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テレワークの導入が業務を成果主義へ転換させる

昨今の諸々でテレワークが話題になってます。(その背景について書くと記事の先頭に注意書きが出てしまうので省略します。)

私は基本的に出社をする勤務形態ですが、必要に応じてテレワークでの勤務をさせていただいています。

私の職種はWEBエンジニアです。端的に言えばプログラマーです。パソコンとインターネット回線さえあれば仕事ができるので、テレワークをしやすい職種です。

実体験を元に、テレワークの良し悪しを書いてみようと思います。

成果主義に変わる

最も変化するのは、業務が極端な成果主義に変わることです。

自分が本当に仕事をしてるからどうかは、会社や仲間は目で見て判断できません。ではどうやって判断してもらうかといえば「こういう仕事をしました」と示すしかありません。

世の中には「会社に行って仕事をしてる気になっている人」がいるようです。このような人は成果を示せないので、テレワークでは不利になります。自然と淘汰されていくか、何らかの待遇を経て解雇されてしまうでしょう。

他人事の様に言いますが、私自身も、1日でほぼ何も成果を出せない日が生じることがあります。

仕事柄「何も生産しない」時間が生じます。長考している時間や、手戻りへの対処をしている時間です。技術習得に時間がかかったり、試行錯誤の結果としてたった数行のプログラムを書いて終わる日も稀にあります。このような日が生じてしまうと、実際にはフルに活動していても、1日で示せる成果は少なくなります。

テレワークで1日分の成果が出せないと、その時は端的に焦ります。中長期で成果が出せれば問題ないかもしれません。中長期の成果すら出せなければ、いくらテレワークをしていても「働いていない」と同様の評価しかされなくなってしまいます。

裏を返せば、それが会社にとっては良い面にもなります。

自分が会社にいなくても、実際には大した影響がない

テレワークを行う側の主観で書いてみました。仕事の仲間がテレワークを行なっていた場合はどうでしょうか。実際は居なくて困るという場面は稀です。

私の職場は割とテレワークが許容されています。利用されているケースは省略しますが、必要に応じて気軽に利用できる状況になっています。それによって困ったことは実体験としてほぼありません。

簡単なコミュニケーションはチャットで済みます。(弊社の場合はSlackを使っています。)どうしても混み入った相談をしたい時はビデオチャットで連絡が取れます。業務に必要なコミュニケーションはそれで十分です。

ただし、前提としてSlackなどで滞りなく連絡が取れる文化は必要です。職種や役職に限らず気軽なコミュニケーションを取れる風通しの良さも必要となります。

体力が低下する

テレワークが続くと体力が落ちます。特に気をつけなければならないのは、電車通勤をする都市圏の方々です。

私の通勤パターンの例を挙げます。

私の通勤時間は片道1時間です。そのうち、電車に乗っているのは30分間です。それ以外の30分は徒歩と電車の待ち時間です。

会社と家の往復で知らないうちに1日1時間はウォーキングをしているのです。何もしなければ体力が落ちる一方の大人が、この1日1時間の運動をしなくなったら、あとは想像ができますね。虚弱体質まっしぐらです。

それに加えて、私の場合は通勤時間を筋トレの時間にもしています。通勤をしないことによる体力維持における損失は相当なものです。

テレワークが中心となる場合は、浮いた通勤時間の半分でも運動に費やすなどの工夫が必要です。自身の体調管理に対して、より注目せざるをえなくなります。

テレワークの普及は生産性を向上させる

ざっくり3つの点において書いてみました。聞いた話を含めると、まだ他にも良し悪しはあります。また機会があったら別の切り口でも書いてみたいと思います。

テレワークは通勤も無いし気軽で良さそうな印象を抱きがちです。しかし実際には非常にストイックな姿勢と良好な企業文化が必要とされます。裏を返せば、テレワークの普及は生産性の向上に繋がります。

テレワークが注目されている背景については心苦しいものはあります。しかし、これを機に普及が進むと「生産性」をキーワードにした諸問題が緩和する切り札になるかもしれません。注視したいと思います。

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