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日付のある句日記(6)

5月1日
結局アライグマはかからず、捕獲器を返却する。途中いちど野良猫がかかってしまった。
夏めきや返却さるるものばかり

5月5日
最近某スーパーのちりめん山椒ひじきおにぎりにハマっている。
おむすびと冷素麺の至福かな

5月10日
7、8年前から梅雨頃になると発症する左腕の湿疹が今年も登場。徐々に患部が狭まってきてはいるものの、これから秋が深まる頃までのお付き合いかと思うともう気が重い。
どちらかのドアの向こうに天瓜粉

5月13日
ここのところじめじめしているので買い物帰りに公園の緑地へきのこハントに行ったが成果なし。
木耳になってしまえば悔いもなし

5月15日
西の方は梅雨に入ったという。嘘でしょ?
梅雨曇三角屋根の細長き

5月18日
さいとうたかを『無用ノ介』を読んでいると悪い奴が次から次へとあらわれてその悪さも「うわ、わっるぅ」と口走りたくなる救いようのないものが多く、悪のデフレみたいになってくる。
しかすがに首飛んでくる青葉闇

5月20日
オナガ二羽がカラスを追い立てていくのを見た。巣があるんだろうなあ。
子燕のベジェ曲線を競いあう

5月27日
over65の家の者は今週コロナワクチン一回目の接種を終えた。
パソコンで時間前から準備、書類を手元に2、3回目のアクセスで運良く予約できたそうな。
会場は小部屋ごとに被験者が並べられ医者が来て接種、そのまま15分待機。
導線も確保されていてスムーズに終わった。
帰ってからも体調に変化はみられず。
しかし翌日は腕が痛いといっていた。痛みは1日ほどでひいたようだ。
猫もはや昼寝の供に飽きている

5月28日
今夏初そうめん。生姜がなくてキムチを添えて食べる。

5月29日
一年ぶりに「彩の国所沢古本まつり」へ。特集の児童書コーナーがやばい。うっかり立ち止まると買い物かごが一瞬で埋まりそうだ。あまりに懐かしい小学生時代の愛読書「こちらマガーク探偵団」だけ取って文庫コーナー総ざらえに向かう。
古書積んで終わるよき日の雲の峰

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