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【自分歴史】社会人編⑤

環境を良くする=雰囲気を良くする、とイメージしていた私は、まず着任早々のお店の薄暗い感じを変えたい、と思ってました。

当時、出勤してもフラリと事務所に入ってきて、ぼそっと「…おはざ~す」みたいな挨拶から始まり、勤務が終わってもダラダラとお店に残り会社のパソコンで動画を見たり、事務所のデスクやロッカーは汚く雑多で、不要なものがめちゃくちゃ多かったです。

「これ何に使ってるパソコンですか?」と聞くと、「もう壊れてるんだけど、ワードだけ使えるから残してる」という画面ジャミジャミで全く見えない意味不明なものや、「数年前にやったイベントのPOP」なんかも後生大事に保管されていて、すでに退職したり異動で店舗に居ないスタッフが満面の笑みで写ってる写真データなんかもたくさんあり、パソコンもおっそいし、そりゃダラダラしてしまう!という印象です。

なので、まず掃除しました。

いらないもの、使わないもの、使えないもの、全部捨てました。

「え、この人のデータ消しちゃうんですか?」と言われましたが、「そんなに大切なら、自分のスマホにデータ移していいよ」と言うと、すんなり消しました。なだそりゃ。

そして挨拶を自分からどんどんしました。

髪型の変化とか、今日は勤務長いけど大丈夫かとか、レッスン連続だけどお願いしますとか、チョコレート好きなんですかとか、嫌いな食べ物なんですかとか、一日の終わり何しますかとか、とにかくスタッフにどんどん話かけました。最終的にプラスになるように言葉を選び、スタッフにも契約インストラクターにも、会員さんにも、挨拶は自分から元気よくしよう、と決めてやってました。

ちょうど人員不足もあって、自分で面接採用したアルバイトスタッフも3名入ってくれることになり、徐々に「自分のやりやすいように」できる環境になったことも追い風でした。

これは今でも人事異動があったときにガンガンしてますが、自分から挨拶しないと相手の挨拶なんて絶対に返ってこないです。「おはよー」だけでもいいので、顔を見て挨拶を続けるだけで、お店の雰囲気が良くなっていきます。この時のポイントは、「絶対自分から元気よく挨拶する」というこれだけ。テクニックもクソもありません。顔を見て、おはよーって言うだけ。

まれに「自分から挨拶なんて、恥ずかしくてできません」という人がいますが、3歳とかの子供ならまだしも、中学高校過ぎて自分から挨拶できません、なんて言う人はそっちの方が恥ずかしいよ。と伝えます。

あとは、「元気よく」ができません。と言われます。「自分は元気よくやってるつもりです」「昨日は嫌な事があったので元気でません」「キライな人に元気よく挨拶なんてしたくありません」
気持ちはわかる~~~~。私にもあります、気分が落ち込むことや機嫌が悪いこと。当時は付き合っていた彼氏に急にLINEで振られ、納得いかず夜中に呼び出して寝不足で出勤したこともありました。

※余談ですが、この時にあまりにも納得できず、夜中一人暮らししていたアパートに呼び出し(相手は飲食業だったので終わるの遅い)、理由はなく別れたいのはわかったが、こんな急に言われて納得もクソもない!と言いたいことを言い終えたあと、気持ち的にスッキリして「まぁ別れたいと言ってるなら仕方ないよね。きっと私にも悪いところたくさんあったんだな」と仏の心になれたので「わかった。別れよう。最後に何か言いたいことある?」と聞くと、彼は涙を我慢しながら「…今日、顔怖い」と言われ、速攻で帰らせたことがあります。

コンディションが悪いときはあります。女性は月経周期にもよってホルモンバランスも大きく変わりますし、イライラ鬱々することもあります。

ですが、会社に行ったら「高田理香」にプラスして「店長」なのです。

「高田理香」という一人の人間であればそれでもいいですが、周りは「店長」として認識しています。私はどちらかというとこの周りからのプレッシャーがあった方が身が引き締まるので、店長として自分の理想はなにか、と考えた中で、「いいとものタモリさんみたいに、ユーモアのある変化に気づけて受け入れられる人になりたいな…」と、恐れ多くもタモリさんを意識して、とりあえずスタッフが髪型変えたら「髪切りました?」と聞きまくってました。(そこじゃない)

とにかく、チームの雰囲気をよくするのは挨拶と整理整頓です。

物事をシンプルに考えられるように、余計なものは手放すべきです。
スタッフが使う流しとかも掃除してましたね~。冷蔵庫の中とか、いつのやねん。っていうペットボトルが数本放置されているとか。一番嫌いです、飲みかけのペットボトルとか缶とか。大体困らないんですよ、そういう代替えが可能なものは。ならばさっさと捨てるべきです。

そしてチームの中に自分も入っている、という認識を持ちます。
店長だから、管理職だから、とそのチームを斜に見るようなことはせず、そのチームの内側に自分がいると意識します。リーダーとして重要なのは、このときに外側からもそのチームを眺めるようにしておくことです。内だけではわからないことが多いので、外から「どんなチームに見えるか」と考え、内で解消していく、という感じでしょうか。

数店舗異動してきましたが、チームの雰囲気が悪い店は基本的にお客さんの質も悪いです。そして必然的に業績も良くない。ごく一部の人間だけが快適になっている、という場合も多い。

私はそんな場所で一日の大半を過ごしたくないので、自分から変えられることは変えようと思って挨拶と掃除をしてました。誰かやってくれるだろう、というのは通用しません。そんなマインドでいると、そんなマインドの人しか周りに集まってこないからです。そうすれば、みんな「誰かやってくれるだろう」と考えるわけで、一行に良くなりません。

結局「自分がやる」というマインドをまず持つことが重要です。

一方で、「管理職はなんでも自分がやってしまうと、部下育成にならない」という意見も一理ありますが、これもあくまでベースがきちんとできているからこそ活きると思っています。身の回りのことや基本的なこともまともにできない人に、何かを考えさせてもマイナスこそならなくとも、プラスになることは無いと思います。

次回は「チームとしては楽しいお店に。でもやっぱり業績が悪い」というよくある問題に行きつきます。そんな時に、自分の人生観を変える研修を会社指示で受けることになります。

ではまた!

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