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INFJ にとって大事…だけど疲れる!矛盾する心の機能「外向感情(Fe)」に向き合うには?


こんにちは!とうらです。

私はよく、自分の性格・INFJについて書いているのですが、
今日はちょっと専門的な話…心理機能の中の「外向感情(Fe)」について、自分の思うことをお話ししようと思います。

INFJでよく聞くのが、人を深く理解し、それに応えようとするがあまり、自分のキャパシティを超えてしまうという話…。
そんなあるあるが、この「外向感情(Fe)」に関連していると思います。

外向感情について調べると専門的な話は出てきても、「実際にこの機能を持つINFJはどうしたらいいのか」という視点のものはなかなかありません。

そこでこの記事では自らもINFJと出た人間が、「実際自分の中で外向感情がどう働いているのか?」や、これまでしてきた心の試行錯誤や、「INFJが生きやすくなるヒントになるかも?」と思えることなどを共有したいと思います🕊

※この記事はINFJの私が個人的な考えを書いたものです。いち意見としてお読みください。また「INFJ」という言葉はそれを定義するためではなく、共感できる人に伝えるために使っています。ご了承のうえお読みください。
※MBTI公式をを知る方へ:この記事で書かれている理論はMBTI公式とは関係ありません。




心理機能とは?

まず「外向感情(Fe)」についてお話しする前に、心理機能とは何かについて。

ネットで得た知識で超ざっくりお話ししますと、16タイプの理論で、誰もが持っている8つの心の機能のことを「心理機能」と言います。

この8つの心の機能の中で特に4つが各タイプの中で活躍しており、それぞれポジションもあります。

INFJだったら…

①主機能(一番頼りにしてる!):内向直観(Ni)
②補助機能(①を補助する!):外向感情(Fe)
③代替機能(②を代替することがある!):内向思考(Ti)
④劣等機能(苦手と自覚してる…):外向感覚(Se)

という感じです。

※こちらの記事は正確な知識をお伝えする意図はありませんので、詳しくはお調べください🌟

そして今回の記事では、②補助機能の「外向感情」に焦点を当ててお話しします。


外向感情(Fe)とは?


では、外向感情(Fe)とは何なのでしょう?

検索して上位に表示された中から、私が比較的信頼できると感じたサイトからいくつか引用します。

外向的感情(Fe)が優位な人は、”みんなの気持ちや欲求が満たされているか?”を考えます。一言でいうと「和」であり、人間関係の変化が部屋や家族、社会全体の文化にどう影響するかをわかっておくことです。

ナルメカ

他者の感情に焦点が向いていて、それを軸に物事を判断する意思決定の機能です。「皆がどう思うか」という点を重視しているため温かみがあり、他人軸で物事をジャッジする機能とも言えます。

生きづらさ×MBTI

他にも書いてあることを参考にしながらまとめると、外向感情とは

意識を”自分の周囲の感情”に向け、判断の一番重要な材料とする」心の機能なのだと思います。

また、
・「正しさ」より「調和」を重視
・「自分がどう感じるか」より「他人がどう感じるか」を重視
することを心地良いと感じたり、無意識に優先したりする機能みたいです。

INFJさんだと、人に相談されやすかったり、感情を汲み取るのが得意などの自身の性格を思い出して、結構腑に落ちるところがあるのではないでしょうか。

では、そんな外向感情を2番目に持つINFJの心の中には、実際どんなことが起こっているのでしょう?

ここからは私が実際に日常の中で感じていることをお話しします🐰


「外向感情」が心地よく働いている時


話を聞いてもらう相手に「わかる…!」と言ってもらえた時や、「そのアイデア、いいね!」などと言ってもらえた時、それと静かに肯定の頷きをしてくれたとき、
またはそう言ってくれる・受け止めてくれる相手だと確信しているとき…

そんなふうに、周りの環境に「共感的」「肯定的」な態度が存在する時に、私は最も自然に自分の考えを話すことができます。

それらが存在している時、「自分が放ったものに対して、適切に返ってくる」感覚があります。

また、感情という複雑で繊細なものを扱う余裕がある環境では、外向感情がより一人一人の感情に向けられ、全体のバランスを見ながら平和的な空気を作り出すことに自然と力が注がれます。

それがうまく達成できた時、とてつもない心地よさを覚えます。

しかし、外向感情が働いている時に感じるのは、必ずしも心地良いものだけではありません。


「外向感情」は疲れる…?


さて、ここからは特に私の記事に共感してくださる方に向けた内容となります。

私は、「外向感情」が心をすり減らすきっかけにもなっているな、と感じることが、多々あります。

これはINFJ間でよく聞くあるある話…「自己犠牲」に関連します。

自分のしたいことをしているはずなのに、いつの間にか自分が疲弊して、最悪はボロボロになり、もう全てを終わらせたい気持ちにすらなる…みたいなやつです。
みなさんもあるでしょうか?

