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コンビニコラボで「3つ買うとクリアファイルが貰える」というのは得なのか?


『推しの顔がプリントされたクリアファイル』

その価値は計り知れません…
イラストが良ければよいほど跳ね上がるってもんです
3枚は欲しい。

手に入れる為に、コンビニで対象のお菓子を3個、6個…と買っても
どうせ食べるものだし、実質これはタダ!手に入れないと損!

なんておかしな等式で生きてきました。

実質無料!



こんなキャラグッズオタクで年間数十万使ってた私…

けど「なぜモノを買ってしまうのか」メカニズムを知った結果、8桁の貯蓄額を達成する事が出来ました。

なのでこの記事は「貯蓄をしたい人」向けになっています。

あとメカニズムって聞くと心ゆすぶられる方いませんかね
私は大好きです。

今回「条件づけ」について書いていくのですが
無意識にされてるんですよ、条件づけ。

「は?」って感じだと思うんですが

有名人とかキャラクターとかハマってるものって、それらに対する好感度って爆上がりな状態だと思うですよね。


アニメのキャラクターの声優さんがやってるCMとか、「あ、○○さんの」みたいに、商品の興味からより誰がやってるかで自分の頭に情報が残るか残れないか全然ちがう。

あと友達が好きなキャラクターとかも「○○さんの推しナレーションしてる」って無意識に見ちゃいますもの。


で、肝心の条件づけってなんぞやって事。

「パブロフの犬」って聞いたことありません?あのベルが鳴ると、犬がエサがもらえる合図だと思って唾液がでる実験。

そこから順番に話していこうと思います!



1. 条件づけという名の訓練されたオタク


①レスポンデントの条件づけ


何それって感じの言葉から始まりましたね。
言葉は覚えなくていいです。

さっきも話題にでた「パブロフの犬」。

餌をもらう前にベルを鳴らす事で、ベルが鳴るとエサがもらえると思い唾液が出るというもの。

これを固苦しい言い方で説明すると

ある刺激(条件刺激…ベル)が他の刺激(非条件刺激…エサ)と結びつくことにより、引き起こされる反応(唾液が出る)を学習するメカニズム

つまり外部からの刺激で学習して行動してるってことです。

さらにこの実験から色々研究した結果、分かる事があります。

商品やブランドに対する好意的な条件づけが、購買行動において一定の報酬や利益をもたらす場合。
行動を強化し、継続的な購買を生む可能性がある

この一定の報酬や利益ってなんだと思いますか?

そう、ポイントや特典、還元などになります。

もうお分かりかと思いますが
コンビニコラボで「3つ買うとクリアファイルが貰える」というのは、まさしく条件づけ!


あなたの推し色は?

商品よりコラボしたキャラクターや人物への好意が、購買によって付属のモノが貰える事で行動を強化されてる。

なので別の商品でまたコラボが出たりすると、購買行動へ「条件反射」してしまうのです。

訓練されたオタクとはこういう事です(違う)


②オペラント条件づけ


またもや何それって感じの言葉から始まりました。

条件づけにも種類がありまして、先のレスポンデントの条件は「刺激」に誘発するのですが今回は「自発的」に行動するものになります。


イメージしやすく、具体的な例をあげていきますね。

・勉強しないと怒られるから勉強する

両親や先生に怒られることが嫌なので、自発的に一応勉強する。
テスト前マンガ読みたいけど…一応自習室に行ってみる。

これらは自発的に嫌な事を回避するための行動です。

そして大学に入って勉強しなくなるのは、「怒られるから勉強してた」って条件が解除されたから。

確率の場合分けとか、歴史の年号とか速攻で忘れましたね。

・ギャンブル

実感してる人も多いと思いますが、ランダムの方が止めにくいんです。

次こそ推しの缶バッチを当てるって根拠のない自信から何回もランダム品挑戦しましたね…。

もう引けたときの1枚の重さが違うんですよ

叫び声とか上げるレベル

その顔が見たかったって思ってたから。

部分強化ってのがありまして
例えばボタンを押してお金がもらえた場合、それからずっとお金が手に入らなくても押すのをやめる事がしにくくなるメカニズムがあるからなんです。

訓練されたオタクとは以下略

/ やめられない止まらない \



・流行の形成

流行も?って思いますよね。

たとえば、ある商品やファッションアイテムが一定のグループで注目を浴び、その商品を使用することが「かっこいい」と見なされた場合。
同じような報酬を得たいという欲求が他の人たちにも働きかけられ、流行が生まれることがあるんですよね。


つまりオペラント条件は人間と環境の中での行動学習になります。
なので他者の行動を観察することで学んだり、技術を取得するにもとても役に立ちます。

要は使い方次第…ということですね。

*興味が湧いた方向け

オペラント条件づけの実験を説明しておきます。

押すとエサの出るレバーが設置されている箱を用意して中にラットを入れます。
ラットは箱の中を動き回る内にボタンをたまたま押してエサを手に入れました。これを繰り返すと「ボタンを押すとエサがもらえる」事を学習し、自発的にボタンを押してエサを食べます。

これでオペラントの条件づけは完成になります。この箱を考案したスキナーからスキナー箱と呼ばれています。


2. クリアファイルは訓練の代償


ここまでレスポンデントの条件づけとオペラント条件のそれぞれの違いと、人の行動原理について見てきました。

つまり知らぬ間に私たちは条件づけされて
無意識に買うよう訓練されたオタクになっているのです。

コラボが出たりすると、購買行動へ「条件反射」でポチってしまうあなた

SNSとかで全部買ってる方とか見ると本当にすごいと思います。

いやでも貯蓄したい…という方。
これらのメカニズムを知って、自分は訓練されてると思いましたか?

今一度振り返って考えてみると、新しい気づきがあるかと思います。


3. すべてを辞めないと止まらない


ちょっと辞めたいと考えてる、という方。

厳しいですが「ちょっと」とついてるうちは難しいかもしれません。

条件づけの説明から導き出されるのは、キャラクターグッズ購入もたばこもギャンブルも、基本的に辞めるには一切手を出さない事が必要。

買えば条件づけが強まりますから。

「1個だけ」、「ちょっとだけ」…としてたら辞めれないのは、私自身何回も経験済みなんです。


そして染みついた条件づけを解除するには、対象から距離を置いてクリアファイルの1枚も手を出さない訓練が今度は始まります…

これをクリアするために金曜日に「自己コントロール力」についての記事を毎週出していますので、そちらを参考いただければと思います!


4. 次回


条件づけに関して話してきましたが

推しの顔があるクリアファイルの価値は、やっぱり計り知れません!

しかし買うか買わないか、その選択権はこちらのものです。

訓練済だった私も、今は引退しました。

引退した時持っていたクリアファイルの数は、100枚は軽く超えてましたね…
もしかして200枚?多すぎて数えるのを途中放棄しました。

今はシンプルボタニカルな部屋


ここまでご覧いただきありがとうございます!
嬉しいです。

今日もいい一日をお過ごしください。

来週は2/12でマーケティング心理についての予定です。



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