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ホタテの矢印 Go to fisterra #57美しい景色

2019年 12月4日 Muxia(ムシア)という街まで32.5kmの道のり。

久しぶりに二段ベッドじゃなかったこともあり、起きるのが少し遅くなってしまった…

朝食をおばあちゃんが用意してくれて、寒い朝に温かいお茶を出してもらえてありがた~と思ったが、めっちゃぬるかった…

今日は朝から快晴で気持ちのいい天気だった。今日の街は海が見える街なので、出発するのが遅くなってしまったがサンセットに間に合いたいと言うのをモチベーションに、歩きはじめました。

今日の道

雨が続いた天気から、急に天気が晴れ続きで天も味方してくれてるのかな?と思いながら歩いていた。

12月だと言うのにあの寒さはどこへやら?昼間は暖かい…

道の途中に満開の紫陽花を見つけた。季節ハズレも甚だしいがその不思議な気分、満開の紫陽花の美しさは僕に力をくれる。

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サンティアゴを抜けて、初めて馬と巡礼してる人を見かけた。本当に居るんだな~という驚きと、宿をどうしてるのか疑問だった。

休憩は最低限に、少なく短くをモットーに本気で歩いていた。12月なので日没が早くなっているため、まあまあギリギリだった。

歩いてる途中で、チリ人のパトリッシオに会って少し一緒に歩いた。日本のアニメは面白いと言っていて、本当に日本のアニメは世界でも人気なんだな~と少し嬉しかった。

少しスペイン語も教えてもらった。小さな犬と大きな犬、小さな猫と大きな猫では呼び方が変わる事を初めて知った。

彼は歩くのが早く途中から彼の背中を、追う形になった。後ろから撮った彼の写真はいかにも巡礼という感じの写真になった。

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次第に見えなくなってしまい、1人であるき続けた。こっちを見てくる牛に大きな声で叫んでみたり、こんなこと出来るのも今日と明日だけなんだな~というのを噛み締めながら歩いてました。

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歩いて歩いて歩いて歩いた先で

不意にあたりの香りが変わった事に気付く。

そして視界を覆い尽くしてた木々が少なくなっていた。

少なくなった木々の隙間に向かってあるき続けると、急に大きな水たまりが僕の視界いっぱいに飛び込んできた。

僕は海だ!!と瞬時に叫んだ、この香り、この音、この広さは紛れもなく海だと、僕は嬉しくて嬉しくて声が出た。

意味もなく叫んだ、なんでこんなに嬉しいのかわからないまま

ニヤニヤが止まらない顔から、喜びと笑い声が溢れ出す…

ゴールしたわけではないのに…

でもゴールじゃなくても、この海に面した街を目指して歩いてきた。1000km以上も歩いてきた…

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そこからは脳がアドレナリンを絶え間なく分泌していたため、街まではあっという間に到着した。

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Muxia

日はだいぶ傾いていたため、慌てて宿に飛び込んでいった。

チェックインを急いで済ませたかったので、スタンプ3種類あるけどどれが良い?という質問に全部と即答した(笑)

チェックイン後、すぐカメラを持って外に飛び出した。

目指すは目の前の岩山、空はもう赤くなっていた。

急いで岩山をよじ登ると、視界は少し赤みがかった橙色で埋め尽くされた。

僕はただただ美しい景色に圧倒されていた

目を細めて光り輝く太陽が海に沈んでいくのを見つめる。

圧倒的な光の暴力に、言葉を失い、身体に光が入ってきてるんじゃないだろうか?そんな気がしながら、ぼんやりと眺めていた。

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文章にすると難しい言い回しで、強弱を表現したり出来る。

しかし、本当に美しいものを見た時に実際に口から出てくる言葉は凄い、綺麗という単純な言葉しか出てこない

岩山の上で1人風に吹かれ遠くを見つめる、この時間が嬉しくて、心地よくて幸せだった。

宿に戻ったらダニエルが居たので、一緒に洗濯を回したり、おしゃべりしてた。サンセットに間に合わなかったと残念がっていた。

kiさんも間に合わなかったようです。

その後ダニエルと一緒に星空を見に行こうと言って、夜に二人で出かけました。街の灯りでそこまで星は見えなかったが、岩山を登ると街明かりがとても綺麗に輝いてました。

ダニエルはフィステーラでサンセットが見たいから明日はバスで行くと言っていた。

僕は明日も間に合わせようと、心に決めて巡礼最終日に向けて、きれいな景色でエネルギーを補充しました。

さあ、明日は最終日。

明日も晴れるかな? そんな一日

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