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【基本編】塾のWEB集客方法をご紹介します

こんにちは!WEBコンサルタントの阿部です。この記事では塾を経営している方向けにWEB集客の方法をご紹介しますね!

【こんな方に読んでいただきたい】
●ホームページから問い合わせが来ない!
●SNS(Instagramとか)の活用の仕方が分からない!
●ポスティングや門前配布ばかりやっている(しかも効果が低い)!

阿部写真

【私はこんな経歴】
①塾講師、学校ICT教員として11年間教育現場にいました
②教育IT企業2社に勤務して300教室以上を支援してきました
③教育メディア「教育トレンドブログ」運営:月間100万PV超え
④現在はWEBコンサルティング企業の代表取締役をやっています

教育現場でガッツリ教育活動をした後に、教育IT企業で多くの塾運営と経営に携わりました。

さらに現在では様々な業界(スポーツジム、美容室、保険代理店、ECなど)のWEBコンサルティングをしていますが、どの業界でもWEB集客は非常にシンプルな法則でまとめられます。

この記事では塾業界に特化したWEB集客方法を「会話形式」でご紹介します。実際にWEBコンサルティングさせていただいた塾の先生との会話をほぼそのまま再現しています。最後まで読んでいただいたら「なるほど!」と感じていただけると思いますが、「なるほど!」で終わることなく、自塾に応用できるものはすぐに実践してみてください。

1 WEB集客の全体像:なぜホームページだけではダメなのか?

塾の先生が阿部にWEB集客について相談にいらっしゃいました。

★先生:「阿部さん、2年前から塾のホームページは作ったんですよ。でもホームページ経由で1回も問い合わせが来たことないんです...」

○阿部:「なるほど、GoogleやYahooなどのWEB広告は出したことあります?」

★先生:「ないです」

○阿部:「ブログ記事は書いてます?」

★先生:「書いてないです」

○阿部:「SNSで発信しています?」

★先生:「してないです」

○阿部:「なるほど。先生、それではホームページから問い合わせは来ないんですよ。まずはホームページに訪れる経路を作ってあげないとです」

★先生:「ホームページを作っただけではダメなのですね...」

○阿部:「ですです。まずはお客さんがホームページに流入できるように経路を作ります。下の図のような感じです」

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★先生:「流入経路は、広告とSEOとSNSの3つがあるのですね?」

○阿部:「そうです!順に説明しますね。まず広告ってのは、GoogleやYahooの検索上位に【広告】って表示されるもののことです。例えば「渋谷区 塾」って検索するとこんな感じで出てきます↓」

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○阿部:「左上に【広告】って表示されてますよね?これは広告を出したい塾がGoogleにお金を払って自塾のサイトを検索上位に上げてもらっているのです。検索連動型広告(リスティング広告)と言います」

★先生:「おお!これは便利ですね!ではこの広告を使えば問い合わせが簡単に来るようになるわけですか?」

○阿部:「そうはいかないんですよ。なぜなら、「渋谷区 塾」で広告を出したい塾ってかなりの数がありますよね?その結果『オークションマーケティング』という仕組みで広告費が高騰するんですよ。資金力のある大手企業が独占したり、1件問い合わせを獲得するまでに十何万円もかかる時があります」

★先生:「そんなに!元が取れず赤字になってしまう...」

○阿部:「そうなのです。現状Google検索をお調べしたところ、塾名で検索した時のみ貴塾が表示されます。他のキーワードでは貴塾は表示されないので、入塾間近の人しか検索流入がありません」

★先生:「そうですか。では、ブログ記事を頑張って書いて、色んなキーワードでSEO向上(検索順位向上)を狙うのはどうですか?」

○阿部:「それもいいと思いますが、SEOの知識が必要になることと、記事数がそれなりに必要です」

★先生:「うむ、私はそんなにマメじゃないからブログは向かないかも...。でも広告はコスパが悪いんですよね?」

○阿部:「そうです。広告のコスパが悪くなってきているのは、実は『ある特徴』をもつ業界特有なのです。何だか分かりますか?」

★先生:「うーん、分からない...」

○阿部:「それは、顧客の比較検討期間が長い業界です。顧客はよーく検討して塾を決めます。『明日中に我が子を入塾させたい!』っていう保護者はあまりいないですよね?」

★先生:「それはなかなかいないですね。定期テスト時期にだけ入塾する生徒もいましたが、ごくたまにです」

○阿部:「ですよね。家の鍵を無くした!水道トラブルが起きた!などのような高い緊急性がないからです。また、顧客はGoogle検索以外の方法でサービス購入を検討し始めたことが大きな要因です」

