【受験生必見!】2023年度の東京都立入試・社会を解説してみた(大問2世界地理)【ナラ社の時間#05】
みなさんこんにちは、ならんはです。
早速ですが、前回に引き続き、今年度の都立入試の解説をしていこうと思います。
大問1の解説をまだ見ていないという方はこちらからご覧ください。
一応独立しているので見なくてもついて行けるとは思いますので、こちらを見終わってから終わってから見に行っても大丈夫ですよ。
大問2(世界地理)の攻略
まずは大問2の全体的なお話と攻略法についてまとめておきましょう。
問1(雨温図の読み取り)について
問1については世界地図とともに雨温図に関する問題が出されています。ここで確認しておきたいのは、2点です。
なぜこれが必要か?結論から言いましょう。
1つは南半球から、残りは熱帯・温帯・乾燥帯・冷帯のいずれか3つから出題されることが多いからです。
まずは赤道に線を引いてみましょう。こうすることで、南半球の一つは絞ることができますね。A(アルゼンチン)です。
正確に引かなくてもいいです。どちらかといえばざっくりこの辺が赤道だとわかることが大切です。
自分の中で目印を決めておくと良いでしょう。赤道を通過するのは、「アフリカのこの辺」・「東南アジアのこの辺」・「南米のこの辺」のように。直線ですから、2〜3点あると引きやすいですね。
残るは北半球の3つです。降水量を見れば乾燥帯は判別しやすいですし、気温を見れば、熱帯>温帯>冷帯で区別しやすいでしょう。
資料Ⅰからわかるように地中海性気候のグラフを選べればOK。地中海性気候の特徴は夏乾燥することですが、同じヨーロッパでも習う西岸海洋性気候との違いも合わせて確認できるとなお良いです!
問2(表の読み取り)について
問2は毎年問われる項目は変わりますが、基本的には統計資料の数値読取になります。
人口や面積、GDP(国内総生産)やGNI(国民総所得)、漁獲量や特産品など国の情報を表す数値やキーワードなどは確認しておくとよいでしょう。
とはいえ、数字を丸暗記する必要はありませんので、どんな国がその数値が高いのか(低いのか)が確認できればOKです。
今年度の問題は説明の中にキーワードが混じってますので、連想ゲームの要領で国を判別できたら大丈夫です。類題や過去問を解く際に、知らなかったキーワードと国名(位置も)の結び付けをノートにまとめておくと良いです。
そこでも手を惜しんだらダメですよ〜。
問3(産業、貿易)について
今回は東南アジアの地図が頭に入っていれば比較的解きやすい問題だったと思います。
例年のように、輸出相手国や輸出入品目から推測するものではなく、2019年の大問2・問3に出題された形式と全く同じでした。
東南アジアは狙われやすい地域の一つですね。国名とその位置をきちんと覚えておいてほしいのは、ヨーロッパ・東南アジア・アフリカの有名な国々です。
とくに東南アジアが狙われやすい理由は、国によって宗教・言語・文化が異なるから。
アフリカはモノカルチャー経済や難民など、キーワードはどれも大体同じものになりますが、東南アジアは国によって特徴が変わりますね。
なので、国名と位置を正確に覚えておく必要があるわけです。
とはいえ、アフリカもVもぎなどでは出題が見られていますから、念のため対策は必要かと思います。
ちなみに、複数の資料をつかった読み取り問題の解き方はご存知ですか?今回だと地図2つと文章の資料がありますが、どちらから先に見ましたか?
おそらくですが、文章→地図の順番で見るのが一番効率的かと思います。でもこれ、実はどの問題でも同じ考え方でいけます。文章の資料から先に読むのは都立社会の基本!時間の短縮にもつながりますので、ぜひ頭に入れておきましょう。
来年度は違った問題になるかもしれないので、念のため相手国と品目についても整理しておきます。
例外ももちろんありますのでご注意ください。
先進国(特にG7加盟国)にはどんな国があるのかは前回の投稿で紹介していますので、あわせてご覧ください。
しつこいようですが、最後にもう一度掲載させてください。まだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
考えれば考えるほど都立社会は知識をベースに考える力を与えてくれる問題ばかりだなと感じます。
そこに社会化の楽しさがあると思いますので、暗記もバカにせず頑張っていきましょう。一昔前までは知識がおざなりでも良かった問題は多かったですが、特に近年は完答式の出題増加により、細かな知識も必要になってきています。きちんと「なぜ?」の部分まで理解しながら覚えていけるとよいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは次回の大問3解説でお会いしましょう。「いいね」、フォローしてお待ちください。
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