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【EDH】《エインジー・ファルケンラス》コンボルートメモ2

概要

前回の記事では頻出のコンボについて解説した。今回は使用頻度が低いものを紹介していく。

エインジーレス・ループA - 《骨たかりの守銭奴》

前回《ネクロポーテンス》の項で説明したループだが、《エインジー》不在でもトライすることができる。まずは手順から紹介する。

1. 《骨たかりの守銭奴》をコントロールしてクリンナップに入る。
2. ディスカードで《骨たかりの守銭奴》が誘発。以下のように積む。
   《骨たかりの守銭奴》(ドロー)、《ウラモグ》、 マッドネス(誘発)、
   《骨たかりの守銭奴》(ゾンビ)、《骨たかりの守銭奴》(マナ)
3. 《骨たかりの守銭奴》(ゾンビ/マナ)、マッドネス(誘発)まで解決。
4. 《葬送の影》で大量回収。
5. 《ウラモグ》を墓地に置けていないときはここで《納墓》。
6. 《ウラモグ》の誘発を解決して《葬送の影》等をライブラリに戻してシャッフル。
7. 《骨たかりの守銭奴》(ドロー)を解決。
8. 浮いているマナでサーチをして次のループに備える。
9. 1.に戻る。

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ナチュラルディスカードを《葬送の影》で拾い、それを《ウラモグ》でライブラリに戻すことでループする。ループするたびリソースが膨れ上がっていき、数回繰り返せば毎回山札を引ききる確定ループへと昇格する。

《エインジー》で掘る工程がないためループ成立の条件は厳しい。初期手札が不足していると二度目三度目の《葬送の影》に辿りつけずにループが終わる。ループを完遂するには《ネクロポーテンス》《血の取引者、ヴィリス》のどちらかでリソースを稼いでからスタートする必要がある。

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注意点として、このループはドローの枚数をほとんどコントロールすることができない。  過剰ドローで自爆しないように生成する山札の枚数を管理する必要がある。具体的にはマッドネスカードをある程度追放領域に残して《葬送の影》を唱え、手札回収後に十分量の墓地を生成する。修復後のライブラリをドローでぴったり引き切る調整をすれば確定ループの完成だ。

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必要牌を確保した段階で《Demonic Consultation》or《汚れた契約》を使用して不要な山札を破棄するという選択肢がある。これにより以降のループが確定となるが、フィニッシュ手段の確保と前述のドロー調整が必須であることをお忘れなく。

任意スペルの任意回数キャストになるのでフィニッシュは何でも良いが、《血管の施し》(3点ドレイン)が色マナ変換の手間がなく分かりやすい。     必要であれば《波止場の恐喝者》や《Burnt Offering》で赤マナを捻出することも可能だ。

エインジーレス・ループB - クリンナップ《穢れた血、ラザケシュ》

前回も少しだけ紹介したが、クリンナップループに《ラザケシュ》を使うこともできる。

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1. 《穢れた血、ラザケシュ》をコントロールしてクリンナップに入る。
   《忌むべき者の歌》《床下から》《ウラモグ》を用意しておく。
2. クリンナップに入り、なるべく多くの生物を捨てる。
   誘発は《ウラモグ》を下、《ネクロマンシー》が自壊するならその次に積み。
   その上に《床下から》、その他マッドネスを上に積む。
3. 雑多なマッドネスを解決して生物を墓地に置く。
4. 《忌むべき者の歌》でマナを出す。
5. 《床下から》を解決してライフとゾンビを得る。
6. 《ラザケシュ》で《葬送の影》をサーチ。そのまま唱えて大量回収。
   ※《ネクロマンシー》が自壊する場合《浅すぎる墓穴》をサーチする。
   ※《ネクロマンシー》の自壊を解決。墓地に《ラザケシュ》が置かれる。
   ※《浅すぎる墓穴》で《ラザケシュ》を釣り直す。
7. 《ウラモグ》の誘発を解決して墓地を修復。
8. 宝物が尽きている場合、《納墓》《浅すぎる墓穴》で《波止場の恐喝者》を用意する。
    (納墓が必要なのは初回のみ)
9. 《ラザケシュ》で《忌むべき者の歌》《床下から》を用意して2.に戻る。

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《ウラモグ》でライブラリを修復して任意回数呪文を唱えるループである。マナを確保する《忌むべき者の歌》のために《葬送の影》で生物数を維持する必要がある。《床下から》が十分なライフとゾンビを供給すればサーチを連打してループすることが可能となる。クリンナップ越しにマナを捻出する手段が必要で、この例では《波止場の恐喝者》を使用している。

ループ毎に《忌むべき者の歌》《床下から》《葬送の影》のサーチが必要で、宝物が足りなくなる度に《浅すぎる墓穴》が必要となる。毎度4回サーチする8ライフを補充するためには《床下から》をX=8にすれば良い。これに必要なのが1+10+2+2=15マナ。《忌むべき者の歌》+《波止場の恐喝者》で16マナ出せば無限宝物になるので、《床下から》X無限から《ラザケシュ》無限起動により勝利する。

