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うまお と うまこ

うまお「うまこ、久しぶり」

うまこ「うまお、久しぶり~」

うまお「最近どう?」

うまこ「どうもこうもないわよ。毎日毎日走らされてくたくたよ。坂を登らさせられたり、草が全く生えてないところを走らされたり。私、時々なんのために生きてるのか分からなくなっちゃう」

うまお「だよなぁ。俺も同じ。たまに人がたくさんいる賑やかなところで走って一番になっても、俺らの飼い主が得するだけっしょ?俺らタダ働きみたいなもんじゃね?」

うまこ「タダ働きな上に超重労働。人間がよく言ってるブラック企業ってやつかしら?競走馬はみんなブラック企業勤務ね。」

うまお「言えてる。しかもさ、万が一勤務中に骨折でもしたら安楽死させられる可能性もあるんだってよ。ブラック企業とかいうレベルじゃないわー。」

うまこ「私たちの祖先は人間の戦争にも駆り出されて良く命を落としてたそうだし...人間は共存とかいう言葉を使うみたいだけど、ぶっちゃけ良いように使われてるだけよね、私たち。」

うまお「本当それ。別に飯とか寝床は自分で探すからさ、自然の中でのびのびと暮らして、自分で死ぬ場所選びたいよな。最近の人間社会は『自分らしさ』を大切にしながら生きていけるんだってさ。羨ましいよな。」

うまこ「ほんと、羨ましいわね。」

おわり

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