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2024年東京ヤクルトスワローズ選手名鑑

はじめに

こんにちは、うさぎです。フェグリーさんの「てきとうめいかん」を読んで、これに似たようなものを作ってみたいと思いこのnoteを執筆しました。筆者は、今回は好き勝手書きますが、フェグリーさんはしっかりした知見をもってお書きになると思うので、本家様の2024年版が投稿されましたら、そちらも是非ご覧ください。


投手

#12 石山泰稚

経験値★★★★☆
表情・顔色★☆☆☆☆
ここぞの制球★★☆☆☆
1軍帯同★★★★☆

かつての守護神も今は昔、立場が変わってもなんだかんだ7年連続30登板を果たした元ドラ1右腕。やけに白い顔色は不安を感じさせるが、今年も与えられた役割をしっかり果たしてほしい。

#14 西舘昂汰

期待★★★★☆
スタミナ★★★★☆
上半身★☆☆☆☆
下半身★★★★★

ドラフト1位で専修大学から指名されたタフネス右腕は、指名直後から独特な発言やSNSの使い方で他球団ファンまでも虜に。フィジカルの強さを買われて入団したものの、上半身のコンディション不良が報じられた。今後は下半身だけでなく上半身のコンディション調整にも力を注いでもらいたい。

#15 山下輝

期待★★☆☆☆
出現率★☆☆☆☆
ガタイ★★★★★
存在感☆☆☆☆☆

プロ初打席での髙橋宏斗からノーノーを阻止するヒットを放ち、プロ2試合目で初勝利をあげ、日本シリーズでの登板も果たした将来を嘱望され…た左腕。フェニックスリーグでは188cm100kgの恵まれた体格から130km/h中盤のストレートを連発しヤクルトファンに大きな衝撃を与えた。その割に「叱咤激励」の声は奥川に比して少ない気がするが、とりあえず今季はちゃんと投げてください。

#16 原樹理

崖っぷち★★★★★
なんだかんだ必要★★★☆☆
顔面偏差値★★★★☆
名前のかっこよさ★★★★★

 ヤクルトでなければ昨シーズンオフに支配下を剥奪されていたかもしれない元ドラ1右腕。しかし、2021年は防御率2.30、2022年は内容はともかくとして8勝となんだかんだヤクルトの躍進の裏にはこの男の活躍があった。かつて東都でしのぎを削った今永がメジャー挑戦を果たしたことに触発されて好投してもらいたい。

#17 清水昇

コマンド★★★★☆
タフネス★★★★★
勤続疲労★★★★★
心配★★★☆☆

良質なフォークとアウトローに突き刺すストレートを武器に2年連続最優秀中継ぎを獲得した右腕。昨シーズンはWHIP1.03、防御率2.98と特段悪くはないものの、勝ちパターンで投げるがゆえに8敗と敗戦数が嵩んだ。本来の彼の力をもってすれば昨季の結果は不本意だと思われるので、勤続疲労からの我々の心配をよそに復活してほしい。

#18 奥川恭伸

期待★★★★★
完成度★★★★★
注目度★★★★★
怪我耐性☆☆☆☆☆

2021年の日本一に貢献したかつての夏のヒーロー。一昨年からのコンディション不良に悩まされたが昨季ついに復活、復帰戦で148km/h、その後は150km/h台を記録するなど健康なヤクルトの投手でもなかなか出来ないパフォーマンスを見せた。しかし、1軍復帰への階段を登っていた途中にアメリカンノックで捻挫という不慮の事故に見舞われ、昨季中の1軍復帰は果たせなかった。注目度が高く方針について多様なご意見をいただくことが多いが、結果で黙らせることを期待している。

ふるさとの石川を勇気付けるピッチングを期待しております。

#19 石川雅規

レジェンド★★★★★
球速☆☆☆☆☆
コマンド★★★☆☆
バント★★★★★

通算185勝のレジェンド左腕。残念ながら衰えには勝てず、1軍レベルに届かない内容のピッチングも散見されるが、我らがヤクルトが誇るポンコツ先発陣ならば絶対に出番はあるので、200勝を達成してほしい。

#20 木澤尚文

暴れ馬★★★★★
シュート★★★★★
受け答え★★★★★
死球☆☆☆☆☆

かつてのフェニックスリーグで大炎上を披露した右腕もシュートを軸に2年連続50試合登板を達成とタフさを発揮。慶應義塾大学出身のエリートで、受け答えにも知性を感じさせるがピッチングスタイルは脳筋そのもの。球威は高いがかなり危険な死球が目立つので、コマンドを向上させてほしい。

#21 吉村貢司郎

まとまり★★★★☆
追い込んでからのフォーシームの制球★★☆☆☆
カーブ★★☆☆☆
運★★★☆☆

初回に5点リードしたのにリリーフが同点満塁ホームランを被弾して勝ちが消えたり、そうかと思えばルーキーながらプロ初勝利で連敗を止めたり、アジアチャンピオンシップ決勝戦の勝利投手となるなど運が良いのか悪いのかわからない右腕。追い込んでからのフォーシームの制球や、堂林にスタンドに運ばれたカーブなど課題はあるが、国際大会の経験を武器に飛躍を期待する。

#24 星知弥

韓国★★★★★
球速★★★★☆
奪三振★★★★☆ 
コマンド★★☆☆☆

SSTCで動作解析を行ったことが転機となり昨季は球速が向上しキャリアハイの47登板を達成。若干調子にムラがあり甘く入ったボールを痛打されるシーンも散見されるが奪三振率10.80は素晴らしいの一言。今シーズンは昨シーズンの経験値がリセットされないことを願っている。

