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元彼S③ゆるゆる勉強法

初日が終わった翌日
校長先生から電話があり授業の感想と私の反省を伝えた。
私としては
自身の英会話レベルの低さで先生をとても疲れさせてしまった事が気がかりで申し訳なさがあった。

でもそこはさすが校長先生。
“それでいいんだよ”
“最初から出来たら楽しみなくなるじゃない”
“僕のスクールに来て欲しい人は英語を1から学びたい生徒さん”
“イギリス英語は日本では教われないから0からスタートの気持ちで大丈夫だよ”
そう言われて何だかホッとした。

校長先生の方も
先生達の教育として話せない生徒への勉強方法を学んで欲しいという願いがあった為、先生達を育てる過程で欠かせない素材だと話していた。

実は私の先生も日本語を勉強中でネイティブでは無かったので
お互い協力をしながら進んで行くことになった。
アメリカ英語とイギリス英語の違いも同時に教わり、
割り切って覚えていくことにした。

マンツーマンでの授業だったので
最初は堅かった内容も段々緩やかになってきて
テキストの時間を縮小して
洋楽を一緒に歌ったり
映画のセリフを英語で真似したり
普段の20代ならではの会話や言葉を練習したり
普通のスクールの様に勉強に重きを置くのでは無く
その日の気分やテーマで授業を考えて楽しみながら学んでいた。

そうしている内に
私が日本語を教える機会も増えて来て
“今日はどちらが先生になる?”
という自由過ぎる時間になっていった。

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