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R-TYPEⅡの表記がややこしい問題を解決したい。

皆様こんばんバイド、STG仕事人のライニックです。
今回のnoteは主張というか「私にいい考えがある!」と言うように、知るとちょびっといいことがある…かもしれないライフハック動画みたいな内容となっています。
オーパーツが引き起こした"ふたりのR-TYPEⅡ"のミステリーが紐解かれていく姿を、お楽しみください(大袈裟)。

経緯

時は1988年6月3日、PCE版R-TYPEをやっとの思いで4面ボス「コンバイラ」を木っ端微塵に叩き潰し、さぁ5面をやるぞと意気込む子供たちを前に、「働きたくないでござる」と言わんばかりに巡洋艦クロックムッシュ(?)に一時帰宅するR-9を、こだわりの逆噴射演出を魅せつけながら丁寧に丁寧に描いたと言い伝えられている『R-TYPEⅠ』発売から約3か月経ったこの日、PCE用ソフト『R-TYPEⅡ』が発売された。

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この『R-TYPEⅡ』は初代R-TYPEの5面~8面を収録したもので、『Ⅰ』のクリア後に表示されるパスワードを、『Ⅱ』で入力することによって装備と残機とスコアを引き継いで戦うことができる、というものだった。
容量の問題による分割と引き換えに、不朽の名作である初代R-TYPEに限りなく近い内容の移植が、AC版から僅か一年後に、家庭用ハードの初期タイトルで、完璧に近い移植が無謀と呼ばれた時代にリリースされたという事実は伝説的ではあるが、ここら辺の武勇伝は今回の趣旨とは違うので一旦置いておこう。

『R-TYPEⅠ』の取説の最後のページに「続編は6月3日に発売!腕を磨いて待っていてくれ!」という、すなわち「後半戦の『Ⅱ』はより難易度が上がっているからね!対抗できるよう発売までにSTG筋を鍛えておいてね!」という意味合いの記載がある。しかし、そんな高難易度の後半戦である『R-TYPEⅡ』発売から約1年後の1989年12月、初代R-TYPEとは比べ物にならない程の難易度を秘めたSTGがゲームセンターに君臨する。


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『R-TYPEⅡ』が稼働を開始したのだ。

この、ゲームセンターもといアーケード(以下AC)版の『R-TYPEⅡ』は、初代R-TYPEの前編後編2分割のうちの後半だけ遊べる…訳ではなく、満を持して登場したR-TYPEの正真正銘の続編であり内容は全くの別物である。
本作は難易度の高さばかり注目されやすいものの、グラフィックやBGM、そしてパターン構築型STGとしての完成度はまるで究極とも言えるものであるが、
ここら辺の個人的評価も今回の趣旨とは違うので一旦置いておこう。

要約

まとめると、初代R-TYPEをPCEに移植する際に、再現度を追求したため容量が足りなくなり、苦肉の策で前半後半に分けて発売した事によって後半に『R-TYPEⅡ』と名がついた。その約一年後に初代R-TYPEの正統な続編である『R-TYPEⅡ』がACで稼働した。ということである。
我々が生きるこの世界線には二つの、別物の『R-TYPEⅡ』が存在することになるのだ。これは非常にややこしい現実である…。わかりやすく区別する方法はないものだろうか?

解決

突然だが、このnoteを読んでいる読者の皆様は、R-TYPEのタイトル画面をジックリ観察したことがあるだろうか。

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R-TYPEを崇拝する私としては、黒一色の闇の中で瑠璃色に、口を一文字に結んだような静寂を感じさせるように静かに輝いている初代R-TYPEのロゴを目で舐め回すように観察するだけで白飯五杯はイケるのだがそれはさておき、今回はロゴではなく、周囲の細かな表記、それもPCE版の『Ⅱ』のタイトル画面での表記に注目してもらいたい。

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おわかりいただけただろうか…

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そう、驚くべきことに『R-TYPE PART-2』と表記されているのである。
『Ⅰ』の方には『PART-1』と書かれてはいないものの、この表記に倣うことによりAC版R-TYPEⅡとPCE版R-TYPEⅡの完全な区別が可能となるのだ。

ようするに
初代R-TYPEの正真正銘の続編であるAC版
R-TYPEⅡ

初代R-TYPEを分割した忠実な移植であるPCE版をそれぞれ
R-TYPE PART-1』『R-TYPE PART-2

と呼び分けることで、混同を完全に防ぐことができるのではないだろうかというのが私の持論である。できる限りこの呼び分けを広めていけば、紛らわしく思う人は減り、皆がよりスッキリとしたR-LIFEを送ることができると私は考える。

P.S.

noteを書いてるとエネルギー使うんかしておなかがすいたよ。
ではまた。ノシ

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