結成秘話

はじめに

ハンターハンターの二次創作SSです。
旅団のナンバーを考察というか予想したらこうなりました。
二次創作好きな人だけどうぞ。

結成秘話

「……というわけで、団員にはそれぞれ団員ナンバーをつけることにする」

クロロは旅団(クモ)について説明する最後の締めくくりとして、団員たちを見渡してそう言った。

「1番とか2番ってことか?」

フィンクスがクロロに問う。
クロロはそれに頷くと、さらに言葉を続けた。

「そう。頭である俺がナンバー0。そして、蜘蛛の脚の数としてナンバー1からナンバー8までを決めようと思う」
「よし、んじゃあ、俺がナンバー1だ!」

クロロが言い終わるや否や、よく通る声を張り上げてそう言ったのは、腕組みをする大男。
ウボォーギンだった。

「待てよ、そこは俺だろ」
「んじゃ、俺も」

待ったをかけたフィンクスに、飄々とした様子でノブナガも続く。

「ワタシも1がいいね」

フェイタンが手を挙げると、同じように手を挙げる人物が現れる。
パクノダが驚いた様子で、そんなマチの姿を見ながら言った。

「えっ、マチも1番がいいの?」

こくんと頷くマチ。

「「「「「…………」」」」」

ウボォーギンにフィンクス、ノブナガにフェイタン、そしてマチが睨み合う。
一瞬の静寂の後、ゴキリと指を鳴らす音が室内に響いた。

「よーし、わかりやすく殴り合いで勝った奴が1番だな!」

ウボォーギンがニヤリと笑うと、

「上等だ!」
「武器はありだよな?」

フランクリンとノブナガが続ける。

「死んでも怨んだらダメよ」
「カンタンに殺られるつもりはないけど」

フェイタンとマチが距離を取り、一触即発の空気が流れた。

「「「「「…………」」」」」

そんな空気を変えたのは、クロロの一言である。

「……五人とも待て。これから団員同士のマジ切れは御法度とする」

静かにそう言ったクロロに対し、ウボォーギンが睨むように眉根を寄せた。

「ああん? んじゃ、どうやって決めんだよ!」

そう言ったウボォーギンに対し、クロロは胸元から何かを取り出すとこう言った。

「そうだな……。揉めたときはコインで決める、というのはどうだ?」

†  †  †

コインが宙を舞い、クロロの手の甲に落ちる。
目の前にいる二人には見えないよう、クロロは素早くもう片方の手でそれを覆った。

「…………表!」
「裏だ」

果たしてコインを覆っていた手を離すと、そこには裏側を上に向けるコインの姿が。

「くっそおおおぉぉぉ!」
「おし!」

悔しそうに叫ぶウボォーギンのとなりで、ノブナガがガッツポーズをとっていた。

「んじゃ、ノブナガが1番だな。フェイタンは二番でいいの?」

そう言って白いボードに番号と名前を書き込んでいるのは、シャルナークである。

「しかたないね」
「あとはマチが3番で、フィンクスは4番?」
「……んにゃ、4ってなんか縁起が悪いからなぁ。5にしとくか」

シャルナークがテキパキと数字の横に名前を書き込んでいった。

「よし、フィンクスは5番で。じゃあ俺は6番かな。フランクリンは?」

シャルナークが視線を向けた先で、興味がなさそうにフランクリンが頬杖をつく。

「俺は何番だっていい。7か8にでもしといてくれ」
「私は8でいいわよ」

フランクリンの言葉に、すかさずパクノダが続ける。
ボードに名前が埋まっていき、最後に4の数字だけが残った。

「それじゃあ、ウボォーが残るナンバー4だね」
「いや、待て待て待て! 1がダメなら11だ! 
1が二つあった方が最強だろ!」

両手で指を一本ずつ立ててウボォーギンがシャルナークへと迫る。

「何が最強なのかわからないけど、蜘蛛の脚は8本だから、11なんて数字はないの!」
「細かいことは別にいいだろ! 本物の蜘蛛じゃねーんだから、脚が12本あったってよ!」
「ええー。……どうする団長?」

シャルナークが呆れたようにクロロへとふると、彼は「ふむ」と軽く考え込み、

「……そうだな。これから何人か増えるかもしれないし、12でもいいかもしれないな」
「だろ? 流石団長! 話がわかるぜ!」

ウボォーギンが喜色満面の笑みを浮かべ、クロロからシャルナークへと顔を向けた。

「はいはい、じゃあウボォーが11ってことで」

ボードに書き足される9、10、11、12の数字とウボォーギンの名前。

「……それじゃあ、私も9に変えようかな」

そういって手を挙げたのは、パクノダだった。

「なんで?」

隣にいたマチがパクノダに尋ねる。

「残る番号が4、8、10、12の方が偶数でわかりやすくていいでしょ」
「そう?」

8の横にある名前にバツがつけられ、新たに9の横にパクノダと記入された。

「よし、これで決定ってことで」

シャルナークがマジックにキャップをして、くるりとペン回しをしてみせる。

「追加のメンバーはまた考えることとして……これで旅団(クモ)の結成とする」

クロロがそう締めくくると、全員が満足そうに頷くのだった。


おわりに

石破総理とかマジ勘弁して欲しい。株やめよ。
仕事終わったんで動画作ります。
最近本当に時間がないので、考察は動画メインでやることになるかと。
今月仕事落としそうでした。
動画をNOTEに貼るかな。
台本をNOTEにコピぺしてもいいけど。
動画作りながらちょこちょこ書き直してるしから、台本をコピペしてもいいかもしれませんね。

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