★先生:「Google検索以外?YoutubeとかInstagramとか?」

○阿部:「そうです」

★先生:「そうなのですね!あれってアパレルとかエンタメだけかと思ってましたが、塾もそうなってきてるのですね...」

○阿部:「正確にいうと、顧客はYoutubeやホームページ、SNSなどを何ヶ月も行き来して情報収集して比較検討してから問い合わせや入塾を決めるようになった、ということです。顧客が比較検討する方法が豊富になり、期間も長くなったということです」

★先生:「サービス提供側からすると、とても大変な時代になりましたね汗汗」

○阿部:「そうでもないですよ。逆に、小さい規模の事業者さんにとってはチャンスの時代なんですよ」

★先生:「え!そうなのですね!早く教えてください!」

○阿部:「お任せください」


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【ここまでのまとめ】
●WEB集客にはホームページへの流入経路を設けることが必要
●顧客の比較検討ツールが増えて、検討期間も長くなった
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2 顧客の育て方:なぜうちには問い合わせが来ないのか?

○阿部:「お客さんって、どうやってサービス購入を決めると思います?」

★先生:「そのサービスを知って、それが欲しい!ってなったらですか?」

○阿部:「そうですね。さらに大事なのが、そのサービスを受けている自分がイメージできたら、お客さんは購入します。例えば、店の中が何も見えない飲食店には入りたくないですよね?カレーが出てくるのかラーメンが出てくるのか分からなかったらお客さんは利用しません」

★先生:「確かにそれは利用したくないお店だ」

○阿部:「ですよね。塾も同じです。教室の外から見て、何をやっているか分からない外観だと、お客さんは利用検討してくれません」

★先生:「阿部さん、そこは大丈夫ですよ!うちの教室の外にはノボリも置いていますし、合格実績も張り出している。承諾を得た生徒の写真やコメントなんかも張り出してますから!私の顔写真も添えて。ふふふ」

○阿部:「それは素晴らしいですね!外観を見て入会を問い合わせをしてくる人も多いんじゃないのですか?」

★先生:「はい、入会者はほとんど近所の人で、教室の前をよく通る人です。入会した保護者から『いつも外から教室の様子を見ていました。どんな先生でどんな教室の雰囲気なのかがよく分かっていました』とよく言われます。うちのサービスを受けている我が子の様子をイメージできるのだと思います。一方、WEB経由からは来ないんですよ...」

○阿部:「WEBでも同じことですよ。WEBでも同様にしていますか?」

★先生:「どういうことですか?」

○阿部:「ホームページにも教室の内装、授業風景、生徒の学習活動、先生の顔など載せていますか?」

★先生:「いやー、文字とかフリー素材写真ばっかりですね」

○阿部:「それだと、教室の様子が伝わらないですし、サービスを受けている我が子のイメージがつかないですよね?」

★先生:「そうですね...」

○阿部:「見込み顧客に適切な情報を随時与えて育てていくことをマーケティング用語で『ナーチャリング』というのですが、貴塾だとお店の前を通る人はナーチャリングできていましたが、WEB上では全くだったということですね」

★先生:「なるほど。WEBのデジタル上も、現実世界のアナログと似ているのですね。でも阿部さん、ホームページ自体に訪れる人が皆無なのですが、これはどうしましょう?例えホームページの存在を知ったとしても、たびたびホームページを見てくれる人なんてなかなかいないでしょ?」

○阿部:「おっしゃる通りです。そこで有効なツールがSNS、とりわけInstagram(インスタグラム)がおすすめです。このInstagramのアカウント見てください。とあるプログラミング教室さん(パソコンクラブたんぽぽ様)。教室内の雰囲気、どんな先生か、一目でわかりますよね?

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★先生:「すごい!よくわかります。しかも投稿内容の文面が、簡単な報告書っぽい。保護者にも嬉しい内容ですね!」

○阿部:「そうですね。塾によっては、入会保護者全員にInstagramフォローを必須としている塾もあります。保護者とのコミュニケーション手段となります」

★先生:「そんな使い方が!でも、保護者との連絡手段としてのSNSは、LINE公式が良いって聞きましたけど。あと、Twitterではダメなんですか?」

○阿部:「各SNSには特徴がありまして、完全な連絡手段ならLINE公式がおすすめですが、集客ツールにもなるのがInstagramです。TwitterはInstagramより拡散力はありますが、投稿内容がストックされなかったりして塾のサービス内容をちゃんと伝えることが難しいんですよ」

★先生:「なるほど、だからInstagramなのですね」

○阿部:「そうです。さらに以下のアカウントをご覧ください。高校生から社会人に自習室提供をしている教室です(まち図書カフェ様)」

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★先生:「こちらも教室内の雰囲気が分かるインスタグラムですね!ん?この丸い『設備』『プラン』『黒板』『キャンペーン』って何ですか?」

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○阿部:「これはハイライトといって、プロフィールを補完する機能です。サービス内容や料金プラン、アクセスなどをここで示すことができます」

