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UX検定基礎 合格体験談(勉強法も)

2024年3月16日に実施された「第6回UX検定基礎」を受験し合格したので、勉強法等を共有いたします。
なぜ今回の記事を書くかというと、自身が受験を決意してからどう勉強すれば良いのかわからず、色々な方の体験談に助けられたからです。
他の方と重複する部分も多いかと思いますが、「それで受かる」ということだと思います。
目次をつけているので適宜読み飛ばして必要なところだけお読みください。


1. UX検定基礎とは

端的には、「UX(ユーザー体験)について教養を身に着けた証明」のようなものです。IT系の方であれば、「ITパスポート」やAI関連の「G検定」と考えていただくとイメージに近いと思います。

UX検定基礎を開催している一般社団法人 UXインテリジェンス協会による説明も引用しておきます。

UX検定基礎は、ユーザーエクスペリエンス(UX)向上の取組みに欠かせないスキルとマインドを実践的かつ体系的に学ぶ、全ビジネスパーソン向けの資格試験です。

一般社団法人 UXインテリジェンス協会 HP

2. なぜ受験したか

2.1 私は誰か

まず、私自身は大手IT企業に勤務しているシステムエンジニアです。(厳密にはUX検定基礎を受けた直後から営業にジョブチェンジしましたので今は営業です。)
UXという言葉は知っていましたが、細かい部分までは知りませんでしたし、UXはデザイナーの領域と思っていました。

2.2 なぜ受験したか

UXを仕事に活かしたいと考えており、正式に活動するなら何かしら資格を持っておこうという動機です。
所属している企業は所謂JTCなので正直色々と古い部分もあります。
そのような環境で仕事をしている中で、もっと現在だからできる顧客価値の高め方を模索しており、UXという考え方をエンジニアとしても取り入れたいと思うようになりました。

仕事でしっかり活用するために何かしら認定を取ろうとしました。(顧客や上司に安心して仕事を任せていただくためです。)
元々、人間中心設計専門家の認定を取ろうとしていたのですが、プロジェクトの実績を申請する必要があり、書けるほどの成果を出せていないなと悶々としていました。そんな中、会社の同僚と雑談をしていた際に本検定の存在を教えてもらい受験に至った次第です。

3. どんな問題が出題されるか

100分間で100問、4択の問題が出題されます。
基本的にはシラバスや推薦図書に出てくる単語や考え方について正しいものを選ぶという形です。
例えば、「OMOとは、~~~」のような選択肢が4つあり、その中から正しいものを一つ選ぶイメージです。
あまりややこしいものはなく覚えていればすぐに選択できるという印象です。ただ、覚える範囲は結構広いです。ちなみに形式は自宅受験です。

4. どのように勉強したか

推薦図書4冊を読んで全体的に理解を深めたのと、シラバスを見て不明な単語を調べました。最新版の情報はHPをご参照ください。

普段の業務でシステム開発周りやデザイン思考などは既にわかるので、
ユーザビリティの定義であったり、学術的な「xx効果」、「xxの法則」等のキーワードを重点的に学ぶようにしました。

本を読むオススメの順番を記載している記事もありますが、個人的には読むモチベーションが高い本から読めば良いと思います。※
あまり難しく考えずUXって面白いなとか、こういう風にプロジェクトを進めればいいんだ、くらいの感覚でザッと読み進めて最後にシラバスを見ながら抜けている知識を補いました。
強いて言うなら、「UXグロースモデル」は「アフターデジタル2」の続編という位置づけなのでその順序は守ったほうが理解はしやすいと思います。

※持論ですが、学習には楽しいことが重要だと思いますし、UXに興味ある方なら基本的に面白さを感じて読めるのではないかと思います。

勉強期間は約1か月半です。ただ、正直なところ直前に頑張りました。
とりあえず時間があるときに本を読み進め、試験2週間前あたりでようやく1冊読み終えました。笑
そこからこのペースじゃマズいとつまみ読みをしながら本を読破し知識を詰めた形です。(結局はテストなので終盤は楽しさよりも詰め込みでした。笑)
結果論で語っても、、という認識は持ちつつIT業界に身を置いている方であれば3~4週間あれば十分合格水準に達すると思います。

有料動画は視聴しませんでした。YouTubeに関連知識の無料動画も上がっておりそちらはちょくちょく見てたものの頭に入らず時間だけが過ぎていったので途中で辞めました。内容が悪いとかではなく、自分には合わなかった(Not for me)というだけです。

5. 全体的な所感

正直勉強方法はよろしくなかったのですが、シンプルに受けて良かったと感じます。自分の場合、DX推進が仕事のミッションなのですがUXという考え方を本質的に理解できたとき、DXの見え方が一気にクリアになりました。

具体的に、従来DXについて私なりの考え方は
「既存プロセスを一度抽象的に捉えて目的を再定義、それを最新技術を使える前提で改めてプロセス構築を行う」
でした。
しかし、それを実務に落とし込むことは非常に難しいと感じていました。

UXを体系的に学び、顧客起点の体験を再デザインすればよいのだとわかった際に、「あ、これをやれば良かったのか」と腑に落ちました。
(余談ですが、受験前後あたりが花粉症の時期でして、ファストドクターというサービスを使うと超便利とSNSでよく見かけてました。ファストドクターは24時間365日オンラインで診療が可能であり、近くの薬局で薬を受領できるサービスのようです。まさにUXをベースに上手く医療を変革した事例だと感じます。)

お読みいただきありがとうございました。
UXに興味がある方の力になれることを願っております!

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