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17歳で天国に逝ったK②再会

それからどのくらいの時を経た頃だったかな
半年、、、1年は経って無かったと思う

隣で寝ていた当時の彼氏が夜中にうなされる事があった
夢でも見てるのかな?
そう思いながらそのまま寝た

朝になってその事を伝えても本人は特に覚えてなくて
だけど次の日もその次の日も
同じようにうなされて何だか苦しく見えた

体調悪いのかな?
起こして聞こうと身体を揺すると
身体が冷たい
身体の半分だけ冷たい
私がいる逆側の肩から腕、
背中が異常に冷たくなってる
クーラーは付けていなかったし
身体が片側だけ冷える原因は特に無かった
何だろう?
大丈夫かな?

私はその身体を撫でて抱いて様子を見ていた
なぜだか心地が良くて眠れなかった

彼の母の友人にいわゆる視える人がいて
私達は時々遊びに行ったりしてかわいがって貰っていた
ある日その方から電話が掛かって来て
彼と私に自宅に来るよう言われた

いつもは朗らかで明るい人なのに
その日は神妙な面持ちで静かに私たちを視ていた

何だろう?
何かあるのかな?
緊張するな、怖いんだけど、、、

“男の子”
“友達、来てるよ、会いに”
“最近、ずっと”
“あなたと話がしたいって”

彼と私はKとの共通の友人だったから
それを聞いてお互いにすぐ誰だか一致した

“聞いて欲しくて私に訴えて来てるの”
“まだこっちにいる”
“ゆっくり眠れるように
もう一度送ってあげないとね”

亡くなった彼の言葉を聞いた
残すことが出来なかった彼の想いを聞いた

そして、
心の中で本当のさよならをした

伝えたいこといっぱいあったはずだよね
たくさんの想いを残して
この世を離れなければいけなかったんだから
解らなくて、知る術が無くて、
彷徨っていたんだね
ずっと
あれからずっと

離れたこと、
教えてあげないといけなかったんだね
もうここにいないこと伝えなきゃいけないね
ごめんね
言ってなくてごめんね

独りにさせて、、、ごめん

安らかに眠れるように私が手伝ってあげないと
逢いに来てくれたことに感謝して
出逢ってくれた彼に想いを馳せて

不思議な体験だった
本当にそんなことがあるなんて
嬉しいような複雑な気持ちではあったけれど
あの心地良さが彼だったなんてね
ありがとう
想い出増やしてくれて
また出逢って親友の続きしようね

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