【EDH】《オズワルド・フィドルベンダー》コンボルート考察3
カードが増えてコンボルートが多少変わったので紹介します。
前回の考察
前々回の考察
《オズワルド・フィドルベンダー》
久しぶりなので統率者を紹介する。2マナ2/2で以下の能力を持つ。
(白),(Ｔ),アーティファクト１つを生け贄に捧げる：あなたのライブラリーから、マナ総量がその生け贄に捧げたアーティファクトのマナ総量に１を足した数であるアーティファクト・カード１枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。起動はソーサリーとしてのみ行う。
強力なアーティファクトサーチ能力で妨害置物の設置、除去、リソースの確保などを状況に応じて使い分ける。今回はコンボについて考察する。
《カノプテック・スカラベ・スウォーム》
まずはオタクカードから。「戦場に出たときプレイヤー1人を対象とし、墓地を追放。追放したアーティファクトor土地1枚につき1/1飛行を1体出す」
このカードにより《カルドーサの鍛冶場主》ルートに革命が起きた。まずは以下の盤面をご覧いただきたい。
ここから2マナAFを生贄→《貴族の印章》サーチ→《貴族の印章》を起動して《オズワルド》をアンタップ
《貴族の印章》生贄で《カノプテック・スカラベ・スウォーム》サーチ、自分の墓地を追放してアーティファクト・昆虫トークンを生成
《千年霊薬》でアンタップ→《カノプテック・スカラベ・スウォーム》生贄→《カルドーサの鍛冶場主》サーチ
というわけで、(墓地次第で)最初の盤面から2WWWの即死が仕掛けられる。《鍛冶場主》ルートの弱点「6枚もアーティファクトを用意できない」が緩和され、かなり実用的になった。4ターン目始動だと《オズワルド》の起動で4枚は溜まるので、盤面のAF+墓地の土地/AFで2枚稼げば良い。フェッチランドやAF土地、マナファクトなども条件達成に貢献するのでかなり再現度の高い仕掛けとなる。
《尊き彫像》
前項で「AFカウントを2枚稼げば4T始動できる」ことに触れた。つまり3枚カウントになる2マナアーティファクトが絡むと4Tコンボ始動が確定する。
《尊き彫像》は戦場に出たとき、墓地に置かれたときに宝物を出し、3枚分のカウントになる。それだけでも偉いが3ターン目に5マナあるならオマケで《離反ダニ、スクレルヴ》を置くことができる。
《千年霊薬》により《スクレルヴ》を即起動でき、単体除去を一回弾く構えを作れる。生贄用AFに余裕があれば次のターン《スクレルヴ》を構えたまま《鍛冶場主》ルートに入ることができる。
《一つの指輪》
各所で暴れている《一つの指輪》だが《オズワルド》との相性の良さは特筆するべきものがある。3マナの任意のアーティファクトを生贄にサーチが可能であり、必要であれば《貴族の印章》を踏み台に2マナのアーティファクトから変換することもできる。指輪が盤面に定着した場合《オズワルド》でアンタップ手段を探して暴れることも可能だ。
《一つの指輪》を利用してコンボルートにも選択肢が生まれた。以下は《ブライトハースの指輪》で3マナサーチをコピーして《玄武岩のモノリス》とアンタップ手段を揃えた盤面。
ここから無色無限マナを出して《ゴブリンの大砲》に繋ぐのが従来の勝ちパターンだった。だが《ゴブリンの大砲》はカードが弱いので可能であればデッキに入れたくない。
《一つの指輪》はこのわがままな願いも叶えてくれる。
《一つの指輪》を起動してドロー。《玄武岩のモノリス》と《前兆の時計》をタップして《前兆の時計》を起動、《ブライトハースの指輪》でコピーして《前兆の時計》と《一つの指輪》をアンタップ。《玄武岩のモノリス》を自身の能力でアンタップ。最初の盤面に戻る。
というわけで、「バサルトブライト」の終着点として専用カードを入れずとも無限ドローできるようになった。勝ち手段は別途必要になるが、《ゴブリンの砲撃》よりは潰しが効くカードにすることができる。私の最近のお気に入りは《イムーヴァブル・ロッド》を《前兆の時計》で起こす無限ダンジョン探索だ。対象を取らないライフルーズが発生するので《一つの指輪》のプロテクションなどを貫通してフィニッシュできて偉い。
少し条件は重くなるが《一つの指輪》を経由せずに《イムーヴァブル・ロッド》に直接アクセスすることも可能だ。要求は生贄用の0マナAFと白マナを供給するアーティファクト。
指輪セットの代わりに《イムーヴァブル・ロッド》《通電式キー》を揃える。《通電式キー》起動を《ブライトハースの指輪》でコピーすることによってアーティファクトを任意回数アンタップできる。白マナを無限に出してから《イムーヴァブル・ロッド》の自力起動とアンタップを繰り返せば無限にダンジョン探索が可能となる。
結び
《オズワルド》の新コンボルートを紹介した。
これまで早期にコンボスタートする場合《クラーク族の鉄工所》頼りだったため、打ち消しや《沈黙》で止まるし《耳の痛い静寂》なども邪魔になっていた。《鍛冶場主》ルートは呪文を唱えずに完走するためキャスト制限や打ち消しを貫通する。
《鍛冶場主》から繋ぐ勝ち手段は「バサルトブライト」パッケージが比較的コンパクトかつ妨害耐性も高くて良さそうだと考えている。弱いパーツが抜け、コンボが遠いときに《一つの指輪》に変換するオプションもついたので素引きしたときの使い勝手がかなり改善されている。
コンボを始めやすくなり《一つの指輪》で大量ドローするプランも出来たことにより妨害置物を複数並べてガチガチに固める必要が薄くなった。現在のカードプールだと少しだけ卓を減速させて貫通力の高いコンボか大量ドローを狙うプランが良さそうだ。
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