#26 山野太一

球速★★☆☆☆
コマンド★★☆☆☆
初勝利★★★★★
思ってたんと違う★★★★★

東北福祉大の不沈艦が育成契約を経てついに復活。初勝利の際の涙のヒーローインタビューはプロ野球ファンに感動を与えた。かつてのノーコン奪三振マシンぶりは見る影もなく、変則フォームから凡打を打たせる技巧派へと何故か変貌を遂げていた。とはいえ球速コマンドともに1段階足りていないので、全体的なレベルアップを期待したい。

#28 松本健吾

ヤクルトファンの希望★★★☆☆
まとまり★★★★☆
折れたバット★★★★★
野球エリート★★★★★

東海大菅生→亜細亜大学→トヨタ自動車という野球エリート。折れたバットでシャドーピッチングという訳が分からないルーティンを行うことで知られる。新人唯一のキャンプ1軍ということで期待の高さが伺える。去年の吉村くらいの成績を残してくれると非常に助かります。

#29 小川泰弘

制球★★★★☆
球速★★☆☆☆
フォーム探し☆☆☆☆☆
ヤクルト比エース★★★★★

なんだかんだヤクルトスワローズのエースは彼である。球速は特に見るべきものはないし、阪神の村上のような極上のコマンドがあるわけではないが、それでも最低限破綻しない制球を武器にチーム唯一の10勝、そして身体の強さで勝ち星を積み重ね通算100勝を達成した。今季もエースとしての活躍を期待する。

#34 田口麗斗

守護神適応★★★★★
変化球★★★★☆
対ヤクルトファン★★★★☆
対11球団ファン☆☆☆☆☆

高いコマンド能力から代名詞のスラットを軸にチェンジアップなどの変化球を交え見事に守護神に適応した左腕。クローザーにはそこそこのコマンドと150km/h台中盤から後半のストレートと強い縦変化の変化球が必要という先入観を覆した。一方でグラウンド外での振る舞いはヤクルトファンを楽しませ、さらには11球団のファンの間で活発な議論を巻き起こしている。
今季もしっかり抑えてください。

#35 石原勇輝

吉田大成スカウト★★★★★
伸び代★★★★☆
ピック★★★★☆
球種構成★★☆☆☆

↑ルーキーはどうしても書くこと限られてくるんですよね…吉田大成スカウトが担当した母校の後輩は、六大学で奪三振能力の高さを証明しており3位の左腕ピックとして素晴らしい。モイネロや山下舜平大が表すように、ストレートとカーブ軸の球種構成はかなり高い球質を要求するので、両球種のブラッシュアップを期待。

#37 エルビン・ロドリゲス

ストレートの質★★★☆☆
コマンド★★☆☆☆
覚醒期待★★★★☆
イケメン★★★★★

195cmの長身からハイスピンのストレートをリリースする右腕。といいつつコマンドが雑でしょっちゅう被弾する姿はさながら高橋奎二。25歳と若くポテンシャルが高いのは伝わってくるが、外国籍選手なのもあって昨シーズンと何も変わらないとまずい。がんばって下さい。

#39 ホセ・エスパーダ

奪三振率?★★★☆☆
コマンド★☆☆☆☆
球速★★☆☆☆
名前のエスピナルっぽさ★★★★★

なぜ奪三振率に?がついているのかというと、昨シーズン「奪三振率が高い」という触れ込みで入団したエスピナルの件があったからである。最速152km/hと外国籍選手にしては心もとないが、ちゃんと触れ込み通り平均149km/h出るなら良いでしょう。出るならね。がんばってください。

#40 高梨裕稔

先発★☆☆☆☆
リリーフ★★★☆☆
被弾☆☆☆☆☆
なんだかんだ必要★★★☆☆

2021リーグ優勝、日本一の試合で先発を託された右腕も、今季は最終的にリリーフに回され未勝利に。原樹理と同様、連覇した際には彼の貢献もあった。リリーフにしたら成績が向上した。

ところで、先発からリリーフに転向したらショートイニングで出力が上がって成績向上するのは一般的な事象なので、(巨人の高梨とか先発がほぼ無理なピッチングスタイルの投手を除いて)先発で成績が振るわない投手を何でもかんでも「中継ぎ適性」で転向させるのは違うと思います。先発で我慢して起用することが必要な選手もいる。

高梨の来季は先発かリリーフかわかりませんががんばってください。

#41 柴田大地

崖っぷち★★★★★
奪三振率★☆☆☆☆
四死球率☆☆☆☆☆
二軍成績☆☆☆☆☆

大卒社会人2年目にも関わらずファームでK/9が5.59、BB/9が6.05、K/BBが0.92、WHIPが1.66という独創的な成績を残した右腕。早く156km/h投げろ。1軍に来い。

#43 山本大貴

ヘイト枠脱却★★★☆☆
コマンド★★☆☆☆
対左★★★☆☆
人間味★★★★★

田口がクローザーに転向した影響でリリーフ左腕の需要を一手に担った左腕。昨年はトレード相手の坂本が飛躍したこともあり叩かれることが多かったが、自己最多の42登板を果たし、多少コマンドに雑なところはあるものの対左打者.239と一定の結果は残した。初勝利の際のヒーローインタビューも人間味を感じさせ、昨季ファンの評価もかなり上げた選手。今季も役割を果たしてください。

