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よし、LVとRushの話をしよう〜第3回CWL日本代表決定戦〜



この記事は、前回の記事で書いた「第1回CWL日本代表決定戦」から昨日5月18日に行われた「第3回CWL日本代表決定戦」までの間の日本のコールオブデューティー(以下COD)のe-sportsシーンについて主観で色々と振り返っていこう


…と思ったらRushとLVの話しかできなかった記事になります。(猛爆)


あくまで主観であり素人の感想なので選手や関係者、コアなファンにとっては素人の戯言に聞こえるような内容になってしまうと思いますがご了承ください。

これ以前に記事を2本出していますのでまだ未読の方はそちらも読んでいただけると幸いです。

簡単に自己紹介

まず始めに、私はCall of Duty: Advanced Warfare(2014)の頃からCoDをプレイし始めたCoDファンであり、私はesportsプレイヤーではありません。
「esportsルールの観戦を含めたのCoD」のファンの一人です。
またYouTubeにてCoDのゾンビモードの動画投稿を行なっています。




Rush、光の射す場所へ

昨日の「第3回CWL日本代表決定戦」はLibalent Vertex(以下LV)が第1回、第2回に続き3連覇を達成した。
が、私がまず注目したいのはRush Gaming(以下Rush)の準優勝。

第1回、第2回は共にCYCLOPS athlete gaming(以下CAG)が準優勝となっている。
もっと言えば、Winners決勝はLV対CAG、Losers決勝はCAG対Unsold Stuff Gaming(以下USG)、そしてグランドファイナルは再度LV対CAGという、上位の対戦カードは第1回、第2回共に全く同じチームの対戦カードとなっていた。
第3回も、上位カードはまた焼き増しなんだろうか…そんな風に思ったファンも少なくはないだろう。(焼き増しが死語説)
観戦する側にとってこれじゃあ面白くないのである。

そんな中、今回第3回で番狂わせをするならこのチームしかないと密かにRushに注目していた。

メンバーが定まっていなかった第1回はさておき、第2回CWL日本代表決定戦でもRushはLosers決勝にさえコマを進めることができなかった。
あえて書くがUSGに対しハードポイント250-5という伝説的な敗北を喫したのも記憶に新しいだろう。
正直、ここまでであれば前回大会と同じ結果なので大したことではないのかもしれないが、実際にはちょっと話が違った。

本場CWL(Call of Duty World League)に招待枠として参加する権利をかけた大会はこのSONYが主催の「CWL日本代表決定戦」とは別に、CWL側が主催する「Japan National Qualifier」という大会が別に存在する。
(下記の記事がわかりやすいので要参照)

そして、第2回Japan National QualifierにてRushは優勝し、CWLフォートワースへの出場を決めていた。
しかもLosersから勝ち上がったRushは決勝で日本代表戦王者LVに対して2度勝利をし優勝を飾った。
そしてBO4シーズン2度目のCWLを経験し、次のCWLロンドンへの参加をかけて挑んだ第2回CWL日本代表決定戦にて、彼らは惨敗した。
この時の敗北は前回の日本代表決定戦での敗北とは雰囲気が違った。(と、少なくとも私は感じた)

少し話は逸れるが、Rush Gamingは非常にファンが多い。
チーム運営としてもファンを大切にしメディア運用などは国内e-sportsチームの中では頭一つ抜き出ているように感じる。
詳しく覚えているわけではないがこの時も大会に向けファンへ応援を促し期待を煽るような展開をしていたのだと思う。

が、結果は惨敗。
古くから多くのファンを抱えるチーム、そして常に新しいファンを獲得していくチーム。
新旧さまざまなファンの思いが聞こえてきそうだった。
ものすごく失礼な言い方をさせてもらえば、この時のRushは「一丁前にカッコつけてるけど弱いチーム」という見え方だった。
選手はさておき運営からは、日本代表決定戦もいいところまではいけるという驕りのような雰囲気、辛辣に言うなら「ナメた感じ」すら私は感じた。
(私はこの時点でLVはまだ日本チームの中では頭1つ抜けていると思っていたし第2回のRushの成績は実力からいって妥当だと思った)
普段のメディア運用の見栄えがいいからこそ、余計にこの時の敗北は印象的だった。
(実際にコーチのKurutami氏は自身の配信で日本チームの研究などを怠っていた旨を話している。)