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可能であれば《血の取引者、ヴィリス》や《骨たかりの守銭奴》を釣り上げて話を簡単にしたい。《ヴィリス》なら《ラザケシュ》起動に2ドローが付いてくるので《忌むべき者の歌》のための生物を集めるのが容易になり、《骨たかりの守銭奴》は直接必要量のマナを生む。

これは時短用のTIPSだが、十分なリソースが確保できたらドローをやめると以降の手順省略が可能となる。《忌むべき者の歌》のマナが十分になったら《ヴィリス》《骨たかりの守銭奴》を生贄にして無限成立を宣言しよう。

このルートは必要パーツも前提条件も多く、積極的に狙うべきではない。ただし、運要素を排除して確定でループを進められるため覚えておくと役に立つことがあるのかもしれない。

エインジーレス・ループC - 《死の国からの脱出》

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1. クリンナップでマッドネスカードを1枚以上捨てて優先権を得る。
2. 《出現領域》を起動する。必要ならマナ加速して《死の国からの脱出》を唱える。
3. 《骨たかりの守銭奴》を戦場に出す。必要なら墓地から釣り上げる。
4. 《葬送の影》を脱出。
5. 次のクリンナップに移行。※《出現領域》が終了する。
6. 手札を捨てる。マナとゾンビが出てドローする。
7. 4.に戻る。

《死の国からの脱出》の自壊は終了ステップの開始時なので、クリンナップに持ち込んでもループ中に壊れることはない。つまり《葬送の影》を好きなだけ脱出することができる。《骨たかりの守銭奴》が居れば止まることはない。フィニッシュは《忌むべき者の歌》連打から《アヴァシンの裁き》か、《ウラモグ》ループから適当な呪文を無限キャストする。

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これも一定量のリソースが必要なので《ネクロポーテンス》か《ヴィリス》がなければ難しい。《出現領域》とそれらの2枚コンボと評価できる。無論《死の国からの脱出》も必要なのだが、大量ドローからサーチ経由でアクセスするのはそれほど難しくない。

エインジーレス・ループと題したが、《エインジー》が居る場合でも有力な候補の一つ。《ネクロポーテンス》に《出現領域》を加えてこちらを選択するとより確実にループを完遂することができる。

エインジーレス・ループD - クリンナップ《世界喰らいのドラゴン》

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1. クリンナップで《世界喰らいのドラゴン》と《アヴァシンの裁き》を捨てる。
   《アヴァシンの裁き》のマッドネス誘発がスタックに積まれる。
2. 《ネクロマンシー》で《世界喰らいのドラゴン》を釣り上げる。
3. いつもの無限マナ。
4. 適当に《ネクロマンシー》を他の生物に貼ってループを中断。
5. 《アヴァシンの裁き》のマッドネス誘発を解決して唱える。
6. X=120で3人焼き殺して勝利。

《エインジー》が居ないと《世界喰らいのドラゴン》のフィニッシュが少々面倒だが、少しの工夫で問題なく遂行可能だ。変則的なタイミングでコンボに入ることで、マッドネススペルに無限マナを注ぎ込むことができる。

同様に《床下から》に無限マナを注ぎ込んで無限ライフ無限ゾンビにできる。単体ではフィニッシュとして力不足だが、《ヴィリス》《ラザケシュ》に繋ぐことで無限ドローや無限サーチに変換される。あとは少し工夫すれば問題なくフィニッシュすることが可能だ。

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1. クリンナップで《世界喰らいのドラゴン》と《床下から》を捨てる。
   《床下から》のマッドネス誘発がスタックに積まれる。
2. 《ネクロマンシー》で《世界喰らいのドラゴン》を釣り上げる。
3. いつもの無限マナ。
4. 《納墓》で《ラザケシュ》を墓地に置く。
5. 《世界喰らいのドラゴン》ループの最後に《ネクロマンシー》で《ラザケシュ》を釣る。
6. 《床下から》のマッドネス誘発を解決して唱える。
7. X=65536でゾンビとライフを得る。任意回数サーチが可能となる。
8. 《ウラモグ》をサーチ。
9. 次のクリンナップに移行し、《ウラモグ》を捨てライブラリ修復。
   ※《ネクロマンシー》は《世界喰らいのドラゴン》により戦場に出たため自壊しない。
10. 《世界喰らいのドラゴン》《浅すぎる墓穴》《暗黒の儀式》
    《Burnt Offering》《アヴァシンの裁き》をサーチ。
11. 次のクリンナップに移行し《世界喰らいのドラゴン》《アヴァシンの裁き》を捨てる。
12. 《アヴァシンの裁き》マッドネス誘発をスタックに積んで《暗黒の儀式》から《浅すぎる墓穴》。
13. 《世界喰らいのドラゴン》を戦場に出し、EtBを解決。パーマネントを追放。
14. 《Burnt Offering》で《世界喰らいのドラゴン》を生贄にして死亡誘発を解決。
15. 《ネクロマンシー》で《世界喰らいのドラゴン》を釣って再び無限マナ。
16. 適当に《ネクロマンシー》を他の生物に貼ってループを中断。
17. 《アヴァシンの裁き》で全ての対象に255点放って勝利。
    ※ライフがあるときはこれをやると対象変更への耐性が付く。