#44 大西広樹

ロング★★★★☆
球速の成長★★★★☆
勝負どころ★☆☆☆☆
2019ドラフト大卒投手生き残り★★★★★

2位吉田大喜、3位杉山晃基、4位大西と3連続でピックした大卒投手の生き残りが大西になるとは。往々にして入団から球速が低下するヤクルトにおいて球速を上げた稀有な存在。ビハインドやロングリリーフもこなす縁の下の力持ちだが、勝負どころでの失点が目立ち序列が上がりきらない。今季は与えられたポジション+αで結果を残すことを期待しています。

#45 小澤怜史

ヤクルト比先発★★★★☆
リリーフ★★☆☆☆
サプライズ度★★★★★
バッティング★★★☆☆

元々は高出力サイドハンドで戸田の守護神を務めていた変則右腕が先発で実力を発揮。変則フォームで見るからにリリーフに適性があるように見えて、実際に1巡目の被打率は低いのだが、何故かスターターの方が成績が良いという特殊な選手。高校時代4番を任されたバッティングも良く、昨季終了時点での打率は.150を越える。今季も与えられた役割で結果を残してほしい。

#47 高橋奎二

ストレート★★★★☆
昨季のパフォーマンス★☆☆☆☆
通年ローテ★★☆☆☆
奥さん★★★★★

良質なストレートを武器に、神宮をホームとするヤクルトの投手がWBCに選ばれるという快挙を成し遂げ、世界一の一員となった左腕も昨シーズンはアバウトな制球が露呈し球威で押し切れない場面が目立つなど厳しい内容となった。将来的なメジャー挑戦を見据えるならなおのこと通年でローテを守り2桁勝利は期待したいところ。

#48 金久保優斗

二軍成績★☆☆☆☆
一軍機会★☆☆☆☆
一軍登板の内容★★★☆☆
最近の取り組みの好感度★★★★★

シンカーを覚えた影響かそうでないものか、ストレートの質が悪化し長所を失いかけた右腕は必死にもがいている。二軍成績も正直に言えば見るべきものはなく、1軍登板は1試合のみ。しかしその1試合でストレートで押して4回無安打無失点と希望は覗かせた。SSTCやAMTなど外部からの吸収も積極的に行う姿が見られる。結果に結びつくことを期待。

#49 嘉弥真新也

経験値★★★★☆
昨季成績★☆☆☆☆
実績★★★★☆
背番号☆☆☆☆☆

サイドハンドから繰り出すスライダーで左打者に仕事を果たす変則左腕は新天地をヤクルトへ。昨季は振るわずリリースされたが、ヤクルトの球界随一の脆弱投手陣ならどの球団よりも登板機会は掴みやすいであろう。対左打者の場面で期待をしているが、昨季CSのロッテ安田のタイムリーツーベース、一昨年交流戦の村上の逆転満塁ホームランなど勝負どころで制球が甘くなる点を改善してほしい。渡邉大樹→成田翔と続いた背番号49の負の印象の払拭に期待。

#52 尾仲祐哉

一軍成績☆☆☆☆☆
二軍成績★★★☆☆
勝利の舞★★★★★
フォーム★★★☆☆

この選手を見ているとプロ野球において制球がいかに大事かを学ぶことができる。癖のあるフォームから最速151km/hのストレートと強度の高いスライダーを放つが、いかんせんとっちらかったコマンドが災いし「二軍で平均点以上の成績、一軍では滅多打ち」を繰り返す。ローテや勝ちパターンは求めていないので、怪我せず1年間チームに貢献してほしい。

#53 長谷川宙輝

難病からの復活★★★★★
球速★★★☆☆
コマンド★☆☆☆☆
直近の一軍成績☆☆☆☆☆

ソフトバンクを戦力外になったらいきなりヤクルトの勝敗を担わされ、短縮シーズンで44登板を記録した左腕。2021年以降の1軍防御率は2桁と振るわないが、胸郭出口症候群から実戦に復帰し、コマンドはお世辞にも良いとは言えないが快速球を投げ込んで昨季2軍では防御率2.93、WHIP1.16と一定の結果を残した。日本人では貴重なパワータイプのサウスポーだけに期待がかかる。

#54 サイ・スニード

希少性 ★★★★☆
ハンター★★★★☆
メンタル★★☆☆☆
ドーナツ★★★★★

オフにはアラスカで熊を狩るハンターは、先発として直近2年連続で130イニング以上を消化した。もっとも、我らがヤクルトの先発の層の薄さを考慮する必要はあるが、現在のNPBにおいて外国籍先発がここまで貢献するのは特異である。異質なストレートを武器にするが、脳筋ストレートゴリ押しで抑えられるほどの質ではなく、フラストレーションがたまって多投したストレートを通打される場面が目立つことは改善の余地がある。今季もスコアボードにドーナツ…もとい0を並べてほしい。

#56 坂本拓己

レア出身地★★★★★
門別に負けるな★★★★★
制球★★☆☆☆
期待感★★★★☆

おそらくドラフトの瞬間にほとんどのヤクルトファンが「この流れなら4位ピックは坂本拓己」と思っていたであろう選手。2軍のスタッツも特に抜きん出ているわけではないが高卒1年目としては及第点で、防御率は1点台である。奥尻島の期待を背負い、阪神の門別とはドラフトの順位こそ違えど北海道出身どうし高めあってほしい。

