で自慢していたら担任にオタクだとバカにされた。今なら分かる、そんな狭い価値観のアイツの方がいかに稚拙たるか。

中学で部活に期待していたが、週3回ぐらいなので意外と張り合いが無い。仕方がないのでギターを始めてみる。バンドを組む。ワクワクした。すると周りもギターをやり出す。バンドをやり出す。

周りがやってるとなんか萎えてくるので、作詞作曲をすることにした。ここまではなかなか追いついてくる人はいなかった。だが世の中には作詞作曲をしている人など星の数ほどいることに気づく。じゃあ大会に出てやろうと思って音源送ったらラジオに流してもらえた。面白い。

大学生になって一番面白いと感じたものは雑誌である。雑誌はインターネットの不確実で簡素な情報とは違い、作り手の愛に溢れている。自分の知らない世界がある。POPEYEはたくさんのカルチャーを自分の世界にもたらしてくれた。

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面白いことを求めるがあまりこの世がいかにすさまじきもので溢れているかということも目に留まってしまう。その代表例は、自分の話をされたときに顔をパタパタと仰ぐ女、である。


俺の周りには面白いモノや人がたくさん見つかったが、それはまたいずれ書こうと思う。

#コラム #日常 #面白さ

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