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2023年を振り返ったら、3職種のジョブホッパーになっていた

どうも、世界中のヒトと組織の可能性を拡げたい、川上です。

年末ということもあり、2023年を振り返ってキャリアの棚卸し的なことをしてみたところ、3職種それぞれにジョブチェンジするコトになっていたので、しっかりと学びに昇華しつつ、2024年の川上に想いを馳せるnoteを書いてみたいと思います。

「ジョブホッパー」という表現をあえてしていますが、自分の認識としては、担っている役割は一切変わっておらず、Howが変わっているだけでしかない、と振り返っています。

ですので、このnoteは、その転換点の意思決定を振り返り、Whyの共通部分を改めて見つめ直し、2024年の自分を鼓舞する内容になる予定です。


今までやってきたことをざっくり振り返る

基本的に何らかを並行して進めていたらしい

2021年新卒でアトラエに入社をして以降、iOSエンジニアとして「Yenta」というビジネスSNSの開発と企画をずっとやってきました。その後「Wevox」という組織力向上プラットフォームに主軸を移し、カスタマーサクセスやPoCを任せてもらうことになり、最近はエンジニアを卒業して採用にフォーカスすることを決めました。

そんな、まるで一貫性のないキャリアステップ(?)が、自分が社会人になってから歩んできた道です。以下は、軸足を2回大きく変えることになった2023年にフォーカスして、それらの意思決定についてもう少し詳細に振り返りたいと思います。

1月〜2月:iOSエンジニア

エンジニアとしての1年目の振り返りは、以下のnoteにまとめています。

この2ヶ月は、昨年12月にリリースをしたRM機能(Relationship Management)のグロースを考えつつ、Yentaの事業成長の可能性として、Profileという領域を模索する時間でした。

アトラエで唯一のtoC事業をやりながらも、一過性のあるピークをつくるグロース戦略は考えず、ネットワーク効果を生めるのか?を、新卒2年目なりにたくさん考えていました。

  • 100人のDBがあるとして、出会うべき度合いが1位のユーザーは、100枚中何枚目のスワイプに入れるのが、その人の幸せや可能性を最大化するのか?

  • デジタル名刺は、クレジットカード/キャッシュカード/免許証の次に来る物理カードとして存在するのか?人間の所有欲はどこまで刺激されるのか?

等、僕たちが誇れる形で事業成長ができる可能性を、答えがないとは分かっていながらもひたすら議論していた記憶があります。

また、Yentaらしからぬ空間で、より気軽にヒトとヒトがつながり、また会いたいと思える場をデザインしてみたこともありました。

そんな中、2023年9月期第二四半期決算で発表をした通りだが、GreenとWevoxに、Yentaチームのリソースを配置転換して、より強化していこうという経営的意思決定を行うことになり、「Wevoxのカスタマーサクセスをやらないか?」という話が出た。それが2023年2月中旬頃だった。

自分がエンジニアになった理由は、①自分で物を作れた方が何事も早いから②新卒未経験エンジニアが生まれる流れを作りたかったから③新卒のタイミングでしかエンジニアを始める機会はないから、の3点。せっかく株式会社を創るのであれば、事業も組織も創れる人間になりたい。裏側の想いは、ただそれだけだった。

Wevoxのカスタマーサクセスは、探究活動である。僕自身が今後事業づくりを担っていくとした場合に、データも見れてプロトタイプをつくれるだけでなく、お客様と直接向き合いインサイトを得ることや、自らPoCを回すことができるカスタマーサクセスは、Wevoxという経済圏内で事業開発をする上で通るべきroleだと自分の中で整理できた。

その結果、1日ぐらい時間をもらって「やります」と回答した記憶がある。社内でちゃんと説明をしていないから、もしかしたら誰かは「あいつエンジニア諦めたのかw」と思っていたかもしれない。知らんけど。

3月〜9月:カスタマーサクセス

この期間は、労働集約モデルを嫌うアトラエが、SaaSのチャレンジをする意思決定をして、その時にどのようなCS組織を創るべきなのか?を当事者になったからこそより一層向き合い、とは言えまずは自分の自力をつけるので精一杯だった半年だった。

