理想論や綺麗事は人も社会もダメにする麻薬である理由【本質論】

今回は理想論や綺麗事は人も社会もダメにする麻薬である理由について話します。

当ブログでもおなじみのディスり対象である理想論と綺麗事ですが、

代表的な例としては自己啓発やスピリチュアルが挙げられます。

このあたりについては他の記事でも具体的に論破しているのであえて深掘りしません。

 

世の中には民度の低いゴミ同然な人間はいくらでもいますし、

みんな仲良く分かり合えるというお花畑な世界は存在しません。


資本主義社会という商売の世界で構成されている以上、

僕たちは広告やマーケティングによって作られた幻想で踊らされているに過ぎないのです。

 

少々話が飛躍してしまいましたが、理想論や綺麗事が蔓延している世の中では

何もかも鵜呑みにしていると人生を堕落させてしまいます。


 

ではどのような姿勢で立ち回れば良いのでしょうか。

本記事ではそういった世の中の仕組みについて本質的な話をしつつ、

理想論や綺麗事に飲み込まれないための考え方を話していきます。

人間は耳触りの良い理想論や綺麗事を好む生き物

人間は耳触りの良い理想論や綺麗事を好みます。

なぜなら弱い生き物だから。

生きてると理不尽で辛いことがたくさんあるので励まされたいし安心したい。

自分を肯定してもらいたいし、自分の行動が間違いであることを認めたくない。

 

そうすると論理的に正しいかどうかよりも自分にとって耳触りが良いかどうかを重視します。

非科学的なことや明らかに非現実的なことであっても、

自分にとって気持ちよければそれでいいのです。

 

なので

  • 「ラクして痩せる」

  • 「これさえできればいい」

  • 「不労所得が手に入る」

といった言葉に弱いのです。

 

テレビ番組だって視聴率を上げてスポンサーが稼ぐために考えられたパフォーマンスですし

政治家のマニフェスト(公約)だって人気を取るために非現実的な目標を盛り込んだりします。

そのせいで真面目で現実的な政治家よりも嘘つきの政治家が当選してしまう現実があるのです。

結局、「見せ方」で人は吸い寄せられてしまいます。

 

YouTubeのチャンネル登録者数やTwitterのフォロワー数を見ても、

論理的かつ本質的な話をしている発信者は人気が少なく

甘い言葉を並べている発信者には人が集まっているのが分かります。

 

YouTubeだと最近は「炎の講演家」で有名な鴨頭嘉人(かもがしら よしひと)さんが

いかにも綺麗事な自己啓発を発信してチャンネル登録者数が100万人に迫る勢いです。

https://youtu.be/mD6F0mRUbiY

僕はそういう上っ面だけの自己啓発が嫌いなので次回の記事で論破してしまいます

このように人間は甘い言葉が本当に好きな生き物であり、

論理的に正しいか正しくないかは気にしないのです。

つまり、間違ったことでも気持ちよければ平気でついていきます。
 

麻薬と同じですよね。

 

この現実をまずは知っておきましょう。

理想論と綺麗事はとても便利で使いやすい

理想論と綺麗事はとても便利です。

耳触りの良い言葉を並べれば敵を作りにくいので自分の身を守れます。

 

例えば、

あなたがもしも毒親に悩んでいたとして、そのことをカウンセラーに相談したとします。

カウンセラーは「子を愛さない親なんていません。

親が生きているうちに許して仲直りしないとあなたはいつか後悔してしまうでしょう。」

と言われることが考えられます。

 

確かにこのカウンセラーの回答は「親とのちょっとした確執」レベルなら正しいでしょう。

しかし、あなたの毒親が日常的に暴力を振ってきたり

パチンコやアルコール、愛人にお金を使い倒して家庭崩壊させているとしたら話は違いませんか?

