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豊島与志雄 作『キンショキショキ』を朗読しました。
キンショキショキ…キンショキショキ…。
一体何だと思いますか?
固有名詞でしょうか。それとも擬音でしょうか。
ある日村にやって来た一匹の大きな猿。器用に芸を披露して、観客から食料を貰ってどこかへ帰っていきます。
一体何者だろうと村人たちは不思議に思いますが、やがて、お爺さんと二人で各地を回っている猿であることが分かります。
この猿は、体調を崩したお爺さんをのために食料を調達し、看病していたのでした。
村の外れに野宿している二人を心配する村人たち。
村人に感謝して美味しい泉の水を分けるお爺さん。
楽しい宴会の後、夢のように去って行ってしまった二人。
初めて出会った言葉、「キンショキショキ」。
なんだろうと思いながら読み始めたのですが、とっても暖かくてちょっぴり不思議な、優しい物語でした。