平均年齢も比較的高く、HRドメインで何らかのエキスパートなメンバーが多い少数精鋭のCSメンバーの中で、社会人3年目でほぼエンジニアしかやってこなかった顧客折衝経験ゼロの川上のジョイン。テックタッチチームの立ち上げメンバーでありつつ、SMB〜エンプラ規模の担当も持たせていただくことになり、Wevox事業部でも今までと同じくミッションの複数関与。いずれも自分にとっては難易度を上げており、より一層、とにかく貢献の範囲を少しでも広げようと必死にさせた。

アトラエという組織や、自分自身の過去の組織に対しては死ぬほど向き合ってきた経験があったため、結構早く独り立ちをしたものの、一般的な企業がどのような縦社会にあるのか?上司部下の関係はどのようないざこざが生まれるのか?稟議に時間がかかるとは?等、世間知らずが成果を出すまでのラグを生み、自分を苦しめた感覚がある。

徐々に担当企業さまからの信頼を得ることもできるようになってきて、8月末以降には、Wevoxがコンパウンドプロダクトとしてより勝負ができるようにするための、新しく追加する可能性のあるデータの価値実証をビジネスサイドで関わりつつ、少しずつ関わっている企業さまの組織開発が自走へと進んでいる実感を得ていたタイミングだった。

そんな中、経営合宿を終えた次の週に、Wevoxプロジェクトリーダーの森山さん( @moriyaman0 )からランチの設定がされた。内容はめちゃくちゃシンプルで、アトラエの未来を創るための採用を任せたい、との話でした。

正直、最初は断ろうと思いました。アトラエの最適配置を考えたときに、今採用側を持つことになると、1〜3年後、事業開発側に帰ってこれない可能性すらある。

でも、森山さんの目は本気だった。今アトラエが組織拡大をすることの難易度と面白さ、その先にあるアトラエという組織と共に創る未来を、それぞれが背中を預け合って勝負しようよ、という、プロジェクトリーダーから社会人3年目の僕へのお誘いなのだと、すぐに気づきました。この矢面立てるよな?と。

2023年9月20日。なんとかするのでとりあえず採用計画を見せてください、というDMを送っていた。これが採用に軸足を移すことになった転換点でした。

このときの意思決定は、①アトラエの組織拡大に伴うHR機能の確立、というミッションのデカさ②自分の最適配置に対する理解と、それに伴う責任感/使命感、の2点によって行えたと振り返っています。明らかに難易度が高いミッションだとは思いつつも、アトラエの採用が難しいのではなく、アトラエのHR機能が弱かっただけだと今主張する価値は、世界中の人々を魅了する会社を創る上で必要不可欠だと思ったので、シンプルにチャンスが回ってきた、と思えました。

これまた社内でちゃんと説明ができているわけではないので、社内の誰かにとっては、「CSでもっと潜ってから採用やれよ」とか「川上の得意そうな採用か、イキイキしそうだね」と思われていたかもしれないですw

まずは、採用というフィールドで、アトラエの歴史を塗り替える成果を出すことと、未来を見せること。そこにフォーカスをした後に、それぞれ越境してまた貢献範囲を広げて、成果で還元するまでの時間をどれだけ早められるかに集中できればと思っています。

10月〜12月:採用

10月に採用に軸足を移してから、3ヶ月が経過しました。

どの企業さまも難しいのは重々承知ですが、20周年を迎え、104名(2023年9月時点)のアトラエの組織拡大は、アトラエならではの難易度が多分にあると感じています。

2023年9月期 通期決算説明資料より抜粋
  • 労働集約モデルにはしない、従業員一人当たり生産性にはこだわり続ける

  • 決してPL脳だけで採用を考えず、BS脳で採用を考える

  • わかりやすい採用広報には力を入れない、わかりづらいアトラエの価値を肌で感じてもらう採用広報にこそ価値があると考える

等、1,000人〜1万人になったときのアトラエという自律分散型組織の未来を描くように、アトラエという会社の経営戦略〜組織戦略を自然と自分なりに考えないといけないようになり、いろいろな問いと向き合うようになりました。

