《CSCS講座(37)》ピリオダイゼーション

今回は「ピリオダイゼーション」についてです。

ピリオダイゼーションとは、ピーク状態を試合期に合わせるためにトレーニング全体をいくつかの段階に分け、体系的に組み合わせていく手法のことです。

キーワードを中心に紹介していきます。

<基本理論>

成果をあげるプログラム体系というのは、適応回復を適切に管理できる構成になっています。

この適応をパフォーマンスへと転移(特異的な適応)することによって、はじめてトレーニングの意味が生まれます。

ピリオダイゼーションによってピークパフォーマンスを最適化できるのは、「7〜14日間」程度です。

まずはこの適応-回復の考え方から紹介していきましょう。


①「汎(はん)適応症候群」

「汎(はん)適応症候群」
①警告=パフォーマンスの低下状態:疲労の蓄積、痛み、張り、など
②抵抗=刺激に対して適応し、能力が向上する(超回復)
③疲憊(ひはい)=ストレスが長期化すると警告と同じ状態に陥る:オーバートレーニング反応

最も一般的な適応と回復の関係性を「汎適応症候群」といいます。

画像3

トレーニングによって疲労と筋肉痛が出ている段階を「警告」、その後の休養によって超回復が起こっている段階を「抵抗」、頻度や強度の上げ過ぎによってオーバーリーチングに陥っている段階を「疲憊」といいます。

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