#58 阪口皓亮

カッター★★★☆☆
ストレート☆☆☆☆☆
コマンド★★☆☆☆
イケメン★★★★★

昨季途中に西浦とのトレードでヤクルトにやってきた長身イケメン右腕。長身の割にストレートの被打率が.550ともはや投げない方がいいんじゃないかというレベルだが、高速のカッターと被打率.000のカーブを有効に使うなどして上手くまとめてほしい。コマンドも壊滅しているわけではないが改善の余地があるので今後に期待。ルックスが良いだけに1軍のマウンドでたくさん見たい。

#61 宮川哲

トレードのお得感★★★★☆
二軍成績★★★★☆
2019ドラ1★★★★★
コマンド★☆☆☆☆

奥川や佐々木と同じ2019年ドラ1右腕がトレードでヤクルトに。結果どうなるかは蓋を開けてみないと分からないが余剰戦力の元山で獲得できたのはお得感がある。昨季は2軍で最優秀防御率と最高勝率の二冠に輝いたが1軍通算134.1回85四死球はかなり改善の余地がある。与えられた役割を果たしてほしい。

#62 竹山日向

初登板★★★★★
スタッツ★☆☆☆☆
球速★★☆☆☆
コマンド☆☆☆☆☆

初登板で佐藤輝明やロハスを打ち取った期待の若手右腕。2軍のスタッツにはあまり成長が見られず、一時期は球速が140km/h前後、酷い時は130km/h台前半に低下しコマンドも相変わらずと散々だったが少しずつ球速は戻ってきた。高校時代の高回転のストレートの長所を保ちつつ球速、コマンドをプロレベルに向上させることを期待している。

#68 丸山翔大

台湾WL ★★★★★
サプライズ ★★★☆☆
コマンド★☆☆☆☆
身長★★★★★

一般企業への就職内定をもらっていたエピソードが有名な長身右腕。登録は192cmだが194cmに伸びたらしい。まさか2軍成績を見ても1軍で22登板を果たすとは思わなかった。台湾WLで好成績を残した手応えそのままに今季も与えられた役割を果たしてほしい。

#69 今野龍太

球速★★☆☆☆
奪三振率★☆☆☆☆
カットボール★★★☆☆
生き残り★★★★★

松井裕樹のMLB移籍により楽天2013ドラフトで現在支配下に残っている唯一の選手となった。良質なストレートとよく形容されるが、被打率.277と特段良いわけではない。しかし、カットボールが被打数25で被打率.120と持ち味になっている。全体的な球質と球速を向上させ再び1軍に貢献してほしい。

#99 ミゲル・ヤフーレ

3A成績★☆☆☆☆
ストレート★☆☆☆☆
カーブ★★★☆☆
エスピナルっぽさ★★★★★

ヤフーレの代名詞というとスイーパーだが、これは疑問符つきである。たしかにスライダーでの奪三振は印象強いものの、安定性に課題があり近年の投球割合においては以前より減少し、高速で縦成分の強いカーブをマネーピッチとしている。エスピナルっぽさが強すぎるがそんなファンの予測を裏切ってほしい。

#012 近藤弘樹

2021年の輝き★★★★★
復活劇★★★★★
球速★★☆☆☆
シュート★★★★★

2021年に防御率0.96を記録し日本一に貢献した右腕も、その無理な起用が祟った故障で2年間実戦から遠ざかっていた。昨季は2年振りの公式戦登板となったが球速は戻らないまでもシュートを軸に、健康な投手より優れた結果を残した。1軍のマウンドに舞い戻る姿を期待している。

#013 嘉手苅浩太

ガタイ★★★★★
一時期の球速☆☆☆☆☆
二軍成績☆☆☆☆☆
良化★★★☆☆

一時期は恵まれた体格から中学生並みの球速のストレートを繰り出しヤクルトファンを呆れさせていた右腕。2軍通算防御率6.99、WHIP2.00となかなか酷い成績ではあるが、これでも島田トレーナーのもとでシーズン中盤から球速が少しずつ戻っており、育成選手としてではあるが今年のプロ野球選手生活を掴み取った。恵まれた体格を活かすピッチングに期待。

#015 沼田翔平

顔★★★★★
下の名前★★★★★
台湾WL★★★★★
調子の安定感☆☆☆☆☆

端正な顔立ち、プロ野球選手なら誰もが憧れる名前「翔平」と漫画の主人公のような選手。台湾WLで防御率0.47と好成績を残した。よくよく考えれば巨人時代の2022年も支配下を掴み取れそうになってから炎上し支配下を逃したので、調子のムラをなくし少ないチャンスを確実に掴み取ってほしい。

#019 下慎之介

コマンド★☆☆☆☆
球速★☆☆☆☆
試行錯誤★★★★☆
SNS★★★★★

一時期は支配下登録目前までいった左腕も厳しい内容が続く。安易にアームアングルを下げることには筆者は反対だが、下については現実的に同じことを続けていても支配下は難しいので、本人の試行錯誤として評価できる。SNSの使い方が上手く、1軍の某守護神左腕にはぜひ下を見習ってもらいたい。盟友の山野のプロ初勝利を追う活躍に期待。

捕手

#27 中村悠平

リード★★★★★
バッティング★★★☆☆
解説★★★★★
キャッチャー顔★★★★★

WBCで世界一のキャッチャーに輝いたが、残念ながらヤクルトには大谷翔平も佐々木朗希も山本由伸もいない。それでもフラストレーションを表に出さずに正捕手としてポンコツ投手陣をリードした。キャッチャーらしい観察眼から日本シリーズの解説を務め、好評を博した。今年はバットが湿り気味だったが、本来は捕手の打力でプラスを生み出せる選手なのでOPS.700を期待したい。

