見出し画像

首都圏は抑えられたが・・地方を中心に第4波が到来している

4月になり多くの人にとって新しい生活が始まりました。個人としても所属する会社の組織改編があり、前向きな気持です。フェイスブックを開けばお子さんが卒業や進級、進学といった人生の節目を迎えている報告が多く見られました。私の所属する会社も新入社員を迎えました。暖かくなって桜も咲いて新しい生活の開始とともに開放された気分になります。

この朗らかな気分に水をさしているのが中国武漢市を発祥とする新型コロナウイルス感染症です。この感染症については随分と実態が知れた上にワクチン接種の見通しが立ったことで、私としては興味を失っていました。東京都も何だかんだで低水準に抑えられているので、現状の生活が続く分には特に問題なかろうという気持ちです。

この楽観的な気持ちに待ったをかけるのが関西圏の重傷者数の増加です。しばらく東京都の分しか見ていませんでしたが、気がついたら大阪府と兵庫県が大変なことになっていました。3月下旬から検査陽性者数や重傷者数が急激に伸び始めています。気がつけば実行再生算数が2に迫る勢いです。

関西圏だけではありません。地方での感染者数の拡大が進んでいるのが不安になります。例えば鳥取県です。鳥取県の現時点での実行再生算数は16・12です。検査陽性者数が元々0とか数名だったところ、3月30日は17名となり、10人を超え続けるようになりました。幸いにして重傷者数は0名なので大事には至っていませんが、増加ペースは気になります。他にも福井県や沖縄県、鹿児島県、愛媛県、徳島県、香川県あたりが似た傾向にあります。

データが無いので完全なる妄想ですが、これらの地域は実は人が増えていたりしないでしょうか。新しい生活様式となって地方移住者が増えていると聞きます。少なくとも東京都からの転出は止まってはいないようで、昨年の8月以降は減少を続けています。先月から今月にかけては25年ぶりに全23区で人工が減少したそうです。私が暮らす板橋区も1ヶ月で805人が転出しており、江戸川区の951人、世田谷区の948人に次いでワースト3位でした。東京都全体の人口からしたら微々たるものかもしれませんが、これらの人が地方へ分散したとしたら場所によっては影響がありそうです。3月は年度替わりで進学や転職を機会に住居を変える方が多そうな印象があります。

この状況を見て「第4波」が到来していると騒がれています。これが結構厄介なのではという気がしています。今までは東京都などの都市圏を中心とした感染拡大措置を講じていれば全体的に抑えられていました。各種対応は小池都知事の政治的パフォーマンスだと指摘する声もありましたが、結果としては医療崩壊などの最悪の事態に至らずに抑えられています。少ない首長で大多数の人数を抑え込めていたので、ある意味で効率の良かったのではないでしょうか。次は各地方自治体の力量が問われる番です。暖かくなって体調を崩しにくくなるのが不幸中の幸いです。無事に第4波も乗り越えられるよう祈ります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?