【ドローン】ほぼ無料で自動飛行ルートを作ってオルソ画像を作成する②【Litchiの使用方法】

ほぼ無料でドローンの自動飛行ルートを作って、その空撮写真からオルソ画像を作成するためのを説明します。

下記の順番で3回に分けて説明します。

⓵Mission Plannerの使用方法

 →「MissionPlanner」というフリーのソフトを使用して、高度やサイドラップ率、カメラの性能を考慮した飛行ルートを設定します。

②Litchiの使用方法

 →「Litchi」という自動飛行アプリに①で設定したルートを保存し、ドローンを飛行させて撮影します。

③画像のオルソ化

 →②で保存したルートで実際に写真を撮影し、その写真をオルソ化する解析を行います。


今回は②「Litchi」というアプリの使用方法を説明します。

※Litchiは有料のアプリです。


1.MissionPlannerで作成したルートの保存

MissionPlannerで作成したルートを保存する前に、下の画面のいくつかの数値を覚えておいてください。後ほどLitchiの設定で使います。

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「Photo every」: 2秒以下にならないように。理由は次回説明。

「Altitude(m)」:高度

「Angle[deg]」:飛行ルートの方位角(真北を0°)

「Flying Speed」:飛行速度(m/s)


これらの数値を確認したら、右下の「Accept」をクリック。


最初の画面に戻り、設定したルートが表示された状態になっています。

「H」のマークはホームポジションでドラッグで移動できます。実際の離発着地点を想定して設定しましょう。

コメント 2020-08-04 2208562

次に画面右側にある「WP(Way Point)ファイルの保存」をクリック。

コメント 2020-08-04 2208563

ファイル名を付けて保存します。

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これで作成したルートを保存できました。

これから、このルートをLitchiに取り込める形式に保存し直して、アプリ上に保存します。

そのために次はまずLitchiのインストールを行います。


2.Litchiのインストール

実際にドローンを飛行させる時に使用するスマホ・タブレットにLitchiのアプリをインストールします。

【android】

【IOS】

インストールしたらアカウントを作ります。Facebookのアカウントでもログインできます。


飛行させる時のルートはパソコン上で作ると便利なので、WEB版のLitchiでルートを作ります。

そして、そのルートをアプリに表示させて飛行・撮影をします。


次は、MissionPlannerで作ったルートをLitchiに表示させる方法を説明します。


3.Litchiに表示できるようにデータを編集する

MissionPlannerで作ったファイルはそのままではデータの配置が異なるため、Litchiでは取り込めません。

そこで、まずLitchiでルートを作ってファイルを出力します。

そして、そのフォーマットに合わせてMissionPlannerで作ったルートのファイルを作ります。

まず、Litchiのページを表示します。

最初にログインします。

右上の「Log In」をクリック。

画像5

右下をクリックしてLitchiのアカウントを作ってもよいですし、Facebookのアカウントでも可能です。

画像6

ログインしたら右上にアカウント名が表示されます。

次に「Mission Hub」をクリック。

画像7

航空写真が表示されたページに移ります。ここで飛行ルートを作成します。

次に「SETTINGS」をクリック。

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「Path Mode」:Straight Liinersに。カーブするとき直線的に曲がるようになります。

「Use Online Elevation」にチェックを入れます。飛行ルートの対地高度を一定にする際に必要です。

画像9

次に「MISSIONS」にカーソルを合わせて「New」をクリック。

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飛行ルートに設定したいところをクリックするとアイコンが表示されます。

画像11

適当にクリックしてルートを作成します。

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今の作業の目的は、Litchiで使用するファイルのフォーマットを入手することなので一度この状態でファイル(CSV)を出力します。

「MISSIONS」→「Export as CSV」をクリック。

画像13

「litchi_mission」というCSVが出力されます。

このファイルにMission Plannerで作成したルートのデータを入力していきます。

このファイルの「latitude」: 緯度、「longitude」: 経度、「altitude」:高度、「heading」:角度を使用します。

※実際には緯度経度の小数点以下も表示されています。

スクリーンショット 2020-09-27 185125

ここで、Mission Plannerで作成したWay Pointのファイルを開きます。

使用するのはI,J列の値です。

スクリーンショット 2020-09-28 222110

値が「0」のセルは使用しないので削除し、残った値をコピーします。

スクリーンショット 2020-09-28 222436

コピーしたら「litchi_mission」のCSVを開きいて、その値をA,B列に貼り付けます。

スクリーンショット 2020-09-28 223037

「altitude(m)」,「heading(deg)」は先ほどMission Plannerでルート作成時に設定した値をすべての行に入力します。

「curvesize(m)」は0.2のままでよいです。

F列以降の値は全て上のコピーでよいです。(AT列まであります)

スクリーンショット 2020-09-28 223737

次に設定したルートをLitchiで開きます。

4.設定したルートをLitchiで開く

先ほど作った「litchi_mission」のCSVをLitchiで開きます。

Litchiのページを開きMission Hubをクリック。Litchiのルート作成画面になったら「MISSIONS」にカーソルを合わせて「Import...」をクリック。

スクリーンショット 2020-09-28 225758

先ほど編集した「litchi_mission」のCSVを開くと、MissionPlannerで作ったものと同じルートが表示されます。

スクリーンショット 2020-09-29 204449

次回はこのルートを実際に飛行させて写真を撮影し、オルソ画像を作る方法を説明します。



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