#30 西田明央

崖っぷち★★★★★
打力★★☆☆☆
守備力★★☆☆☆
戸田の主★★★★★

戸田で一定の打力を示した捕手も年齢は31歳。現在は正捕手に中村悠平、第2捕手内山壮真、第3捕手古賀優大という布陣であり、ここに割り込むのは簡単なことではないが、内山が想定より早期に1軍供給されたため西田は2軍でマスクを被ることとなった。ところが、おそらく起用法を見るに1軍の捕手としては期待されていないので、内山が2軍で研鑽を積んでいれば西田はヤクルトのユニフォームを脱ぐことになっていたかもしれない。自身のポジションを脅かした選手と自身の選手生活をつなぎ止めた選手が同じとは何たる皮肉であろうか。しかし、橋本や鈴木と期待される若手捕手が多く、今季も西田にとって勝負の年となるだろう。

#32 松本直樹

打力★★☆☆☆
守備力★☆☆☆☆
意外性★★★☆☆
高梨との相性★★★★★

2年続けて2軍でOPS.700くらいの数字を残した捕手。しかし6捕逸はいただけない。これでは前述の通りヤクルトの1軍ロースターの捕手に割り込むのは難しいだろう。高梨と相性が良い記憶があるがその相方も1軍にいるかわからないので松本直樹自身のレベルアップが求められる。

#33 内山壮真

センス★★★★★
ハマったときの打力★★★★★
出塁★★☆☆☆
ヤクルトファンの希望★★★★★

キャッチャーと外野手をこなし、一昨年のオープン戦ではSSも経験した小柄ながらセンス溢れるプレーヤー。1軍実働2年でともに出塁率が3割を切るなど課題はあるが、昨季のホームラン6本の内訳が3試合連発と1試合2本とほか1本という「ハマったら打ちまくる打力」を持つ。ドラ3の高卒3年目の成績としては及第点なはずだが、高いポテンシャルを感じるだけにさらなる飛躍を期待する。

ふるさとの石川を勇気づける活躍を期待しています。

#57 古賀優大

肩★★★★☆
ピックオフ★★★★★
打力★☆☆☆☆
昨季★★★★☆

強肩を活かしたピックオフが印象的な捕手。打席で演奏されるはずの応援歌なのに「溢れる情熱 心奮わす ホームを守る 最後の砦となれ」と攻撃面に何も言及されていないことからわかる通り打撃の期待値は皆無に等しく、実際一昨年まではOPSが.500を越えることはなかった。しかし昨季はプロ初ホームランを放つなど少ない打席数ながらOPS.700越えを残すなど打撃面でも一定の結果を見せた。今季は、昨季のバッティングが確変でなく紛れもない成長であることを示してほしい。

#65 鈴木叶

長打力★★★☆☆
フィジカル★★★☆☆
土地勘☆☆☆☆☆
環境★★★★★

前述の通りヤクルトの捕手陣は充実しているので、星野ひのでや福島圭音をスルーした上でのピックについて筆者は苦言を呈した選手。高卒捕手ピックするにしてもせめて堀だろとか思っていたが、
・1月のフリーバッティングで推定150m弾を放ち打力をアピール
・1000m走で新人トップのタイムでアスリート能力をアピール
と筆者に土下座謝罪を要求してくる。渋谷で迷子になるかわいい一面もあるが、嶋や中村の薫陶を受けながら内山や古賀と切磋琢磨して数年後には1軍に定着してほしい。さすれば渋谷で迷子になることもなくなるだろう。

#023 橋本星哉

打力★★★☆☆
選球眼☆☆☆☆☆
守備力★☆☆☆☆
適応★★★☆☆

オープン戦で小沼相手にとんでもない内容の三振を披露した左打者も育成ルーキーとしては十分な成績を残した。6捕逸と守備面は課題で、打撃もさきの三振が典型例であるように四球が極端に少ないことから選球眼の未熟さが伺えるが、打率.283を記録したところにスイングの精度が現れている。今季は支配下昇格を期待したい。

#025 木須フェリペ

確実性★☆☆☆☆
長打力★★★☆☆
ユーティリティ★★★★★
2023ベスト補強★★★★★

出塁率は大して良くないのでシュワーバーみたいな成績というわけではないが、打率.222ながらヒット20本のうち8本が長打というブンブン丸。しかしこの選手の本当の価値はそこではない。シーズン途中に獲得されるとキャッチャーだけでなく外野手、ファースト、サード、ひいてはセカンドにまでかりだされ人数不足に陥った戸田の試合運営を支えた。今季も与えられたポジションでチームに貢献してほしいが、支配下昇格して主役を掴んでもらっても構わない。

内野手

#00 赤羽由紘

アプローチ★☆☆☆☆
堅実さ★☆☆☆☆
ユーティリティ★★★★☆
持ってる男★★★★★

身体能力が高いユーティリティだが、2Bを守れば巨人戦で逆転に繋がるまずい守備をしたり、CFを守れば連携ミスなのか深追いしてRFに猛然とダッシュしスリーベースを生産したり、2軍ではCFなのに1イニング2もたつきしたり、と守備固めに使うのは何となく怖いのはまだ堅実さが足りないからであろう。しかしFASでサヨナラホームランを放ったり初ホームランが伊藤将司のマダックスを阻止する1本になるなど何かと持っている選手。今季は安定したプレーを期待します。