エインジーレス・ループE - メイン《穢れた血、ラザケシュ》

なんらかの要因でエインジーが使えない場合にラザケシュ生贄1体で勝つルートを紹介しておく。《波止場の恐喝者》宝物4の場合。

コスト: 1RBB、ライフ23
初期条件: 《納墓》《再活性》任意の生物1体 墓地0
《波止場の恐喝者》: 宝物4

1.  《納墓》で《ラザケシュ》を墓地に置く。
2.  《再活性》で《ラザケシュ》を釣る。(消費ライフ:8)
3.  生贄Aをコストに《波止場の恐喝者》をサーチ。(消費ライフ:10)
4.  《波止場の恐喝者》を唱える。(宝物4)
5.  《波止場の恐喝者》をコストに《浅すぎる墓穴》をサーチ。(消費ライフ:12)
6.  《浅すぎる墓穴》で《波止場の恐喝者》を釣る。(宝物6)
7.  《波止場の恐喝者》をコストに《動く死体》をサーチ。(消費ライフ:14)
8.  《動く死体》で《波止場の恐喝者》を釣る。(宝物8)
9.  《波止場の恐喝者》をコストに《ネクロマンシー》をサーチ。(消費ライフ:16)
10. 《ネクロマンシー》で《波止場の恐喝者》を釣る。(宝物9)
11. 《波止場の恐喝者》をコストに《ギサの召集》をサーチ。(消費ライフ:18)
12. 《ギサの召集》を普通に唱える。4マナでゾンビが2体出る。(宝物5)
13. ゾンビをコストに《死の国からの脱出》《暗黒の儀式》をサーチ。(消費ライフ:20)
14. 《暗黒の儀式》を唱える。(宝物4)(浮:黒黒黒)
15. 《死の国からの脱出》を唱える。(宝物3)(浮:黒黒)
16. 《納墓》を脱出して《世界喰らいのドラゴン》を墓地に置く。(宝物3)(浮:黒)
    脱出コストは《ギサの召集》《暗黒の儀式》《浅すぎる墓穴》
17. 《動く死体》を脱出して《世界喰らいのドラゴン》を釣る。(宝物2)(浮:なし)
    脱出コストは《納墓》《再活性》《ネクロマンシー》。
18. 無限マナ。ループの最後に《波止場の恐喝者》を釣って止める。
19. 《波止場の恐喝者》をコストに《床下から》をサーチ。(消費ライフ:22)
20. 《床下から》を普通に唱える。5マナでゾンビが3体出て3点ゲイン。(消費ライフ:19)
21. ゾンビAを生贄に《ウラモグ》をサーチ。(消費ライフ:21)
21. 《ウラモグ》を普通に唱える。
22. キャスト誘発はゾンビBを対象に取り、解決前に《ラザケシュ》のコストにする。
    サーチは《血管の施し》。(消費ライフ:23)
23. 《血管の施し》を普通に唱える。3マナ3点ドレイン。(消費ライフ:20)
24. 《ウラモグ》を生贄に《ラザケシュ》を起動。(消費ライフ:22)
    解決前にライブラリが修復される。
25. サーチを解決して《床下から》を手札に加える。
26. 20.に戻る。このループをライフを6点ペイ6点ゲインで任意回数実行する。

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以前よりさらに長い手順が必要となるが、たいしたことはやっていない。《波止場の恐喝者》を酷使して墓地とマナを貯め《死の国からの脱出》で適当に勝つという基本方針は同じ。《エインジー》がいないためマッドネス呪文の通常キャストを駆使してフィニッシュする。

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手順が逆でも問題はない。即ち、《世界喰らいのドラゴン》を決めてから《ラザケシュ》でフィニッシュループするパターンだ。そちらの場合は必要となるマナとライフは少ないが、追加で《ラザケシュ》へのアクセスが必要となる。

まとめ

《エインジー》不在のときの限界ループ5選を紹介した。《エインジー》不在ループが成立する要件を把握しておくことで《エインジー》を捨てる選択肢が生まれる。除去をあえて受ける、《Burnt Offering》で生贄にする等。  成立要件の把握が大変だが、マスターすれば《ネクロポーテンス》からのワンチャンスをきっちり拾うことが可能となる。

忘れてはいけないのだが、変なループが成立する場合であってもより簡単に勝てる経路があるならそちらを優先するべきだ。覚えた新技はついつい使いたくなるのだが、他人の《タッサの神託者》を釣って《汚れた契約》できるならそちらの方が良いに決まっている。自戒を込めて特筆しておきたい。

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