こどもの日を迎えたお子さまへ、そしてこどもだった私へ
幼いころ、母が言っていたこと。
「自分の一生を書けば、誰でも本が作れる」(いまでは、本づくりは容易でないことを重々理解しています)
まぁ、母は作家ではなかったが、私の中では一番近い物知りな大人だった。
そんなことを思い出したので、自分自身のことを振り返りながら、こどもの日に考えることを残しておきたい。
物心ついたある日、「一人っ子はワガママ」と世間が言っているのを認識した。その時はまだ、私のワガママという実体さえ形成されていなかっただろう。
でも、周囲の声が多くなるほど、こ