AirPodsの普及によって「AirPodsでも聴ける曲」の人気が上がる話
私はAirPodsのインターフェイス性能を評価している。AppleW1チップも賢いしTWSであることも良く、マイク性能も低くないし、音を流さなければ(ヒアスルーとかではなく)直接環境音や相手の声を聞き取ることがTWSはマスクの着用と共により重要になった。あとは話し相手に圧迫感を与えない形状ならなぁと思っていたら、ambieからAM-TW01が出てまあびっくりしたりしている。
ポタオデをやる人には「オーディオ趣味名乗ってんじゃねぇ!」と怒られるかもしれないが、ともかく私はAirPodsを愛用していて、それはそのインターフェイス性能に惚れ込んでのことだ。
しかし、据え置きオーディオと比較するのもどうかという話はあるが、AirPodsは明らかに出ていない帯域がいくつかある。それが耳障りにならないように、そして人の声はちゃんと聞こえるようにチューニングされているのだから文句はないのだが、音楽を聴くと、好きだったはずの音楽よりも大して好きじゃなかった音楽のほうが圧倒的に「気持ちよく」聴けることがままある。結果として外出時、電車などで聴くためのプレイリストに我が物顔で居座っている曲は普段と全然違う顔ぶれだし、Apple Musicのおすすめは専ら家で聴かない曲ばかりが選出される。
ここでふと、こういった(今はAirPodsは必ずしも、という感じかもしれないが)「デファクトスタンダードなインターフェイス」によって人気が影響することは結構普通に起こっているのだろうなと思った。音楽と再生機器、流行語と入力キーボード、他にもまだまだありそうだ。
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