#1 山田哲人

ミスタースワローズ★★★★★
キャプテン★★★★★ 
天性のアーチスト★★★★★
来季こそ復活しろ★★★★★

3度のトリプルスリーを達成した日本プロ野球史上最高の5ツールセカンド。国際大会では幾度となく日本を救い、シーズンではヤクルトをキャプテンとして日本一とリーグ連覇に導いた。プロ野球ファンを魅了したそのプレーの身体への負担は大きく、近年は「山田哲人」としては物足りない成績が続いているが、それでも打球に角度をつける技術は天才的で、まさに天性のホームランアーチストである。そもそも少なくともヤクルトに「通年で山田を上回る成績を計算できる」セカンドは存在しない。新キャプテンマークを胸に今季もチームを引っ張ってほしい。

#5 川端慎吾

ミートセンス ★★★★★
パワー★★☆☆☆
怪我耐性★☆☆☆☆
代打の神様★★★★★

かつては首位打者に輝き、近年は代打の一振りでチームを救う天才打者。怪我に悩まされることが多くガラスの天才と評されるが、まともに勝負されることがそう多くはないながらもその卓越したミートセンスでヒットを放ち、球場によってはスタンドインも狙える好打者。今季も打撃職人ぶりを発揮してほしい。

#7 長岡秀樹

守備力★★★★★
思い切りの良さ★★★★★
走力★★★☆☆
ファンの民度★☆☆☆☆

こればっかりは長岡に非は全くないのだが何故かヤクルトファンのトラブルを覗いてみると長岡ファンであることが多い気がする…気のせいか?それはともかく、ホームランバッターではないので極端なアッパースイングは避けるべきであるが、かといって中野や岡林のような俊足では決してないので強く振ることをやめたら長所が消えてしまう。その意味で長岡の思い切りの良さは大事な長所である。守備には全く文句がないので、今季は打率.250、OPS.630くらいを残してくれると助かる。

#10 宮本丈

長打力★★☆☆☆
選球眼★★★★☆
vs青柳★★★★☆
努力の人★★★★★

ミーティングで「練習禁止の日に練習するなよ〜」と釘を刺されていた、努力家な選手。青柳相手に滅法強く、山田の代わりに出場して結果を残していた。今季も優れた選球眼とバットコントロールを活かして出塁率.350を期待したい。

#13 ホセ・オスナ

長打力★★★★☆
安定感★★☆☆☆
守備★★★★☆
全力プレー★★★★★

外国籍野手が軒並み不振なこの時代にオスナを保有していることは大きなアドバンテージである。調子の波は大きいがシーズン通してみれば及第点の成績を残してくれた。何より全力プレーを怠らず、守備力も高く評価され、特にスクーピングに長けておりサードやショートからとんでもない送球が飛んできてもアウトを積み重ねることができたのは彼の功績である。今季も鍛えた肉体と荒ぶる魂でツバメを救ってほしい。

#36 西村瑠伊斗

打力★★☆☆☆
守備力★☆☆☆☆
適応★★★☆☆
伸び代★★★★★

まだまだこれからの選手。2軍成績もまだ物足りないが、右肩上がりに推移しておりプロへの適応を感じさせる。最終戦で1軍の舞台も経験した。サード挑戦はプロに入ってからなので、今季も研鑽を積んで村上の後釜に名乗りを上げたい。

#38 北村拓己

ユーティリティ★★★★★
勝負どころ★☆☆☆☆
1軍期待★★★☆☆
紛らわしさ★★★★★

ピッチャーもこなせる超ユーティリティ。筆者は巨人時代に犠牲フライで良いサヨナラのチャンスで入江のボール球のフォークを振って三振したシーンの印象が強い。星稜出身(奥川、内山)、亜細亜大出身(松本健吾)、巨人出身(田口、沼田)、「北村」(北村恵吾)、「拓己」(坂本拓己)と似た要素を持つ選手が多い。しっかり名前を覚えてもらうためにも、ファームで打席数を重ねて…という選手でもないと思うので1軍に帯同してほしい。

#46 太田賢吾

二軍成績★★★★★
一軍成績★☆☆☆☆
守備力★☆☆☆☆
戸田の主★★★★★

この選手は今季は違う球団のユニフォームを着ているかと思っていた。2軍では素晴らしい成績を残すが1軍だとさっぱり、というシーズンが続いている。打てないのはまだしも消極的なアプローチが散見されることが気がかりである。守備でプラスは期待できないのだから、1軍でももっと積極的に打っていってほしい。

#50 北村恵吾

二軍成績★★★☆☆
台湾WL★★★★★
初安打★★★★★
畠山になれ★★★★

打率.230ながら2軍で2桁ホームランを放つなどルーキーとしては十分な成績でWLでも好成績を残した。ファーストサードに加えセカンドだけでは飽き足らずショートも守らされていた。右打ち内野のスラッガーは畠山を彷彿とさせるが、そんな先輩の薫陶を受け初安打を満塁ホームランで飾った鮮烈デビューを果たした。今季は要所での活躍に期待。

#55 村上宗隆

守備力★★☆☆☆
走力★★★☆☆
打力★★★★★
怪物★★★★★

彼の守備に幾度となく絶望させられたことはあるが、菊池との自主トレで守備を向上させる意欲も感じとれる。打力は申し分ないだけに守備の改善も期待したい。

去年の成績は打率.256、31本、84打点である。
一体この数字を残せる打者がNPBに何人いるだろうか。もちろん最年少で三冠王に輝いた彼の実力はこんなものではないし、たしかに昨季は不調であるが、逆説的に不調でもこの数字が残せる彼の怪物っぷりを表していると言えるのではないだろうか。

