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ホタテの矢印 Go to fisterra #53今度は自分で来たゴールの街

2019年 11月30日 Santiago de compostela(サンティアゴ デ コンポステーラ)ゴールの街。聖ヤコブの眠る教会がある街。多くの人が巡礼を終える街。まで5kmの道のり。

天気は曇りのち小雨が降ったり止んだり…

僕はこの街をゴールに定めてないが、スポーツに例えるならオリンピックを目標に励み、その過程で全国大会で入賞する感じだろうか?

ちょっと違うかもしれないけど…

言いたいことは伝わるだろうか? まあ、嬉しいですよね。

七年前、僕と父と弟は7月16日~8月23日。

弟の誕生日に出発して、僕の誕生日に到着する。38日間掛けてこの道を歩き切った。

その七年前のゴールに僕は今日、「1人」で5kmという短い道を歩き、訪れる。

Santiago de compostela

残り短い道を黙々と歩いた。

街にはすぐに差し掛かり、残りの道はほぼ街中だった。黄色い矢印をたどりたどり、見失わないよう周りをよく見て歩いた。

しばらくすると、大聖堂が見えててきた…

ああ着いてしまうという気持ちとやっと着くという気持ち。

Fisterraをゴールに定めてる僕はこの後も歩く、過去の道をなぞる巡礼はもう終わり、この街を越えて僕は西の果てへと向かう巡礼に切り替わる。

そういう視点的には、ここで「ゴール」を迎える。

街の人があっちだよと指を指して教えてくれたりしながら、黄色い矢印、ホタテの矢印を追いながら夢中に歩いて、大聖堂前の広場に出た。

僕が到着した時間は全く人が居なかった。かなりガランガランだった…

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七年前に見た喧騒の景色には程遠い景色。「静寂」が到着した瞬間のSantiago de compostela 大聖堂前の広場に広がっていた。

天気のせいもあるだろう、季節のせいもあるだろう、ただあの頃とは違いすぎる景色が、全く違うという景色が

今度は本当に自分一人でここまで来たんだと言うことを教えてくれてるような気がした。

勿論たくさんの人の手は借りたし、これからも借りると思う。ただ僕1人の力だけで来れた訳ではないということは、身を持って分かってる。

しかし、七年前ただ親におんぶに抱っこの状態で、子供ながらの無邪気なノリで歩いてきたのとはまるで違う。

自分で決めて、働いて、お金を貯めて、自分の足でやってきた。

その事を自分でハッキリと自覚した。

少し浸った後に、宿を探して荷物をおろしてから、巡礼証明書をもらいに行きました。

朝早く行けば先着何名かに、高級ホテルの食事券がもらえるらしいですが、到着した日にほしかったので、気にせず貰いに行った。

オフシーズンだからか、あの頃とは違いガラガラであっさり証明書が手に入った。ものすごく混んでたのに…

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もう一度大聖堂まで戻ると、ゴールした巡礼者が泣いていたり、抱き合っていたり、座り込んで黄昏れたり…

様々だった… Congratulation(おめでとう)と皆が皆に口々に言っていた。

みんなの顔には達成感と感動で溢れていた。

しばらく街を写真取りながら散歩した。その間にkoさんとkiさんも街に着いたようだ。みんな同じ日にゴールできてよかった…

サンジャンからここまで別れたりしながらも、共に歩いてきて同じ日にゴールできた仲間の存在がありがたく思う。

後で3人集まり写真を取り合い、街を回り、ご飯を食べ、街を遊び歩いた。

とても楽しい時間だった。

明日はこの街で休憩しようと思う。

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