この敗戦以降、私はRushに対してより一層注目することにした。
この敗戦を、運営を含めたチームも非常に重く受け止めている印象を受けたからだ。
「多くのファンの期待を裏切ってしまって申し訳ない」と選手や運営は事あるごとに口にし、多くのファンが見守る「日本代表決定戦」にて結果を残さなければいけない、結果を残して応援してくれるファンに応えたい、応えなければならないという雰囲気を感じた。
そこからチームの雰囲気は王者の風格の名残にすがるような以前のRushからガラリと変わったと思う。GreedZz選手の離脱からチームにかかっていた靄がだんだん晴れていくのを感じたし、結果として王者LVには及ばなかったものの、「第3回CWL日本代表決定戦」はRushにとって成長をしっかりと示すことのできた大会だったと思う。
素人のおっさんが偉そうに言うのも大変恐縮だが、本当に大したもんだと思う。
他のチームの選手は「Rushはいいなぁ」と思うことがひょっとするとあるかもしれないが、その分、選手にかかるプレッシャーは半端じゃない事は容易に想像できる。
殊更今大会におけるRush陣営の覚悟は半端なものではないことを私も感じていたし、それでしっかり結果を出すのだからやはり大したものだと思う。

昨シーズンはDNGとRushの独走状態にLVが「待った」をかけた。
今シーズンはLVとCAGの一騎打ちにRushが割って入ってきた。
第4回も楽しく見られそうです。CWL日本代表決定戦。
ありがとう、Rush Gaming。

王者Libalent Vertex、更なる頂へ

ちょっと疲れたのでLV編はくだけた感じで書こうと思うのでご了承ください。(愛情を多分に含む)
私は彼らが交流戦の配信をしていれば、優先的にに見ている。
今、最も世界と戦えているチームの更なる成長を楽しんでいる。

今のメンバーになったばかりの頃の交流戦の様子は今でも覚えているが、まぁヒドかった(笑)
オールスターみたいなメンツでみんな撃ち合い、ガンファイトに自信のある奴らばかりだから、困ったら正面からのぶつかり合いで何とかしようとするし、それで何とかなってしまっていた(笑)
でも七面鳥は当時からしっかり作戦立てて試しながら引き出しを増やしていこうとしていたけど、みんな全然言うことを聞いてなかった(笑)(特にアリス君は前チームのリーダーだった事もあってか初期の頃は結構エゴ強かった)
バラバラになった動きを最後に何とか戻そうとするのがAxSyだった。非常に状況把握に優れていて私が好きな選手。


そんな彼らも今回で「CWL日本代表決定戦」実に3連覇。
何でこんなに強いのだろうか。
素人の戯言なので適当に読んでほしいが、シンプルな話をすれば彼らの成長スピードが他のチームの成長スピードより早いから、追いつけていない。
と言うことになる。
まぁ元々のポテンシャルもバカみたいに高いのだが(汗)
(正直、このメンバーになった時「こんな大人気ないメンツ集めといて国内で負けるようじゃシャレにならんぞ…」と思ったが杞憂だった)


私の知る限り、LVに「技術的な」コーチはいない。
彼らは今の戦術や動きを、誰に教わるでもなく自分たちで身につけていった(トッププロを研究し盗む事も含め)のだろうと推測する。
自分で気付くっていうのは初めから理解度120%であるのと同じようなもので、教えてもらうというのは近道なようで自ら気付く、生み出すのと比べるとかなりレベルが低いと私は思う。
過去にRushは海外のトップアマ選手にコーチを依頼していた事があったが、LVがそのRushを凌駕していたということは、彼らは自力で海外トップアマレベルの戦術理解度を身につけていたということになる。
撃ち合いの強さに目が行きがちだが、LVが強いのはこういう探求、研究、それらを咀嚼して自分のものにする力が他のチームより高いからだと思う。

たまにアマチュアチームの交流戦などを見たりすると、LVとの違いにびっくりする。
何にかと言えば、報告。コールアウト。
アマチュアチームが一生懸命報告していることのほとんどはもうLVにとっては「言わなくても分かってること」なんだなぁと気づかされる。
(CWLで試合中にチームの会話を聞くやつで、口数めっちゃ少ないチームあるもんなぁとか。)

