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室生犀星 作『洋灯はくらいか明るいか』を朗読しました。

https://youtu.be/FdEeewlDW4M

『洋灯はくらいか明るいか』は、室生犀星が東京に出て来た初日の様子を描いた作品です。

初めて東京に降り立った時の駅のホーム。電車。賑やかな雑踏。そして、華やかな東京で必死に生きている、決して豊かとはいえない人たちを見ます。
彼らは将来の自分です。
東京の片隅で必死に『洋灯はくらいか明るいか』を歌う詩人も、かつては自分と同じように将来への希望や都会に対する漠然とした憧れを持って上京してきたのです。
いったいどれだけの人が自分の才能を信じて上京していったのでしょうね。
多くの若者を抱え込む東京は、華やかで残酷な街だなぁと思います。
東京に対するこういった印象は、今も昔も変わらないですね。

また、作中には当時(明治末~大正初期)の東京の様子が描かれており、なかなか興味深いです。
長い年月の中で、東京はどう変化してきたのでしょうか。
犀星の歩いた東京を思い描きつつ、東京の街を散歩してみたいなと思いました。


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