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とある漫画がおもろすぎてやばい。

最初に

とある漫画を読んだら、自分の今の気持ちを書きたくなってしまった。その漫画の名前は「ひゃくえむ。」という漫画だ。「チ。-地球の運動について-」で有名な魚豊先生の第一作目である。

あらすじ

小学生のトガシは100m走が速かった。トガシは「友達」も「居場所」も、その才能で手に入れた。そんなトガシにとって100m走で敗北することは全てを失うということだった。

小学6の秋、小宮という少年が転校してくる。彼は走ることが好きでもないのに、気が紛れるという理由で走っていた。そんな彼をトガシは「気の毒だ」と思うと同時に「そんな理由で走るのはもったいない」と思った。「100mだけ誰よりも速ければ全部解決する」という考えから、トガシは小宮に走りの指導をすることになる。

日に日に足が速くなる小宮は学校での地位を手に入れ、いじめられなくなった。そして、その才能はトガシを脅かすほどになり、トガシは初めて敗北の恐怖と全力疾走の興奮を知ることになる。

本作は才能ある少年トガシや凡人から非凡となった少年小宮など100m走に人生を変えられた者たちの物語である。

何がおもしろいのか?

大きく分けて3つあります!

1つ目は物語の熱が伝わってくること
どの漫画でもいえますが、魅力ある漫画のほとんどが読者に熱を与えてくれます。最近で言うなら、サッカーのワールドカップのような熱です。心を動かす言葉の数々、登場人物の生き様からアツさが伝わってきます。

2つ目は通常のスポーツ漫画とは異なるところ
大体のスポーツ漫画は才能がない少年が成長していく物語ですが、「ひゃくえむ。」は才能があるが故に苦悩する少年に焦点を当てた物語です。昔は才能があったが、歳をとるにつれ、才能がないことに気づいていく。残酷だからこそ、リアリティのある物語となっています。今までのスポーツ漫画とは異なる面白さが体験できます。

3つ目は読者に通づる問いかけがあるところ
「なぜ走り続けるのか?」この物語の大きな問いかけです。自分の才能に限界を感じたり、ライバルに敗北したり、怪我をしてしまったりする中で、それでも走り続けるのはなぜか?本作を通して主人公のトガシはその答えを探しています。この漫画を読むことで、私たちに生きる意味を問いかけているような感覚になりました。

おすすめの読者

  • スポーツ漫画が好きな人

  • 青春を感じたい人

  • 才能に苦悩した経験がある人

  • 何かに全力で取り組もうとしている人

まとめ

なぜこんなにも感動したのか、きっと主人公に感情移入してしまったんですね。私は陸上をしていたのですが、昔はちょっと才能があって、成績も良かったが、どんどん周りから追い抜かれて凡人と変わっていきました。それでも何かに打ち込んでた時間はとんでもなく充実していた。それは一体なぜなのか、そして昔の興奮を思い出させてくれる漫画でした。また「自分にとって命を懸けられるものは何なのか」と改めて考えるきっかけを与えてくれたように感じます。5巻と一気見ができてしまうので、興味がある人はぜひ読んでみてください!

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