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どうしても手に入らないもの。
あれを手に入れたい、ああなりたい、自分もあのポジションに行きたい。
そう願っても願ってもなかなかそれが手に入らない事って、ある。
だけど、それが忘れた頃にひょっこり手に入るなんてこともまたあるんだよねぇ。
私は今の会社で働いて1年と少し、その前はフリーランスで働いていた。
フリーランス2年目のころ、私にはどうしてもやりたい仕事があった。
なんとかその仕事を担当できないかと試行錯誤したものの、組織で働くのと違ってフリーランスは未経験の仕事を担当させてもらえるチャンスは圧倒的に低い。
思いつく限りのことをしてみてもチャンスには恵まれず、いったん私はそこで諦めた。
今は無理だから、寝かせよう。
そう判断した。
その時期から1年くらいたったかな?
「この仕事、担当してみる?」
先日社長から振られた仕事は、あの頃喉から手が出るほどやりたいと願っていた仕事だった。
「あ、はい。やってみます」
私の回答は、そっけないものだったと思う。
少なくとも、目を輝かせて「やらせてくださぁーい!!!」なんて飛びつきはしなかった。
淡々と社長からレクチャーを受けて、必要な資料を共有してもらって、初回の報告の範囲と期限を確認し、zoomを終えたら(私はフルリモートワーカーだ)、じわじわと嬉しさがこみ上げてきた。
これって、あのときやりたいと思ってた仕事だよね?
どんなに手を尽くしても、得られなかったポジションだよね?
こんなひょっこりチャンスが回ってくるなんて!
その日はとても嬉しくて、日中滅多にしないLINEを主人に送った。
そしてその仕事に取りかかりはじめて、よく分かった。
明らかに、あのときの私には、この仕事は実力不足だった。
「できるようにならなきゃ仕事がなくなるかも!」と鼻息が荒くなりすぎて、私は自分の実力値を正確にはかれていなかったんだろう。
(たぶんこれはフリーランスあるあるの1つだ)
もちろん、今の私にとっても簡単にできる仕事ではないけれど、でも今の私だからこそ分かることや見えることがたくさんあって、それがないと正直きつい仕事だ。
つまり、最適なタイミングで回せてもらえたということ。
仕事に限らず、願っても願っても手に入らないことは、往々にしてある。
どんなに手を尽くしても得られならば、それはきっと「今じゃない」ということだ。
だけど今回のように、ひょっこり手に入ることもある。
(もちろん、入らないこともある。)
そういう経験を何度か積むと、今手に入らない物事に対して執着や悲観をしなくなり、ゆったりと構えて今やるべきことに集中できる。
最適なタイミングで、最適な形で、巡ってくるだろうと信じて待てるようになる。
もちろんその間には何もしなくて良いということではなくて、いつか巡ってくる時に備えて自分を高めておくことは必須だ。
今手に入らなくて試行錯誤していることはもちろんあるんだけど、あの頃の私よりは視野が広くなったし、万事を尽くし天命を待つじゃないけれど、やることやった後はゆったりと構えていられるようになった。
プロセスを楽しむってこういうことなのかなあとも思ったりする。
次は何が回ってくるだろうか?
楽しみにしつつ、今は目の前の仕事に最善を尽くそうと思う。
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