今季もチームを牽引する活躍を期待しています。

#59 小森航大郎

パンチ力★★★☆☆
守備力★☆☆☆☆
走力★★★☆☆
フィジカル★☆☆☆☆

この選手はSSに残るかどうかはわからない、が、内野手登録なのでここに入れました。塩見の後釜としてCFコンバートも考えられる。打率自体は.230とパッとしないがヒット29本のうち2塁打7本、3塁打3本、本塁打3本、盗塁7つとパワーと走力に非凡なものは見せている。今季は出場試合数を増やして継続的な結果を残してほしい。

#60 武岡龍世

打力★★☆☆☆
守備力★★★☆☆
走力★★★★☆
運★☆☆☆☆

2019年ドラフト下位の左打ちで二遊間を主戦場とする内野手…そうこの選手はSSでゴールデングラブに輝いた長岡と特徴が丸被りなのである。名字も似てるし。その長岡はショートのレギュラーを掴んだ一方で武岡はチャンスを与えられたと思ったら死球を食らうなど何かと運が悪くまともに1軍機会を与えられていなかったが、昨シーズンは84試合出場と経験を積んだ。ハマスタで犯したセカンドフライの落球のような軽率なプレーは減らしてほしい。オフには陸上選手に弟子入りし盗塁数を増やすよう試みたようで、長岡とはまた違った個性を発揮して1軍の居場所を掴み取ってほしい。

#63 増田珠

二軍成績★★★☆☆
打力★★☆☆☆
ユーティリティ★★☆☆☆
奥村の後継者★★★★☆

2軍でOPS.700台後半を記録する、外野が主戦場のユーティリティプレイヤー。小久保監督の来季の戦力構想にも入っていたと思われ、まだ24歳なので伸び代も残っている。引退した奥村が務めていた元気印の役割も引き継ぎながら、赤羽らと競争しレベルを高めあって欲しい。

#66 三ツ俣大樹

打力★☆☆☆☆
守備力★★☆☆☆
中日っぽさ★★★★★
漁師っぽさ★★★★★

オフの釣り動画で地元の漁師にしか見えなかった三ツ俣だが、中日時代と特に変わったことはない印象。打撃は1軍レベルではないが、範囲は狭くともとりあえず内野全ポジションを守れるのは助かるので、1軍2軍問わず与えられたポジションで奮闘してほしい。

#67 伊藤琉偉

守備力★★★☆☆
シンデレラストーリー★★★★★
トーク力★★☆☆☆
学力★☆☆☆☆

堅実な守備力が評価されるルーキー内野手。学業面で単位が足りず東京農業大を中退し、野球から離れていた時期もあったが兄の縁もありアルビレックス新潟に入団した。会見で発言に詰まる場面が散見され、橿渕スカウトグループデスクからトーク力を伸ばすようにアドバイスされたので、たくさんヒーローインタビューを受けるような選手になってトーク力を磨いてほしい。

#026 髙野颯太

マイナー高校★★★★★
体格★★★★☆
左打席★★★★★
土地勘☆☆☆☆☆

三刀屋高校初のプロ野球選手。90kgの恵まれた体格から長打を放つ未来のスラッガー候補。高校時代に左手を骨折したので仕方なく左打席に入ったらホームランを打ったエピソードが有名。鈴木と渋谷で迷子になったようだが、支配下を掴み取って神宮で試合を積み重ね、青山周辺に詳しくなることを期待している。まずは身体作りに励みたい。

外野手

#0 並木秀尊

打力★★☆☆☆
走力★★★★★
守備力★★★☆☆
バントの精度★★☆☆☆

球界屈指の俊足でグラウンドを駆ける韋駄天。その脚力を活かした華麗な守備も持ち味…だが赤羽との連携ミスであったり、何より野球人生が終わりかねない大エラーをしたのはいただけない。バッティングも多少は向上し、プロ初ホームランも放った。並木の俊足ならガッツリ警戒されていない限りセーフティバントは多少精度が粗くてもセーフになるはずなので、もう少しバントの精度を上げて一発で決められる確率を上げてほしい。もちろん、ヒッティングあってこそのセーフティなので、今季はまずは打力の向上を期待しています。

#3 西川遥輝

二軍成績★★★★★
一軍成績★☆☆☆☆
実績★★★★★
イケメン★★★★★

現役最多盗塁を誇る外野手。打力も十分で、全盛期の状態を取り戻し、継続できればレギュラーは間違いない選手。楽天時代はそれができなかったのでリリースされたが、ヤクルトではどうだろうか。外国籍選手にも全力プレーを徹底するヤクルトの方針で全盛期の輝きを取り戻してほしい。この選手もルックスが良いので神宮でたくさん見たい。

#4 丸山和郁

打力★★☆☆☆
走力★★★★☆
守備力★★★★☆
ドラ2っぽさ★☆☆☆☆

折り返しの直後の3位で柴田を指名したインパクトが強すぎてあまりバレてないが普通は丸山和郁をドラ2で指名したら暴動が起きるレベルのクソピックである。しかし蓋を開けてみれば俊足強肩を活かしサンタナの代走や守備固め、ルーキーながら優勝決定のサヨナラ打を放つなど一定の活躍を見せた。ただ打力は課題で、ドラ2割いたわりにやることがドラ5の並木と同レベルと言われたらそれまでなので、ここはドラ2の格を見せてほしい。守備範囲は広く肩も強いので基本的に守備能力は高いが、梅野の打球に対して珍妙な追い方を披露して頭を抜かれたプレーのような軽率な守備は課題。ここ2年間離脱が散見されるので、今季は1軍に帯同し結果を出してほしい。余談だが丸山和郁は筆者が応援タオルを持っている唯一の選手です。

