ありがとう安倍総理

あまりにも個人的な薄い感想で終わりそうなので躊躇しましたが、やはり書いておきます。安倍総理大臣の辞任についてです。安倍総理は8月28日に辞意を示しました。

率直な感想としては「残念」です。多くの方が感謝の言葉を述べられてますが、私の腹の中では残念な気持ちが強すぎて謝意がかき消されてしまいます。

安倍内閣の成果は十分です。景気を持ち直した点においては疑いの余地はありません。直接的な関係性は分かりませんが、私は安倍内閣になってから所得が飛躍的に伸びました。

私の年代は就職時にリーマンショックの直撃を逃れた最後の年代です。私はそこから『自分探し』を始めてしまった影響で直撃でした。フリーターだった2011年の冬に会社員を目指すべく就職活動を始め、2012年春に紹介予定派遣を経た就職が何とか決まりました。第2次安倍内閣が誕生したのが2012年12月です。

最初の会社では学ぶことが多かったこともあり収入は横ばいでした。ところが2014年に決意した転職では即決でかつ収入を大幅に増やせました。その後は順調に成果を上げ、実力以上の評価をいただけました。会社経営が順調だったという事情もあるでしょう。一方で不景気を実感している今となってみれば、会社単体よりも世間的な景況感が反映されていたのだと考えています。弊社は景気による打撃を受けやすいイベント業界の動向に左右されるので尚更です。

私や家族が経済的に不自由なく生活できているのはアベノミクスの恩恵だと思います。ありがとうございます。

それでも残念な気持ちが強いのは安倍内閣にそれ以上のものを期待していたからです。具体的には近隣諸国と抱えている諸問題の解決です。ロシアとの北方領土問題は実効支配されたまま平行線のままです。韓国との竹島問題も同様です。北朝鮮からの拉致被害者奪還は成し遂げてません。中国は相変わらず尖閣諸島を脅かし、それを追い返す日々です。憲法改正も進んでません。水面下での進展はあったのだと信じたいですが、目に見えた成果はありません。全てを期待しすぎたのでしょう。これは安倍内閣であっても成し遂げられない難しい問題なのだと認識し直すことにします。

安倍総理の辞意表明により、日経平均は一時600円安となりました。身銭を切って予想している投資家は、この局面が日本に負の影響を与えると考えているのでしょう。次の内閣は感染症対策と経済対策という難しい課題を、米中戦争という難しい局面で解決していかなければなりません。果たしてこれを成し遂げる内閣が誕生するのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?