 

残念ながら世の中にはギャンブル依存症やアルコール依存症で子供に愛情をほとんど持たない親もいます。

そんなキチガイな親には許す価値がないのでさっさと縁を切った方が得策と言えます。

 

しかしカウンセラーが「縁を切りなさい」と言えば場合によっては問題発言とされて立場を危うくするので

自己保身のために無難な綺麗事を言うことになってしまうのです。

 

このように理想論や綺麗事は敵を作らず無難に自分の身を守れるので便利なんですよね。

とはいえ本質的に解決できるわけではないので結局は無責任でしかないと言えます。

 

世の中には

  • 「原発反対!」

  • 「いじめ反対!」

  • 「戦争反対!」

  • 「女性差別反対!」

などと主張する人たちが多いですが、具体的にどう解決するのかといった本質的な話をせず

そのような理想論や綺麗事を人気取りのためにただ都合よく掲げているだけだったりします。

先ほど話した政治家のマニフェストと同じです。

何の解決にもならない活動に時間とお金がつぎ込まれてしまうぐらいなら

もっと他にやるべきことがないのではと個人的に思うのです。

解決するためには必然的にキツい言葉が並ぶもの

理想論や綺麗事は敵を作らずに自分を守り、何の解決にもならない無責任な言葉であると話しました。

ではその逆を考えてみてはどうでしょう。

耳触りの良い甘い言葉ではなく、事実ベースで論理的かつ本質的な言葉ということになります。

実はこの方が物事を解決する上で有効です。

 

身近な例を出しますが、

デブだけど「モテたい」と言う友達に対してあなたがアドバイスするとします。

このときに


「デブだろうが好きになってくれる人の方がいいよ!

見た目よりも中身だよ!」

と言うのと

「デブはモテないしそもそも清潔感もない。

みっともない男をわざわざ好きになる女っていると思う?」

と言うのではどちらの方が効果的だと思いますか?

 

後者は言葉はキツいですが相手のためになりますよね。

甘い励ましの言葉で現実逃避させたところで何の解決にもなりません。

ただし後者の発言をすると嫌われるリスクがついてきます。

 

相手の悩みに役立たずにただ自己保身に走る発言をするか、

相手の悩みに役立ちながらも嫌われるリスクを負う発言をするかということです。

 

要するに「良薬は口に苦し」と言えます。

 

「綺麗事を並べる悪魔」と「毒舌な天使」

これまでに話したことを軽くおさらいすると

理想論や綺麗事は何の解決もできず気持ちいいだけの麻薬で、

事実ベースで論理的かつ本質的な言葉はキツいけど解決に有効である

ということでした。

 

自己啓発ビジネスや口だけの政治家は前者のパターンなので人がホイホイ集まるのです。

僕はこういった前者を「綺麗事を並べる悪魔」と呼び、

後者を「毒舌な天使」と呼んでいます。

 

自分で言うのもなんですが僕は「毒舌な天使」です。

当ブログでもTwitterでも、結構トゲのある発言をしています。

実際に当ブログの記事を読んでいただくと分かりますが

薄っぺらい励ましの言葉ではなく、本質的に解決するための話をしていますよね。

 

甘い言葉に現実逃避したいのであれば悪魔側に行けばいいし、

そうでなく本当に解決したいのであれば天使側に行けばいい。

 

ただそれだけなので

「僕のことを嫌いたければ嫌えば?どうなろうと知らんけど」

というスタンスです。

 

たまに言葉がキツくてTwitterのフォロワーがごっそりいなくなることもありますが、

励まされたいだけの人はそういうキレイなアカウントをフォローすればいいだけです。

まとめ

  • 人間は耳触りの良い理想論や綺麗事を好む生き物

  • 理想論と綺麗事はとても便利で使いやすい

  • 解決するためには必然的にキツい言葉が並ぶもの

  • 「綺麗事を並べる悪魔」と「毒舌な天使」

今回は理想論や綺麗事は人も社会もダメにする麻薬である理由について話しました。

世の中は「綺麗事を並べる悪魔」が本当に多いですし、

大衆は基本的に「綺麗事を並べる悪魔」が大好きです。

まあ人間誰だって苦痛は嫌なので気持ちは分かります。

 

しかし、悪魔に言われるがままに行動してうまくいかないことがあっても誰も責任は取ってくれません。

なぜなら悪魔は自己保身と自分の利益のために綺麗事を言うのだから。

そんな人が責任を取ってくれると思いますか?

それを理解した上で悪魔の話を聞くのであれば僕がとやかく言うことはありません^^

 

世の中の汚い仕組みをより具体的に知り、賢く生きたい方は僕の記事が役立ちます。

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