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ホタテの矢印 Go to fisterra #12 雨のち晴れ
2019年 10月20日 昨日の天気予報では昼から雨予報だったので、朝早くに出発して雨が降らないうちになるべく歩こうと思い、5時30分に起きた。
朝食
パンとサラミ オリーブとバナナ 紅茶を飲めば さあ!! 無敵!!
今日も元気に歩けるぞと、自分に言い聞かせ、次の町「Onessse et Laharie」オネス ラリーまで 23km これは雨振る前に歩ききってやるという勢いで、8時30分ごろ出発した。
Rainy
宿を出てから霧雨で、とても不愉快な天気だった。世の中には雨が好きだとか言う変人がまれに居るが、僕はまだその境地には至れてない。
農業高校に居たから雨の重要性は、勿論十分理解しているし雨が降って嬉しかった時もある。雨のおかげで変なテンションになって、笑いが止まらないなんてこともあった。
台風で休校になったら嬉しいしね。
これまでの経験的に嫌いではないんです…
紫陽花とか雨があったほうが可愛いですし?
ただ、一日中(今日の時間的には半日)歩くのに、雨は辛いんです。
勿論ずーっと降ってた訳ではないですし、お昼ご飯の休憩は取れました。
何回かお日様が顔を出したんですが…
雨の日は湿度が高くなりますよね? たま~に顔出すお日様にですね、日差しが強いので、レインコートの中の汗と雨の湿度でビタビタの僕を、これが蒸し焼きかってくらい、蒸されるんです。
さすがに不愉快
昼時に奇跡的に天気が落ち着いたので昼食を食べるんですが、そこで風は少し冷たいことに気づくんです。最初は気持ちいいんですけど、すぐに身体が冷えてめっちゃ寒いんです。
また雨降られたら嫌だな~と思い、20分程で休憩終わらせて歩き始めたら、歩き始めて10分程でまた雨が降りました。
早めに出発する決断して天才!!と活を入れるも、また雨は降る
またまた一瞬止んだ時に、「空にかかる虹」を見て僕は意味もなく叫ぶ
こんな綺麗な景色くれたよ…もっと歩けると自分に言い聞かせる。
「二重だ!!」「僕はラッキー!!」なんて思い、重い歩調を速める
それでも雨脚が強くなると、続かないんです。圧倒的不愉快感に苛まれ、寒さと戦いながら歩くしかない、雨だと休憩がとれないので疲れも溜まってくる。ザックが思い、肩が辛いよと悲鳴を上げてる。
何度も立ち止まって、細くて長い息を吐く
それでも雨脚は強くなっていき
何度もしんどくて罵詈雑言を空に吐き出し、それがまた降ってきてるのかな?なんて、笑ってみたり なんとかして 歩く
歌を歌ってみたり、上機嫌になる為に
「雨を褒め称えたり」したが
結局騒ぐ元気がもったいないと、何も考えずとにかく歩くことに専念した。
日曜日
やっとの思いで到着した町はガランとしていて、到着した開放感となぜか「今頃」止んだ雨に少しの文句と、町まで開放的じゃなくて良いのに…
なんて思いながらこの町の宿に向かう。
結論から言うと宿は開いてなくて、宿どころかお店も開いてなかった…
Why??
となった数秒後時計を見た僕は、uh-huh 納得だ。
魔の日曜日です (観光客にとって)
フランスには日曜日は家族の日という文化があり、日曜日は基本お休み
ヨーロッパには日曜休みの国が多くある
宿、レストラン、スーパーなんかも閉まってしまう。日本みたいなコンビになんてもちろんありません。
心身共に冷え切ってる僕は、ちょっと打ちひしがれてました。
小さなライブハウスのような屋根の下で、レインコートを脱いで少し開放的になり、落ち着いて考えることにしました。
晴れ
どうしようか考えて回りを見ると、一箇所だけ明かりのともってる少し大きめな建物が目に入った。
もうそこしかないと僕は思い、建物の入り口に近づくと中から沢山の女の人が出てきてどうしたの?と聞いてくれた。
つたない英語とGoogle先生にフランス語翻訳してもらい、何とか伝えると
リーダーっぽいおばさんが、寒いでしょ?暖かいコーヒーいる?中に入って良いよと、中に入れてもらい
お腹すいてる?ご飯も食べる?とご飯も出してくれました。
なんて優しい人たちだろうか…
言葉もまったく通じない日本人に、なんでこんなに優しくしてくれるんだろう?
暖かい 温かいトロトロのご飯が身体に染みた。
ルーシーという女の人が、凄い助けてくれて近くの町に電話して宿が開いてないか聞いてくれた。
ルーシーさんは宿を見つけてくれて、仕事が終わったら車で連れてってあげるから待っててと僕に言った。
お言葉に甘えることにした僕は、待ってる間色んな女の人と話した。
本当に温かい人達だった。
車の中でどうしてこんなに優しくしてくれるの?と
ルーシーさんに聞いた僕に、フランス人だからよと彼女は即答した、とても優しい環境で育ったら、本人もこんなに優しくなるのかな?
フランス人が好きになりました
道としては、10km 進んでしまったが、6km戻ったりしたので、こーゆーのもあっていいかなと 「出会いに感謝」
日が暮れるまで代わり映えの無い天気だったが、僕の心は晴れ模様
老人ホームのみなさん、ありがとうございます。
宿代6€ 歩いた距離は23km
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