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【有名企業は活用中】導入企業が少ないが故、効果を発揮しやすいPodcastの活用方法

皆さんこんにちは、ポテンシャライトの和佐田です!

8/1からスタートした「Potentialight 2022 真夏のブログリレー」今回は、13本目の発信となります!当社が先月に移転をして、会社として勢いがあるタイミングだからこそ、「新しいチャレンジしてみよう!」ということで暑い夏の期間に多くのメンバーが参加するブログリレーを実施することにいたしました。

👆公開スケジュールはこちら

本ブログは企業がPodcastを活用する上で覚えておきたい内容について、深くお話しできればと思いますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!


昨今、採用マーケティングの一環として、Podcastを活用する企業様が徐々に増えてきました。

ただ、

・そもそも、Podcastをなぜ企業が活用するべきなのか?
・具体的にどのようなコンテンツを打ち出していけば良いのか?
・継続的にPodcastを運用するためにはどうしたらいいのか?
・PodcastのKPIはどこに設定するべきなのか?

など、人によっては様々な疑問が出てくるかと思います。

そんな疑問を解消するため、今回は、企業がPodcastを活用する前に理解しておきたい内容を本ブログで執筆しました。まだ、Podcastを活用している企業様が少ないこのタイミングで、一歩踏み出すことができれば、採用活動に追い風が吹くと思いますので、Podcastの活用に少しでも興味のある方はぜひご覧いただけますと幸いです。

1. なぜPodcastを企業が活用するべきか?

Podcastを企業が活用するべき理由は大きく3つあると考えています。

 1-1. テキスト記事のコモディティ化

一つ目は、採用広報におけるテキスト記事のコモディティ化(一般化)です。「採用広報」というワード自体は今から6〜7年前に生まれ、社員インタビューと呼ばれる企業への入社理由等を語る広報記事が一部の企業様の採用活動で出てきました。

それから時を経て、多くの企業様で採用広報のテキスト記事がアウトプットされるようになり、今では、採用広報を行なって"いない"企業様の方が少ないのではと思います。

ただ、それは同時に、コモディティ化(一般化)していくことを表し、求職者様によってはやや見飽きてしまっている状態です。(求職者様は転職活動をする際、平均数十社程度面談をするため、全ての企業様でテキスト記事を見ていたら、見飽きてしまう部分も少なからずあるかと思います。)

誤解を招かないように一点補足すると、個人的にはテキスト記事が不要とは一切思っていません。企業の情報を社外に認知していただくために、むしろあった方がいいです。ただ、テキスト記事に頼りすぎるのは良くない時代になってきており、音声や動画等、別の手法での情報発信をした方が良い時代になってきたとご理解いただければと思います。

 1-2. 「読む」より「聞く」を好む方の増加

人間のインプットを「読む」「聞く」に分類すると、どちらが得意(お好み)なのかは人によって変わります。

"読む" というのはテキスト
"聞く" というのは音声(動画)

のことです。

皆さんここで考えてみてください。

「皆さんは、"読む"と"聞く"だとどちらがお好みでしょうか?」

私自身はどちらかというと「聞く」タイプだと認識しています。「読む」よりも「聞く」方が頭に入ってきます。これはどのような環境で生活をしてきたか?に起因するものと考えています。

昨今の20代前半や10代の方々は、「活字」に慣れていません。これはスマートフォンが発達したことが起因しているかと思いますが、何か調べ物をする上でもYouTubeや、Instagram、Tiktokを使用して、動画や音声で情報を取得することが多いです。つまり、Googleで何かを検索して、テキストの記事を読み漁る、というアクションが少ないのではないかと思います。

音声コンテンツの一部を記載してみましたが、様々なツールが存在していることから「音声」ニーズが高まっていることが伺えます。

Voicy
Clubhouse
Spoon
Spotify
radiko
Audible
audiobook.jp
...

