『未来は変えられないけど、過去は解釈次第でどうにもなる。』
『時をかける少女』(2006)
☆監督
細田守
☆出演
仲里依紗
石田卓也
板倉光隆
原沙知絵
☆STORY
高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに時間を跳躍する能力を持ってしまう。
その能力のことを叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、記憶の確かな過去に飛べる能力だという。
半信半疑の真琴だが、日常の些細(ささい)な不満やストレス解消などのため、むやみやたらに能力を乱用しだす……。
☆感想
簡単に言うならば、この映画は恋に臆病な17歳の少女がタイムリープ(=時間跳躍)する話。
学生らしい“このままで良いのに”や“未来を決めたくない”という悩みの真っ只中にいる。
そんな中で、タイムリープの能力を乱用し
"同じ時間を繰り返す"
というファンタジー(SF)を描きながら
"二度と戻ってこない大切な時間"
を無為に過ごしてはならないという事に気づかされる。
そんな事言われてもわかってるって話ではある。
だって、あなたも経験した事があるはず。
そうなってしまったのは仕方がないけど…
「あの時なんでカッとなって言ってしまったんだろう。」
「あんな事さえしなければ…。」
その後反省したけど間に合わず、泣き崩れたり…。
それは、まだこの作品に込められた数ある要素の1つでしかない。
(※続きはプロフィール欄のリンクから。)
「Time waits for no one」という英文は作中にたびたび出てくる。
直訳すると「時は誰も待ってくれない」
は、この作品に込められたテーマの核に近い。
この作品のメッセージ性など、中枢に当たる要素を抽出して話すとめちゃくちゃ長くなるから、ほどほどにするけど、この作品の僕の好きな点は「時という抗えないものに対しても🖕🏿を立てる反骨精神」といもの。
ここからが本題です。
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