16personalitiesのサイトにも、「理想を追求するばかりに、燃え尽きてしまう」というようなことが書いてあります。

INFJにとっての「理想」は色々あると思いますが、外向感情的な他者への「理想」はその中でも多くを占めているのではないかと思います。

しかも外向感情は、自分の意思とは無関係にその場その場で瞬間的に発動されるものでもあります。
例えば…

人と接しているとき、言語以外の情報…表情、雰囲気、相手の背景(これが大きいかも)などの情報が一気に入り込み、相手の感情の推測に使われ、最終的に仮説として一つの結論を導き出す。
そしてそれに自分が自動的に「最適化」してしまう現象です。

これは深く筋道立った思考によるものというよりは、落ちる物に対してサッと手が動くみたいな、反射的な運動神経のようなものだと感じています。

「最適化」する、つまり極端に言えば、相手にとって理想のカウンセラーや、接待相手などになることができるのです。

これは相手にとって非常に心地よく、また私たちINFJにとっても、調和が保たれているという意味ではとても心地の良い現象と思われます。

しかし、単純にそうとは言い切れないのも難しいところです。

この一般的には「行き過ぎている」とも言える思いやりは、INFJ的な自分の核とも言える、「自分の深いところにある信念や思い」とは時に相反することもあるからです。

例えば、相手の欲しそうな言葉を言ったり、相手の世界観を損なわないように自分の考えを抑え込んだりなどしているうちに、いつのまにか自分の内側を疲弊させてしまうのです。

ちなみにこの話は以前、こちらの記事の「人といると、自分とはいられなくなる」でもふんわり書きました。こちらでは、「空気の奴隷」とも表現しています。


いつでも自分を失わないよう訓練をすればある程度困難は緩和されるかもしれません。
ですが、逆に言えば訓練が必要なほど…「思考を変える」だけではどうにもならないものがあると感じています。

一つ注意点としては、ここまでの説明は決してINFJの性質そのものや、外向感情という心理機能そのものの説明ではないということです。
厳密には個々の特有の経験があったり、INFJが少数派で比較的理解されにくい部分もあったりなどした上に、この性質が重なって生まれる困難であると私は考えています。

なので、根本的には外向感情(Fe)は、私たちの敵ではないと考えて良いはずです。
本来は私たちの心の中で、のびのびと機能してもらわなくてはならないものである…と言うこともできると思います。

では、そんな外向感情さんが、安心して自分の中で機能するには、どうしたらいいのでしょうか…?

今回はそのヒントになりそうな、環境や相手によらず、自分でどうにか外向感情さんと仲良くなる方法として今自分が思いついていることをお話しします!


「外向感情」と仲良くなるには?


私の経験上の考えですが、ずばり、「自分の本心を知り、そんな自分に優しくすること」です。

具体的には、自分がどんなことを感じているのか…「何が嫌か」「何が好きか」「今どんな気持ちなのか」、
そして時には「体にどんな反応が起こっているか」ということにまで目を向けることです。

そんなこと…?と思うかもしれませんが、こう言うのは私が「INFJほど自分のことがわからない状況に追い込まれている人はいないのではないか」と薄々感じているからです。

「自分のことがわからない」とは、能力の話ではなく、心のからくりによって起こっている現象のことです。理論としてはこちらの記事にも書いた通りです。

このように自分がわからないと、外向感情による思いやりはひたすら人に向けるしかなくなってきます。
それゆえ、自分のキャパシティや嫌なことがスルーされて、「いつのまにか疲弊している」ということが起こってしまうのだと思います。

それを軽減するためには、

自分が嫌なことは何か?
本当はどうしたいのか?
今、どこか具合が悪いところはないか?
呼吸は乱れていないか?

そういったことにまずは敏感になるのがいいと思います。
というか、本来は敏感になっていい物なんですよ◎

また、それらが判明した際にすべきことがあります。
それは、
「そんなことを思ってはダメだ」とジャッジを下すのではなく、
「そうなんだ〜」とただ”観察”する
ことです。

これが、「自分に優しくする」の意味です。

もちろん、初めのうちはなかなか難しいです。

私も、「うわぁ〜また自分を否定してしもーた…」などとしっちゃかめっちゃかやりながら、それでもずっと続けていました。

すると、だんだんと自分に優しくすることと、他者に程よく優しくすることを両立できるようになってきたんです。

また、仕事などの人生の中で大きなテーマについても「外向感情的な思い」と「自分の信念」を喧嘩させることなく、深い向き合いの中でうまい落とし所をつけることもできるようになって来ました。

以下は、そこにたどり着くための心の深掘りを詳しく解説した記事です。
(※メンバーシップ限定記事です)

ここまでくると、もう外向感情だけの話ではなく、
他の心の機能を使い、伸ばしているからこそできることになってきます。

そう、そもそも、一つの心理機能だけに焦点を当てて解決をしようとしなくてもいいんです!

今の私だって、自己犠牲は完全に辞められたわけではありません。

でも、そんな自分を辞めなくてもいいって思ってます。

先ほども言ったように、外向感情は私たちにとって本来悪いものではないと思います。

外向感情の働きによって自分に負荷がかかるとき、
まずは自分の本心に優しく、
そして外向感情的な自分もそのまま認めて良い。

どっちかを除け者にするんじゃなく、両方に優しくするという手もあるよということが
今回の記事でお伝えしたかったことです。


…とはいえ、ここまで話したことを実践しようと思っても、「どうすればいいんだ!」となってしまう方もいるかもしれません。

そんな場合はどうすれば良いのか、「具体的に現実でどんな対策を打てばいいか?」ということなどは私の運営している「INFJの秘密基地」の限定記事で時々配信しています。

また限定記事では、あんまり大っぴらには言えないぶっちゃけ話(INFJが手っ取り早く救われる話?)など、より深い話を書いています。

さらに、掲示板、Slack等でメンバーさん同士の交流もあるので、日頃の悩みやちょっとした吐き出したいことを発散したり、日常ではなかなか会えない他のINFJさんの意見を聞くこともできます。

出入り自由のゆるいコミュニティなので、気軽に覗いてみてください。

設立の思いなど詳細については、こちら🌿

ここまでお読みいただき、ありがとうございました🕊


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