ホタテの矢印 Go to fisterra #13気持ちの良い朝

2019年 10月21日　今日の目的地は、ボルドーから長い長い森を抜け先にある久しぶりの大きな街ＤＡＸ（ダックス）へ

今日の道のりは30ｋｍでなるべく早い時間に到着したかった僕は、まだ日も昇ってないような時間に歩き始めた。

森の朝

僕が歩くと犬が吠える　隣の家の犬も釣られて吠えて　

そのまた隣の犬も吠える　朝から犬の大合唱

遠くから乾いた銃声と、獲物を追う犬の吠え声に

またもや犬の大合唱

飼い主の怒声も響き

ああ、なんて静かな朝だろう？

雲が切れてもれ出た光が、目の前でぼわっと拡散される

散らばった光が露に当たり、宝石のようにキラキラ光る

空気と水と森の匂いから水気が薄れ

少し温かい優しい風と共に　霧が晴れる

「朝が来た」朝に向かって歩いてく

道中

かなりしんどかった状況から、人に助けてもらったからかはわからないが、世界が「キラキラ」と輝いて見える、美しく見えるのは

きっと今の自分の心が優しさで包まれて、キラキラしてるんだと僕は思った。「トゲトゲ」した発言をする人は、心がトゲトゲしていて景色もトゲトゲに見えると思う。

景色の見え方は、やはり心の状態と比例すること

今の僕の心はかつてない程に澄んでるかもしれない．．．

「景色」に対してだけじゃない物事の感じ方、「感受性」

心理状態は感受性に大きく影響してるんだと

なんとなく分かってたことが、自分の経験でこうしてちゃんと形となるのは面白いなと感じた。

だから「バナナ」がこんなに美味しく感じるのか！！

（バナナは元から美味しいです）

今日の道のりはいつもよりも足取りが軽く

妙に頭が空っぽで、辛いな～ってのがほとんどなかった。上機嫌の境地にいたのかもしれない（笑）

役に立たない経路案内の「機会音声」と会話したり、どろどろの道が不快だったことぐらいしか頭にのこってない

ボルドー続くこの長い森を、ひとまず抜けたことに達成感

ＤＡＸ到着

久しぶりの大きな街で興奮したのか　DAX（ダックス）っていいな、響きが好きだと口に出していったり、森を抜けたぞ！！

とＤＡＸでテンションＭＡＸでした。

マクドナルドがあること、ショッピングモールがあること、鉄道が通ってること、ひとつひとつに「フランス」って栄えてるけどちゃんとなにも無い町もたくさんあるんだなってこの時に実感しました。

日本にも自分の目で見てないだけで、「便利」が弱い昔ながらの形が残っているところがあるんだろうなと、あったらいいなと思いました。

情報が溢れる社会で、勝手に固まっているイメージが崩れるたびに、僕は嬉しく思います。

この街のALBERGUE（宿）も閉まっていたので、隣の家のインターホンを押して、事情を説明したら。宿を管理してる人に頼んでくれて、今日の宿も確保することができた。

本当に優しい人ばかりでとても助かっております。

本日の歩いた距離は30㎞

宿代Donativo　申し訳ないですが2€