また、昨今、Podcastの盛り上がりを見ると、20代だけではなく、30代以上の世代にも高まっているように思います。この時代背景から、企業Podcastを行うべき一つの理由と考えています。

 1-3. Podcastを利用する企業の増加

こちらはPodcastをなぜ活用するべきか?という問いから、ややずれてしまいますが、昨今、Podcastは採用活動におけるトレンドになってきていると感じています。

少し話が変わりますが、Findy社が「エンジニア採用の現状および今後の意向調査結果」(2022年6月実施分)を公開しており、その資料に、企業がベンチマークしている企業が並んでいました。言い換えると、客観的に見て採用活動が上手で真似をしたいと思っている企業です。それが以下の企業様です。

LayerX社・10X社・SmartHR社・Ubie社・マネーフォワード社(順不同)

Findy社「エンジニア採用の現状および今後の意向調査結果」(2022年6月実施分)より

これを見た時、採用界隈でも「イケている」と言われるような企業様が並んでいる印象を持ちました。(稚拙な表現で恐縮ですが...)

これらの企業様がなぜベンチマークしたいと思われるか、なぜイケていると感じるのか、共通点があるのではないかと思い考えてみたところ、「採用マーケティングが上手」という点ではないかと、個人的に思いました。SNSを積極的に活用したり、採用広報の題材を幅広く、網羅的に出している等、社外への情報発信がとても上手です。

また、LayerX社・10X社・Ubie社は本ブログの主題でもあるPodcastを全社的に活用しており、SmartHR社・マネーフォワード社は企業自体でPodcastを活用していないものの、VCや他企業が行なっているPodcastに出演しているケースは多々あります。

この事例を通して何が言いたいかというと、様々な手法で継続的に情報を発信し続けていくことが企業のブランディングに繋がり、イケている感が生み出されるということです。そして、一つの手法として、Podcastはとても有効な手段であることをご理解いただければ幸いです。

ここまで前段の部分を説明してきましたが、次項からPodcastを有効活用していくために覚えていただきたいことをお話します。

2. Podcastの位置付け

当社では、「Podcast」は採用マーケティングの"採用広報の手法"の一つとして捉えています。本項では、まず"採用マーケティング"について説明します。

採用マーケティングとは:
採用活動における「応募」に至る前のマーケティング活動のこと

つまり、貴社を「認知」して「興味」を持ってもらって「応募」に至るまでに候補者様にどのような手法を用いて魅力を伝えるのか、そのフェーズにおけるアクションを指します。

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採用マーケティングの「手法」を具体的にご紹介すると、

 - 採用広報
 - 採用ピッチ資料
 - 採用ブランディング
 - イベント全般
 - カンファレンス登壇

など、上記は一部ですが、他にも多数あります。

続いて、採用広報の話に移ります。

👇まずはこちらをご覧ください。

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採用マーケティングの考え方として、「誰に・何を・いつ・どうやって・どこで」というものがありますが、今回は「どうやって」の部分に該当します。どのように、採用広報のコンテンツを表現するか?という話です。

ちなみに、「採用広報」と聞いて何を思い浮かべますでしょうか。

"テキスト記事"のイメージが最も強いのではと思います。ただ、採用広報は「テキスト」以外に、今回の「Podcast(音声)」、「動画」、「グラフィック」「コミック」など、さまざまな形でアウトプットできます。そして、前述した5つの種類にもそれぞれ特徴が異なります。

👇下記をご覧ください。

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ご覧になっていただければわかるように、種類によって伝わり方は様々です。そのため、コンテンツの内容によって種類を分けた方が求職者様にはより効果的に伝わると考えています。

では、Podcastに適しているコンテンツはどのようなものになるのでしょうか?こちらを次項で説明します。

3. Podcastに適しているコンテンツとは

結論から申し上げると、Podcastは幅広いコンテンツをアウトプットすることに適しています。

👇まずはこちらをご覧ください。

上図は、当社ポテンシャライトが定義している採用活動における魅力のフレームワーク「6P+CGM+Tech」で、それぞれの採用広報手法において、適している項目には「○」、あまり適していない項目には「△」をつけた表です。(※「6P+CGM+Tech」のphase、Techは今回割愛しています。)

今回はPodcastに関するブログのため、Podcastにフォーカスしてお伝えすると、「product」(事業内容)のみ「△」と記載しました。事業内容の説明は口頭で伝えるよりも、テキスト記事や、動画で視覚的に伝えた方がイメージがしやすく、伝わりやすいためです。

