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感染拡大懸念で高まる不安心理

■要旨まとめ
・コロナ感染再拡大懸念で景気動向を警戒
・日本と欧米で異なる感染者数・経済活動のプライオリティ
・景気敏感株の企業収益への懸念

19日の米株が大きく下げた。
実に725ドル安で、その下落幅は約9カ月ぶりの大きさとなり今年最大とのことだ。

背景にあるのは新型コロナウイルス変異株の感染拡大懸念で、一時は楽観ムードになったコロナ禍も、一転してまた不安要因となっている。
いかにコロナの動向と、ワクチン接種率が株価に密接に関係しているかを改めて感じさせる。

NYダウ採用銘柄の値下がり率の上位には、下記のような景気敏感株が目立つ。
■7/19 米主要値下がり銘柄
・ボーイング(-4.9%)
・AMEX(-4.2%)
・ディズニー(-3.6%)

投資家の不安心理を測るVIX指数も久しぶりに20pt台に乗せ、今後さらに騰がるかどうかが気になる。

これを受けての日経平均は300円安の寄り付きとなった。
当然のように不安心理を引き継いだ恰好といってよいだろう。

欧米のスタンスとしては経済活動>感染者数で、「それでもこの有り様」という見方もできる。
一方、日本はあくまで感染者数>経済活動と真逆であり、より事は深刻だ。

リベンジ消費への期待感も日に日に増すどころか薄まっている雰囲気も漂う。
この先の日本での実体経済の活動と回復は、かなり先となりそうだ。

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