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ワクチン接種率とおカネのゆくえ

■要旨まとめ
・日欧への投資判断を上方修正
・ワクチン接種頭打ちの米国は下方修正
・投資の考え方はINDEXだけでなく個別物色も検討

世界最大の投資運用会社であるブラックロックが日本株への投資判断を以下のように引き上げるという。
■日本株
・アンダーウェート(弱気)⇒ニュートラル(中立)

基本的に日本への判断はアンダーウェートが基調だったので、この修正はけっこう注目されても良い。

なお、修正の対象は日本だけでない。ざっと。
■米国株
・オーバーウエート(強気)⇒ニュートラル(中立)
■欧州株
ニュートラル(中立)⇒オーバーウエート(強気)

背景にはコロナ・ワクチンの接種状況が大きく関与しているようだ。
米国はバイデン政権の公約からワクチン接種率が伸びていたが、ここへ来て頭打ち。
どうやら共和党支持者の多く、それに黒人のあいだでも拒否する傾向が多いらしい。

一方で欧州ではワクチン接種が順調に進んでいる。
日本もワクチン不足が報道されているが、このままいけば経済回復目安である“4割”の接種率を8月には達成できそうという観測がある。
つまり、景気回復が期待されている。

このニュースの肝は「おカネの巡り先が変わる」ということだ。
米国一強から、徐々に日本株にも買いが入るかもしれないという示唆がある。
戦略的にはインデックス一択もけっこうだけれど、これからは個別も物色するのも手かもしれない。気力と時間があれば、だけれど。

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