ここから、Podcastに適しているコンテンツの具体的な事例を話していきます。

 3-1. 音声で伝わりやすい具体的なコンテンツ

前述した通り、テキスト、音声、動画、グラフィック、コミックはそれぞれ特徴が異なります。音声の1番の特徴は、「雰囲気が伝わること」です。また動画と同様に、テキストではなく「声」で伝えることができるため、感情が伝わりやすいです。

そのため、下記のようなコンテンツを準備いただけると良いかと思います。

・Mission / Visionを決めた背景
・創業背景
・バリューの体現事例
・働く中で感じている魅力
・オフィスでの過ごし方
・業務時間外/土日の仕事
・メンバーのキャラクター
・会社の雰囲気

 3-2. 求職者様の「状況」を考慮したコンテンツ

音声の良いところは、「ながら聞き」ができることです。電車に乗りながら、散歩をしながら、料理をしながら、雑誌を見ながら、作業しながら、などです。何か作業をしながら聞くため、テキストと比較すると「頭に入ってきにくい」ことはデメリットの1つではありますが、ながら聞きができる事は大きなメリットです。

そのため、ながら聞きでも入って来やすいコンテンツをピックアップすると良いかと思います。

例えば、

・社名の由来
・仕事への価値観
・1日のスケジュール
・メンバーの入社理由
・メンバーの業務内容
・通勤時間とその過ごし方
・入社後に得られるキャリア/経験

4. Podcastを継続的に運用するための4つのポイント

ここまで、最適なコンテンツについて話してきましたが、結局、継続的に運用できないと採用活動において効果を発揮しません。また、Podcastはテキスト記事と比較しても、継続的に運用することが難しいです。そのため、本項ではPodcastを継続的に運用するためのポイントをお話します。

 4-1. Podcastを運営するPM(責任者)を決める

何か新しい取り組みを行う際は、間違いなく責任者を決めるべきです。テキスト記事を作成する際も同じことが言えますが、決めるべきことが多い(題材・質問者・回答者・収録場所・その他)ので、全体を統括する責任者を一人決めて、オーナーシップを持って行なっていただくことですぐに形骸化してしまう形にはならないかと思います。

また、テキスト記事との違いはPodcastが一般的ではないが故に、ハードルを高く感じてしまう点です。現在の自分の業務に+αをして、Podcastを収録する形になるため、Podcastに馴染みがない方にもいかにハードルを低く、運用することができるかがPMを務める方のポイントになるかと思います。

 4-2. メインパーソナリティを決める

こちらは運用の工数を下げるための一つの施策です。いくつかの企業様のPodcastを拝聴すると、メインパーソナリティを決めているケースが圧倒的に多いです。

これはコンセプト的に、メインパーソナリティを決めた方が良いという理由と、性格的にパーソナリティを務められる(務めたい)方が限られているという理由から決めているケースが多いと予想しています。

ちなみに、当社でもPodcastを運用した際は、パーソナリティを決めて行なっており、比較的スムーズに運用することができていたため、おすすめです。

 4-3. コンセプトを明確にし、事前に題材を決める

こちらも当たり前と言えば、当たり前ですが、Podcastを継続的に運用する際に、最も困るのは「題材」選定です。題材を決めるには"基準"となるものが必要です。その基準がコンセプトであると捉えていただけたらと思います。

コンセプト決めのポイントは「狭すぎず、幅広すぎず」です。例えば、「会社のミッション、ビジョンに関連するもの"だけ"をアウトプット」するコンセプトだと、すぐに題材は尽きてしまいますし、逆に、「会社における全ての情報をアウトプット」するコンセプトだと、Podcastにまとまりがなくなってしまいます。

そのため、例えば、「メンバーやチームに関する話を中心に、会社のカルチャーを知っていただくため」というコンセプトであれば、すぐに題材が尽きるわけでも、まとまりがないわけでもないため、ちょうど良いのではと思っています。(時々、特別対談等のコンセプトから少し離れたをコンテンツを行うことは良いかと思います。)