採用活動は、アトラエという組織の譲れない部分だけを正しく形式知化し、社内外を魅了する仕事だと今は認識しています。アトラエは、属する場所というよりは、共に創る場所であり、その対象は「アトラエ」という組織も含まれている。そんな、共に創る仲間を探す旅に出て、共鳴するまで対話をし続けたいと思いながら、今はアトラエの未来を創っています。

2023年に学んだこと

そんな転換点だらけの2023年で学んだことは大きく3つです。

"role"はインストールするものであること

この1年で、あくまでroleはインストールするものだと学びました。"カルチャー"も同様だとは思いますが、どんな会社やチームであっても貢献できる人間は、周囲から期待されていることを正しく認識し、自分の担うべき役割を貢献すべき方法で成果に向かえるのではと感じました。

roleは着脱可能であり、もう一段上流の「会社を創るには?成長させるには?」をシンプルに考え続け、それに必要な貢献とひたすら向き合えば、おそらくトップレベルのroleをインストールできているのではないかと。(以下の記事の内容を肌で感じた感覚)

成長は1次関数ではないこと

どうしても自分の成長は、1次関数を期待してしまうが、だいたい階段関数のような成長を描いていて、次のフェーズ/視座に上がるまであと少しだったりするので、愚直に諦めずに向き合うことが大事だと学びました。

自分の成長を感じることが難しいのは当たり前ですが、そもそも成長実感を得づらいのは、このような成長を描いていることが原因だと整理できると、「あー、もう少しでレベルアップしてるわ」と自分を落ち着かせられるので良いです。そして、多分事実成長していないヒトなんていないと思います。

歴史から学べることには限界があること

前例がないチャレンジをする上で、師匠や先生を社内の情報(≒歴史)から探そうとしても意味がないということを学びました。プライム上場企業であり、20年の歴史があり、自分よりも優秀なメンバーに恵まれているアトラエでも、成功確度が高い状態で未来を見えている人は他におらず、この領域で一番考えている自分なのだという自負と同時に、責任感を持つようになりました。

心の中のどこかで、この領域の正解を誰か知っているのでは?と探してしまい、歴史を含めた何かしらの先生を探しに行っても特に意味はなく、自ら正解を作り出しに行く覚悟を持って進めていく姿勢は、この自律分散型組織においては誰しもが持つべきスタンスだと改めて感じました。

2024年に頑張ること

2024年もたくさん頑張るつもりだけど、その中でも以下2点を意識したいと思います。

予測差分を減らすこと

ちょうどこの前FBをもらってました

一つの社内プレゼンやファシリテーションに始まり、アトラエの未来の組織図や事業成長に対して、徹底して想像し、予測差分を減らす努力を怠らないようにします。

より多くの人と共に、より高い壁を乗り越えるためには、自分が想像しているものが正しい形でアウトプットされる必要があるので、2024年は特に意識していきたいところです。

自分の役割や意見に、誇りと責任を持つこと

「100人のアトラエの組織拡大はこうあるべき」や「カルチャーはこうアップデートするべき」などの強い意見を、時には社長と刺し違う覚悟を持ってバトルできなければならないが、自分がそこで価値を発揮できる余白が多いにあると感じました。

歴や経験の深さは全く関係なく、アトラエという組織の未来を信じている者同士、誇りと責任を持って、もう1つ2つ踏み込んだコミュニケーションや推進力を発揮することを意識していこうと思います。

おわりに

全くまとまっていないnoteになってしまいましたがw、紆余曲折のあった1年間でとても楽しかったです。

2024年末は、より多くのアトラエの仲間たちと、一緒に肩並べて、世界の人と組織の可能性を拡げるコトに本気で向き合えていると年末を迎えられるよう、2024年も頑張っていきたいと思います!

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!良いお年をお迎えください〜!


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