#9 塩見泰隆

打力★★★★☆
走力★★★★★
守備力★★★★★
怪我耐性★☆☆☆☆

山で猪を追いかけていた野生児はプロに入っても野性味溢れるプレースタイルで大活躍。攻撃面では1番打者としては三振が多いきらいがあるが、パンチ力のある打撃と爆発的な走力でリードオフマンを務めベストナインを獲得したことがあり、守備面では2021年に宇草にランニングホームランを許したトンネルこそあれど、広大な守備範囲と強肩を活かした守備力でゴールデングラブを獲得したこともある。彼には怪我せず多くの試合に出場することを期待します。

#23 青木宣親

レジェンド★★★★★
バットコントロール★★★★☆
パワー★★☆☆☆
若手指導★★★★★

日米通算2703安打を誇る、球団を代表する打者。衰えからバットコントロールの精度が落ちたりパワーレスな打席内容も散見されたりするものの、スタメン代打問わずにチームに貢献するレジェンド。昨季最終戦のサヨナラ勝ちは青木の巧みなバットコントロールでのヒットから生まれた。今季も熟練の打撃技術でヒットを積み重ねてほしい。

#25 ドミンゴ・サンタナ

長打力★★★★☆
確実性★★★★☆
守備力★☆☆☆☆
怪我耐性★★☆☆☆

長打力と確実性を兼ね備えたリーグを代表する外国籍打者。守備力には範囲とハンドリングともに課題があり、普通の選手なら守備範囲内のライトフライがヒットになったり、ツーベースをスリーベースにした光景も見慣れたものだ。しかし、もう少し守備力が向上してほしいと思う反面、彼には元から守備など期待してはいないので、今季もその打棒でチームを救ってほしい。

#31 山崎晃大朗

打力★★★☆☆
走力★★★★☆
守備力★★★★☆
通年☆☆☆☆☆

走力と弱肩ながら俊足を活かした守備範囲を誇るほか、坂本が2000本安打を放った試合で逆転グランドスラムを放ったり、大勢に初めて負けをつける逆転タイムリーツーベースを放ったり、北山から逆転サヨナラスリーランを放ったりと打撃面も印象的な一打が多い外野手。しかし好調が続かないのである。彼が不調に陥った際にすぐに再調整させることができる外野手の層の厚さがほしい。もちろん、今季こそは彼の好調が長く続くというのならば大歓迎である。

#42 澤井廉

二軍成績★★★★☆
マグネット★★★★★
筋肉★★★★★
期待★★★★★
 
昨季は2軍を主戦場とし、守備力はプロレベルとは正直まだ言えないが、そんなことはどうだって良くなるほどのバッティングを見せた外野手。豪快なフルスイングから放ったリーグトップ18本のホームランとバットフリップはファンを魅了した。1軍では打率.156、OPS.489とプロの壁に苦しんだ上に安打5本、四球0にも関わらず死球5というマグネットっぷりを発揮。岡野に死球を当てられた際には筋肉の鎧のおかげか全く痛がらず打席続行を試みるも球審にバレるという逆杉谷パターンの珍プレーを見せた。今季もフルスイングを継続した上で、徐々に1軍レベルのピッチャーへ適応してほしい。

#51 濱田太貴

フルスイング★★★★☆
成長★★★☆☆
お墨付き★★★★★
対横浜★★★★★

フルスイングが身上のスラッガー候補。まだ粗さは多いが、1軍実働4年で試合数、打率、OPSが単調増加していることは成長と言っていいのではないか。あと追い込まれてから右足を引いて外のボールに当てに行って三振するのだけはやめていただきたい、それなら崩されようがちゃんと振って三振した方がインパクトした時のリターンも大きく併殺リスクも下げられると筆者は思う。昨季はシーズン打率.234、OPS.652ながら横浜戦では打率.362、OPS.1.037と鬼神の如き強さを発揮した。今季も青木宣親や宮﨑敏郎にお墨付きを受けるその打力をさらに伸ばしてほしい。

#024 岩田幸宏

ミートセンス ★★★☆☆
選球眼★☆☆☆☆
長打力★☆☆☆☆
走力★★★★☆

俊足が武器の外野手。いかんせんこのタイプはレギュラーの塩見を筆頭に丸山和郁、山崎、並木、新加入の西川と飽和している。昨季塩見が離脱したときに運悪く怪我しており、その間に並木が台頭したことで支配下昇格を掴むことができなかった。とはいえヤクルトの俊足外野手は揃いも揃って怪我が起こりやすいので、リスクヘッジのために彼の支配下登録も考えられる。1軍で躍動する日のために、今季も継続して結果を残してほしい。

おわりに

ここまで16000字オーバーの駄文にお付き合いいただきありがとうございました

と書いていますがここまでたどり着いた人はいるのかな?いたとしたらよほどヤクルト愛の強い方なんでしょうね。ここまで読んでくれた方は僕に「好きなチェーンの飲食店」を教えてください。「チェーン店なんて行かねえよ」って人はチェーン店じゃなくても大丈夫です。チェーン店だと筆者が行きやすいから助かる、というレベルの話です笑

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!!!

















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