★先生:「すごい!ほぼホームページじゃないですか!」

○阿部:「そうです、ホームページと同じ役割を果たします。しかもホームページと違って、ユーザーはほぼ毎日見ます。芸能人の投稿を見ながらも、塾の情報が毎日ユーザーに刷り込まれていくわけです」

★先生:「おお!これで先程の『ナーチャリング』が進むわけですね!」

○阿部:「そうなります!興味が高まったユーザーは、プロフィール欄に貼ってあるホームページのリンクをタップして、ホームページから問い合わせてくるようになります。このように、その教室やその先生ならではの魅力を発信できるツールがInstagramで、小規模事業者にとって強力なツールです。大規模事業者だと、このような魅力の発信が難しくなるんですよ」

★先生:「なるほど。Instagramはすごいですね」


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【ここまでのまとめ】
●顧客はサービスを受けているイメージができるようになると購入する
●Instagramは塾の魅力を頻度高く発信することができるツールである
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3 口コミの作り方:なぜ毎年集客が安定しないのか?

★先生:「阿部さん、Instagramの良さは十分分かったのですが、自塾のInstagramアカウントの存在をどうやって外のお客さんに認知させたらいいんですか?」

○阿部:「お、今から説明しようと思っていたところです!どうやるかというと、自塾の保護者経由で伝えてもらうのです」

★先生:「なるほど!でも、まず塾の保護者にInstagramフォローしてもらわないとだし、保護者は他の人に進めてくれるかな...?」

○阿部:「先生、ちょっと話は変わりますが、友達紹介キャンペーンはやってますか?」

★先生:「やってますよ!塾生が友達を体験会に招待したら1000円ギフトカード、入塾したら両者に5000円のギフトカードプレゼント!というキャンペーンをやっています」

○阿部:「それをInstagramでやればいいんですよ!」

★先生:「??」

○阿部:「フォロー、投稿拡散してくれたらギフトカードなどをプレゼントしましょう」

★先生:「あー、Instagramで食品とかのキャンペーンでよく見ます!塾でもキャンペーンは有効なのですか?」

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小岩井乳業様


○阿部:「もちろんです!これをアナログなチラシと組み合わせるとさらに威力を発揮します!」

★先生:「どういうことですか?」

○阿部:「今後配布するチラシ、作成する看板などには、全てInstagramアカウントも明記してください。QRコード表示がいいでしょう。合わせてキャンペーン内容も添えておきます」

★先生:「なるほど、いきなり入塾するまでは興味が高まっていないけど、Instagramをフォローするぐらいならしてくれそうですね」

○阿部:「それが目的です。以前想定してたように顧客は一直線で入会はしてくれません。こんな感じ↓のお問い合わせはなかなかあり得ません」

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○阿部:「今では顧客の比較検討期間が伸びました。Instagramやホームページを行ったり来たりして、塾の情報を取り入れていきます。こんな感じです↓」

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★先生:「顧客と接点を持ち続けることが大切なのですね!」

○阿部:「そうですね!『うちの塾いいですよ!』って言わなくても投稿内容を見れば伝わりますよね。既存顧客も協力してくれればなおさら心強いです。WEB上に絶えず口コミ装置があるようなものです。年毎の集客差も小さくなると思います」

★先生:「それは助かります。今日からInstagramを始めてみます!...とはいえ、何から始めたらいいですか?笑」

○阿部:「簡単ですよ!以下の3ステップです」
アカウントを登録する
②他塾を参考にして投稿してみる
③アカウントをホームページやチラシに組み込む

★先生:「阿部さんはインスタグラム社の社員ではないですよね?今日は色々教えていただきありがとうございました!」

○阿部:「こちらこそありがとうございました」


いかがだったでしょうか?先生と阿部の会話形式でWEB集客の基本をお伝えしました。

WEB集客はアナログ集客と同じで、いかに顧客に自サービスの魅力を頻度高く届けられるかが重要になってきます。

貴塾のホームページ、どうですか?教室の写真や先生の顔写真はありますか?そしてそのホームページに流入する経路はありますか?

ぜひ今回ご紹介したInstagramの活用を実践して、集客に繋げてみてください。

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【この記事のまとめ】
●顧客が塾サービスをイメージできるような情報提供をする
●Instagramは顧客接点を増やせるツールである
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終わりに

★先生:「阿部さん、Instagramの運用でご相談があります。あと、うちのホームページの構成をちょっと見ていただけませんか?」

○阿部:「いいですよ!今日お伝えできなかった『売上げアップのWEB設計』についてもお話できればと思います」

TokyoWebDesign株式会社では、塾業界の皆さまをWEB支援いたします。お困りの方は、お問い合わせフォームよりご相談ください。まずは阿部が面談させていただきます。





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