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大切なものを犠牲にしないという戦略

20代の頃、私は根っからの「今を犠牲にするタイプ」だった。

将来ラクをするために、将来もっと良いお給料をもらうために、今は我慢しよう。

そう考えて頑張りすぎてしまうタイプ。

当時の上司が同じ考え方の人で、口を酸っぱくして「今は耐えろ」と言われていたから、素直にもそれに従ってしまったという面もあったかもしれない。(今思えば、あなたの生き方に巻き込まないでくれ~!っていう感じ)

そんな考え方で頑張った結果、私は適応障害になった。

半年と少し仕事を休んで仕事復帰のための訓練をしたけれど再発してしまって、結局「寿退社」という形で退職した。


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そして時が流れ、適応障害もすっかり治り、結婚して移り住んだ先で新しく仕事もし、新婚生活もある程度落ち着いてきた頃、私は妊娠した。

当時の仕事は飲食店のバイトで、つわりの酷かった私は妊娠中は専業主婦として過ごし、子どもが無事産まれて1年くらいたった頃から、フリーランサーとして仕事を再開した。

そしてまた向き合うことになったのが、「今を犠牲にしてしまう自分」だ。

今思えば、フリーランスの時期は家庭を持ちながら仕事をするために、どんなスタンスであるべきかの模索の時期だった。


結論、私は20代の頃とは真逆の戦略をとることにした。

それは、今を絶対に犠牲にしない戦略だ。

家族との時間は大切にしたい。
だけど、仕事も楽しんでしたいし、キャリアアップもしたい。
女性としての自分も大切にしたい。

もうね、世のワーキングマザーでこのバランスに悩まない人っているんだろうか?

そのくらい、理想の毎日を構築していくのは働くお母さんにとっては難しく、欲張ってみるとすぐ気がつく。

理想の全てを手に入れるのは時間的にも金銭的にも体力的にも無理だって。


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だから、私は優先順位をつけることにした。

一番大切なものは、家族。
次はやりがい持って取り組める仕事。
その次に自分自身のための時間。

明確な優先順位をつけて、時間や体力気力の配分は息子の成長に合わせながら何度も微調整した。

結果、今現在は家族の時間も大切にしつつ、仕事は楽しいし自分の時間は確保できている。

就業時間が短いのでお給料は正直ものたりないけれど、そこは世帯で考えて優先順位を一時的に下げている。

他にも、本当はやりたいけど今は諦めていることはいくつかあるが、これが今の私がとれる、最適なバランスだ。


あのとき、「今は耐えろ」と言い続けた上司は、今も耐えながら仕事をしているんだろうか。

それは私には分からないけれど、20代のスタンスのまま突き進んでいたら、私はきっとどこかで絶望していただろう。

いつまで頑張るんだろう、いつまでも楽になる時も輝かしい時も巡ってこないけれど…

って。

今となっては、それは容易に想像がつく未来だ。


私はいまがとても楽しい。

そしてこれからやってくる未来も、とても楽しみ。

そう考えられるようになったのは、自分の人生における幸福の1つだったと思う。

これからも優先順位やバランスは日々変わるだろうけど、常にアップデートしながら毎日を楽しもうと思う。

#生き方  #今を楽しむ #病気に教わったこと #振り返りnote #私の仕事






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