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フランスに行ったときのおはなし(前編)

これは僕が大学4年生の頃、就職活動をせずフランスに短期留学に行ってました。なぜか?それは大学院の試験を受けるためです。簡単に言えば語学留学です。2番目の目的はフランスの文化や建築を実際に見てみたかったから。こちらについては次回書きますね。

高校の時からフランス語をやっていて、大学1年のときに出会ったフランス語の教授がほんとに大好きで恩師のような存在でした。そんな先生からオススメされた文学部の教授の本を読み漁ってその先生のゼミを受けて…ファンとして他学部から授業を受けに来ている。まあそんな感じでフランス語だけでなく文化とか歴史とかハマっていったわけでございました。

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いつしか研究者の道を目指すべく大学院進学を視野に入れて勉強していました。フランス留学はその一環でした。
自分の作ったものを世に発信して色んな人に見てもらったり聞いてもらったりできる仕事ってすごくないですか?当時は僕にとって憧れの職業でした。

話が脇道に逸れてしまいましたね。本題に戻りましょう
大学4年の夏、僕は一人でディジョンという南仏の都市に3週間滞在し、ブルゴーニュ大学の語学研修に参加するのでした。
そこで感じたことは、
・日常からフランス語モードにすること。
・異なる言語の人とフランス語を話すこと。
・1ヵ月は短い。

日本人にフランス語で会話するのは恥ずかしいし、日本語で済んじゃうから日本語で話しちゃう。そうするとフランス語力は上がりませんよね。
なので、なるべくホストファミリーや先生、店員さん、外国人のクラスメートととにかく話す機会を作りました。
フランス語で思考して、フランス語で会話すること、これに尽きると思います。読んだり書いたりは日本でもできますからね。

かと言って大学院の勉強の一つ、翻訳作業は欠かさずやっていました。近くの本屋で気になった洋書を購入して紙に最初から訳していくんです。もちろん辞書ありですが。

主に訳した本は2冊。
Tahar Ben Jelloun 《Le racisme explique à ma fille》
タハール・ベン=ジェルーン『娘に語る人種差別』

Kaline Lamber 《Eh bien dansons maintenant! 》
カリーヌ・ランベール『さあ踊りましょう!』

日本語訳と単語リストに分けてノートを作っていきます。おすすめは5mm方眼紙、ノートのようにくっっいているのより、ルーズリーフのようにバラバラのほうが僕は好きです。欲を言えば穴が空いてないほうがすき。サイズはA5が理想的です。大きすぎず小さすぎず。左利きにはちょうどいいのかもしれません。 好みによると思いますが。

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正直逐語訳なんてのはメンタルゲーですね笑
なので大切なのは、
・継続すること
・やりきること
の2点ですね。毎日少しずつでいいから翻訳作業をしていくこと。物語を最後まで読んで内容を理解できただけでなく、やりきったときの達成感(要するに翻訳家の気持ちが味わえます)。だからこそ2冊目はまだ日本語訳が出ていないものにしました。なのでタイトルも自分なりの訳。もしすでに出版していたら、調べることだってできちゃいますから。研究者ごっこができるのでオススメです。

・昔から(他の国を含めた)文学を読んでいたわけでなくとりわけ造詣があるわけではなかったこと。
・ほんとにやりたかったことは研究よりも講義をすることだったこと。
・当時のバイトが楽しすぎてその道に進むことを決意した。
なども絡んできて、紆余曲折があり現在は大学院進学はしておらず就職をしております。その話はいつするのかわかりませんが。

次回は語学研修終了後、パリに滞在したときのお話しを写真を交えてお話しできたらと思っています。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

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