メチャクチャ偉そうなことを言うが報告を聞けば大体そのチームのレベルがわかる。高い質の報告が入るチームは基礎の理解度や練度が高いし(言わなくてもみんなわかっているし最適解を導き出す速度が速い)質の低い報告しか飛び交わないチームはやはり平均値が低い。
チーム練習というのは基本的にはこの辺の練度を高める為のものだと思うので伸び悩んでるアマチュアチームは何の為にチーム練習をしているのかしっかり目的意識を持って考えたほうがいいと思う。(偉そうなこと言ってほんとすいません)
唐突に Ngt君の動画貼る。いい動画

CODe-sportsは本当に頭を使うゲームだと思う。


頂点は、ここではない


もう少しLVの話を。
CODの海外シーンは成熟しまくっていて、日本は後進国だ。
日本にいながら、海外のトップ層に勝つチームになるというのは並大抵のことではないと思う。
野球に例えるなら、日本国内には150キロまでしか投げれる投手がいないのに、いきなり海外に行って初めて見る170キロ打ち返す。みたいな。
彼らがやろうとしてるのはそういうことなんじゃないかな。
(伝わるのか…?俺全く野球見ないけど…)
彼らもまた、インタビューなんかで海外しか見てません的な発言をするので、ある種ナメてる感があるように映るかもしれないが、私は全くそう思わない。
「こっちは170キロ打つつもりの練習してて、実際やってみても160キロぐらいまではまぁいけるし、練習通りやれば150キロは大丈夫でしょ」
そんな感じに映る。
150キロが打てれば勝てると思っている日本チームは、170キロを打つつもりで練習しているLVにはそのままでは勝てない。
あいつらは、また早く170キロピッチャーと対決したいと思ってるし、全力フルスイングするし、三振しても170キロの感触、打ち返すヒントを1つでも多く持って帰ろうとするし、持ち帰ってまた強くなる。
そんな彼らを「今日もやってんなぁ〜。」と、私は応援するのである。
昨年のCWLアナハイムから1年、こんなに早くこのレベルに日本が来るとは正直思ってなかった。
(1Kトーナメントなどに参加できるようになってそういう経験が得られやすい環境になったことも日本シーンの成長にとって非常にありがたいことだと思う)

彼らは本当にCWLのトッププロ達と同じ土俵で戦うところに視線を置いていると思うし、自分たちならやれると、そう信じていると思う。(特に七面鳥)
その上で自分たちに何が足りないのか、自分たちとあの海外チームは何が違うんだろう、ってことを純粋な気持ちで一番真剣に考えて、向き合っているチームだから強いんだろうなと私は思う。
CWLのど真ん中で、世界中の猛者とガッツリ肩を並べて彼らは世界の頂を本気で目指している。

それでいて、彼らが一番楽しんでやれていると思う。
イチローは相当な野球バカだと思うし、尾田栄一郎も相当な漫画バカだと思う。トップの人は皆頭おかしいレベルの「〇〇バカ」だと思う。
今のところ日本一CODバカなチームはLibalent Vertexなんじゃなかろうか。
(日本一のCODバカはハセシンさんだと思っています)
そのDNAを継ぐRushにはやはり期待してしまいますが、物事を「好きになる」という部分は鍛えようと思ってどうにかなる部分ではないと個人的には思っています。WinRed君からは昔からビシビシ感じますが。(今大会マジでよかったよねRed君))

結局何が言いたいかというと、「好きこそものの上手なれ」ということです。

最後に


「第3回CWL日本代表決定戦」
日本でも最高で160キロぐらい出てたと思います。
記事では触れられなかったチームもちゃんと見てます。
(普段の配信なども)

応援してます。
CAGも、(にこちゃん、去年這い上がって這い上がって最後にトロフィー掲げてたのは誰だい?)
USGも、(メンバー仕事しながらホント頑張ってるよなぁ…)
PNGも(#TNXkiminosuke)、EGも(しーたん頑張れ)、
…書ききれなくて諦めたけども(猛爆)
日本チームが170キロしっかり打ち返すその日までこのシーン追っかけていきたいと思います。

最後にはなりますが関係者の皆様お疲れ様でした。
最高のエンターテインメントありがとうございます。

そしてこの記事を読んでくれたあなた。
こんな駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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