片山廣子 作『乾あんず』を朗読しました。
皆さんは雨の日をどう過ごしていますか?
わたしは外に出る趣味を殆ど持っていない完全インドア派なのですが、外飲みや友人とわいわい過ごすのが好きだったり、レジャーが好きだという人にとっては、雨の休日は退屈なものかもしれません。
『乾あんず』は、雨の日にお茶の香りを楽しみながら、お茶請けに出した乾あんずから過去の人たちに思いを馳せるお話です。
楊貴妃がライチを愛していたというように、大抵のフルーツは長い歴史を持っており、過去の人々に癒しを与えてきた存在です。
作中では聖書の一説が用いられていますが、日本においては古今和歌集に杏子が登場しているようです。
ドライフルーツ一つとっても、これがどの国からやって来たものなのか、そして、過去どのように愛されてきたものなのか…。
遠い昔に思いを馳せながら過ごしてみれば、雨の日だってそう悪くないかも。
そんな気がしてきませんか?
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