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障害者支援はセンスありき

えりぶにゃです。
前職から障害者支援施設で働いて6年目、
肢体、知的、発達、てんかん、行動障害を持つ娘を育てて18年目になります。

障害者支援施設で2社目働いてみて、思ったこと。支援にはセンスが必要ということ。
どんな種別の支援(生活介護、自立、継続B型、継続A型、就労移行)でも結局どこかしらハンデを持つ大人であるということ。
特に身体障害のように目に見える障害なら、見て配慮すればよいけど、知的や精神は見てわかる配慮は少なくて声かけややる気とレベル調整等センスが必要になります。

うちの娘は手をかければかけるほど、やる気を出すタイプ。周りからの『頑張れ』オーラを感じると一気にやらなくなったり、甘えてきて『お願いします』と爪を隠す。
だから、手をかけお膳立てを母の私や関わる支援スタッフが行いそれに乗っかって、気づいたらやるべき事以上の結果が出ています。

さて、仕事でも
ティモンディーの『やれば出来る』とか
サボンマスターの『あきらめないでどんな時も君ならやれるさ嘘じゃないよ』じゃないですが、ぶんぶんムチを振り通所さえすればやる気を本人から引き出してやらせればいいんだという松岡修造みたいな熱血タイプがまだまだ多い。
それって障害者支援じゃなく、障害者へのやる気搾取ってやつです。吸い取られたら動けなくなり、コロッと辛くなるやつ。
一番怖いですよね。
就活って人生で一番精神力を使う行為だし、やる気搾取なんてされたらトラウマになる。

だから娘の経験を経て思う障害者支援のセンスとは…

・障害区分に関わらず、現状の体調・精神力に合わせた支援を行うことで寄り添う
・1人の支援にあたっていても、周りが不公平だと思われない合理的配慮を行う
・特性のぶつかり合いは仕方ないが、それを事前の環境調整でなるべくカバーするのが障害者支援の真骨頂

だと思ってます。
もし、利用者が自分の想定と違う反応だったら利用者が悪いのではなく、センスがないからということになります。
3つのうち何が足りないか振り替えられなければ、次も失敗するでしょう。

うちの場合、夫にも5年前障害が見つかりそちらの対応も日々しているので研ぎ澄まされました。修行は買ってでもしろですね。

さて…前職はセンスはよいのですが、社長が国や県、市に働きかけるのが好きな外交派。
良いのですが、スタッフがそれに振り回されて利用者の対応センスを下げる悪循環でパートから正社員の道を断たれた。
現職はセンスがほぼなく、寄り添うと環境調整が皆無という状態。でも利用者と向き合って『気合いだ!』と叫んでいるように見える。
アニマル浜口が好きなら良いけど、娘みたいに冷めて絶対やってやるか!!と反抗する人には最悪。

私は公私ともに障害児保育、障害児教育、障害者福祉で培ったセンスを使いコツコツ寄り添い、環境調整を行っていこうと思います。
それに反対する場合は合わないということで早めに退職しなくては…

障害者支援は面白い職業ですよね。
センスが問われるのが楽しいからやめられないです

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