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6つの食物アレルギーを持つ子供を3年間担任していました。

こんばんは!

間もなく3月を迎えようとしていますね。
年度末ということもあり、特に教職のお仕事に就いている方にとっては、多忙な日々が続くことになると思います。

どうぞ体調管理にはお気をつけください。

さて、本日は私の保育の体験談の一つである「食物アレルギーをもつ子」と3年間共に過ごしたお話をご紹介したいと思います。

・どんな食物アレルギーがあったのか。
・給食中に気を付けていたこと
・保護者との連携は?

(私の思い出話&経験談の整理のような記事になること、ご了承ください。)

1.6つの食物アレルギーを持つ男の子との出会い



入園式当日。それが男の子と保護者の方との初めての出会いでした。

3歳になったばかりのK君は年少からの入園でした。

1月生まれだということもあり、身長はクラスで1番低かったのですが、とても賢くて愛想良く振る舞い、どの職員にも懐いているお子さんでした。

私にとっては、主担任を務める最初の年だったので、とても気合いが入っていたことを覚えています。

K君ほか、新入園児の入園前には、園長先生から子供や家庭の特徴を教えてもらい、どのような配慮が必要か準備をすることが当たり前でした。

「K君には、6つの食物アレルギーがある。」

この言葉を聞いたときには、当然のことながら衝撃が走りましたね。

今まで食物アレルギーのある子供を担任したことは、受け持ったことのある子供約80人中1人だったのですが、軽度の卵アレルギーがある子供でした。

それに比べると、K君が現段階で分かっている食物アレルギーの種類は、

「鶏卵・大豆・乳・小麦・ナッツ・キウイ」と遥かに多かったです。

特に、乳製品は少しでも皮膚にかかると、赤く腫れ上がってしまうとのこと。

ましてや、ここ10年近くこんなに多くの食物アレルギーを持つお子さんを預かった経験がなかったので、正直な話、職員の食物アレルギーに対する意識もあまり高くはありませんでした。

その時は、入園したての年少児の給食の時間は、特に緊張感を持つことが必要だと、新クラス開始前から心に留めていましたね。

2.給食中に、K君に対して配慮していた3つのこと


そんなK君とは縁があり、卒園までの3年間共に園生活を過ごすことになります。

私が勤めていた園では、完全給食制だったので、保護者の方が用意をするものは、代替品のみでした。

誤食を防ぐために私が実践していたことで、
毎日の給食の時間、必ず守っていた3つのことはこちらです。

1.給食の献立の中で、食べられないものを掲示する。

クラスには、以下のものを掲示しており、それぞれ食べられないものを掲示していました。

・給食の献立の中で、食べられないものにマーカーを引く。
・給食献立の成分が書かれている細かいものにも、マーカーを引く。
・保護者が記入をしてくれた献立も隣に掲示する。
・黒板にネームを貼り、食べられない献立を記載しておく。
(全部の給食が食べられる日は、OKと必ず記載する。)

特に、年少クラスだった頃は、担任以外にも協力の職員が加わります。

そのときに、担任でない先生にも、K君の食物アレルギーの状況を理解してもらえるように、必ず上記の記載は子供達の登園前に行っていました。

また、保護者に用意してもらった代替品やアレルギー用の給食は、他の子とお皿の色を変えて、配膳していました。

2.給食を食べるときは、必ず担任が隣で食べる。

私が働いていた園では2人担任制だったので、必ずK君のそばに一人付き、食事中に変化がないか観察をしていました。

今でも忘れない、私の反省が残る思い出が一つあります。


年中に進級したばかりの頃、子供達も環境に慣れ和気藹々(わきあいあい)とした給食中におきた出来事です。

その日は牛乳があった日で、子供達は自分で牛乳パックを畳む練習を頑張っていた時期でした。

K君の隣にいた女の子が牛乳パックを潰そうとしたら、液体が飛んでしまい、K君の座席近くまで飛んだのです。

その状況にすぐに気づいた私は、慌ててK君をその場から離しました。

そして、手洗いうがいをさせ、職員室に連れて行き状況を説明、皮膚の変化はないか複数人の職員で確認をした次第です。

幸いなことに、K君には液体はかかっていなかったのですが、保護者の方へ出来事を伝えお詫びをしました。


食物アレルギーの変化が即座に現れなかった場合、徐々に悪化することを想像しただけでも、ゾっとします。

私にとっては忘れられないヒヤリハットのひとつです。

3.担任同士声を出して確認し、いただきますの前に再度確認をする。

勤めていた園では、K君と同じ学年で別クラスにいた女児が卵を誤食する事故が発生したことがありました。

このお話については、後日ご紹介したいと思います。

その時の反省も踏まえて、必ずみんなでいただきますの挨拶をする前に、声に出して担任同士が確認をすることを取り入れました。

声に出すだけではなく、K君の目の前にあるお皿と食材もしっかり目視で確認をしました。

まとめ

今回は、私の経験談をつらつらと話す形になってしまい長くなりました。

食物アレルギーを持つお子さんを預かる先生のお話や他に気をつけていることなどあったら、コメント欄で教えていただけると勉強になります!

後日、本当にあった卵アレルギー児の誤食の話や、K君に対して給食以外で気をつけていた配慮についても、まとめたいと思っています。

是非、またお気軽に寄っていただけたら嬉しいです♪

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