見出し画像

TOC(制約理論)継続的改善プロセス編

こんにちは。しらすです。

今回はTOC(Theory of Constraint:制約理論)の継続的改善プロセスについて簡単にまとめていこうと思います。

TOCとは?

イスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラットが考案した生産スケジューリング法のこと。ざっくりいうと、どのように工場を効率良く回し利益を上げるかといった、いわゆるサプライチェーンのマネジメント論です。


以下のような概念があります。

・継続的改善プロセス(今回はこれに注目!)

・思考プロセス

・スループット会計


それでは継続的改善プロセスとは何かについて見ていきましょう。拙い文章でわかりにくいかと思いますが、読んでいただけると嬉しいです。


継続的改善プロセスは以下の5つのステップを踏みます。

① ボトルネック(制約条件)を見つける

② ボトルネックをどう活用するか決める

③ 他のすべてを②の決定に従わせる

④ ボトルネックの能力を高める

⑤ これまででボトルネックが解消したら①に戻る


ボトルネック(制約条件)とは何か?

ボトルネックとは、工程の中でいちばん能率が低い箇所のことで、

砂時計⌛の真ん中の首の部分にあたると例えられることが多いです。

工程内でボトルネックがある場合、どんなに頑張ってもボトルネック以上の速度では回りません。また、ボトルネックで失った時間=工場全体で失った時間と定義されます。

これらを踏まえて生み出された考え方が先ほどのステップ③に当てはまる、ドラム・バッファー・ロープです。


ドラム・バッファー・ロープとは?

ドラム・バッファー・ロープとは、ボトルネックに注目して生産計画を最適化する方法です。

進むスピードの異なる人(工程)をロープで繋ぎ、ボトルネックのドラムの音(生産能力)に合わせて進むことを指します。このとき、ロープの長さを調節しバッファーを作ることで、ボトルネックの遅延を吸収できるようにします。


継続的改善プロセスでは、ボトルネックに他の工程の速度を合わせるのが鉄則だそう。どうしても工場全体をフル稼働させておくのがいいと思いがちですが、他の工程では余裕が出ても大丈夫であることを認識しておかなければなりません。


参考図書の『The Goal』という小説の中では主人公のアレックスが工場再建に向けて奮闘する姿が描かれており、ストーリー形式で理論を理解できるので、分厚いですが読みやすいのではないかと思います。


次回のTOC解説は思考プロセスについてです。


*本記事は以下を参考にしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?