コンセプトを明確にしたら、こんな題材ができそうだなとブレストをしてみて、後はスケジュールを立てて、題材の詳細を決めて、スタートしていくイメージです。

 4-4. KPIは"あえて"設定しない

継続的に運用するための最後のポイントです。よく採用広報で話に挙がるのが、「KPIをどこに置くのか?」です。これはお客様からもご質問いただくことが多いのですが、個人的には「PV数」や「応募数」にKPIを置くのではなく、「ブランディングの一環として」採用広報は行なった方が良いと答えています。

なぜなら、採用広報は"間接的"に採用活動への影響を与えるケースが多いためです。採用広報を行なっても、応募数が増えるわけではありませんが、(一時的に増えることもありますが)選考意欲が上がったり、企業のイメージ向上に繋がることは多々あります。

どうしても何かしらの数値を取りたいという希望がある場合は、選考に進んだ求職者様にアンケートを取る手法を取ることをおすすめします。日々、採用支援を行う中でいくつかの企業様でも、カジュアル面談"後"にアンケートをとっており、採用広報がどれだけ採用活動に影響しているかを確認して、コンテンツの作成に活かしています。

5. Podcast活用事例のご紹介

今回は多くの企業様がPodcastを活用している中でも、うまく活用されていると感じている2社様をご紹介できればと思います。

 5-1. LayerX社

1社目はLayerX社のPodcast「LayerX NOW!」のご紹介です。

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Spotifyより

「LayerX NOW!」は、Podcastの開始から約1年半で、約50本エピソードを公開しています。(1ヶ月3~4本ペースで公開されています)どんなエピソードを公開しているのかを、自分の主観で取りまとめてみました。

👇それがこちら

表① 魅力のフレームワーク「6P+CGM+Tech」で取りまとめました
表② 魅力のフレームワーク「6P+CGM+Tech」で取りまとめました

率直な感想は、魅力が網羅的にアウトプットされていて、毎回様々な話題が聞けて面白いと感じている方が多いのではと思いました。(ちなみに、私は「LayerX NOW!」をよく拝聴しており、勝手にファンになっております。)

 5-2. 10X社

2社目は10X社のPodcast「10X.fm」のご紹介です。

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Spotifyより

「10X.fm」は、Podcastの開始から約1年半で、約30本のエピソードを公開しています。(1ヶ月2~3本ペースで公開されています)どんなエピソードを公開しているのかを、自分の主観で取りまとめてみました。

👇それがこちら

表① 魅力のフレームワーク「6P+CGM+Tech」で取りまとめました
表② 魅力のフレームワーク「6P+CGM+Tech」で取りまとめました

率直な感想は、「LayerX NOW!」と同様に、魅力が網羅的にアウトプットされていて、毎回様々な話題が聞けて面白いと感じている方が多いのではと思いました。(ちなみに、私は「10X.fm」もよく拝聴しており、勝手にファンになっております。)

10X社では「10X.fm」の前に、10X社代表の矢本さんが「Zero Topic - ゼロトピック -」というPodcastを2020年の3月から開始しており、累計200本以上エピソードを公開しています。

「10X.fm」は10X社のメンバーに関するアレコレの紹介がメインで、「Zero Topic - ゼロトピック -」は矢本さんの関心事を中心にアウトプットされています。(ちなみに、ゼロトピックも、毎回楽しみにしております。)

本ブログを読んでいただき、「Podcastをやってみたいが、コンテンツに悩む」と思っていらっしゃる方がいましたら、まずは2社様のPodcastを参考にしてみると良いと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。

私自身、複数の企業様のPodcastをよく聴いているのですが、声を聞くと雰囲気がわかることは文中でお伝えしたとおりですが、雰囲気がわかることでその企業様のことを好意的に感じやすくなる効果があると個人的に感じています。

そのため、例えば、現在は転職を考えていない人でも、「以前Podcastを聴いて良い印象を持っていたので、転職活動を始めたタイミングで話を聞きにきました」という事例が多く発生するのではと思っています。(実際にそのような事例をいくつか聞いたことがあります。)

Podcastは採用活動に直結するような施策ではありませんが、中長期的には企業ブランディングにも繋がり、良い施策になると思いますので、試してみていただければと思います。


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