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2月23日 9th Year Birthday Live

ナゴヤドームで、四日間にわたって開催された "乃木坂46 8th Year Birthday Live"への参戦からはや一年。この一年間で生活は一変してしまった。当時のライブ開催もまあ本当にギリギリのラインだったわけで、特に制限のないライブがこれで最後なんだろうなという感覚は僅かながらにあった。事実、同時期に企画されていたイベントは中止や延期を余儀なくされ、その開催も賛否両論だったように思う。

そして、そんな多くの変化を乗り越えて、乃木坂46の誕生日を祝う日がようやくやってきた。2月23日、"乃木坂46 9th Year Birthday Live"が開催された。昨年、日本武道館で三日間開催されたアンダーライブを皮切りとして有観客ライブを開催していこうとプラン立てていたようだけど、事態は悪化する一方で今回のバスラは結局「無観客・配信ライブ」として一日開催されることとなった。いやぁ、悲しい。やっぱりアンダーライブの盛り上がりは半端じゃなかったし、ライブ開催に当たって対策もしっかりされていた。有観客での開催に向けていろいろ取り組んでる感はあったし後はもう状況が良くなるのを待つだけという感じだった。まあライブ当日でバスラの開催がアナウンスされなかった時点でちょっと微妙な感じはしてたんだけども。

しかしまあそこで、有観客で開催できなくてすみませんで終わるわけないのが乃木坂46。配信ライブでもやっぱり予想以上のパフォーマンス、演出で楽しませてくれた。前夜祭ではこれまでのバスラを初出し映像と共に振り返り、メンバーのマル秘話を披露したりしてくれた。ライブのアクティブな雰囲気とは違って、普段の和気藹々とした感じでとても楽しかった。 黒見の超ネイティブな発音の「走れ!Bicycle」はマジで爆笑した。そういえば帰国子女なんだったっけ。

バスラといえばやっぱり「全曲披露」が売りなわけで、バスラでし聞けない曲があったりするからそれを目当てにしてる部分もあるんだけど、流石に一日で200を超える楽曲をカバーできるハズがない。9回目のバスラは、デビュー曲から最新曲までを程よく網羅し、ほどよく凝縮された36曲が披露された。

デビュー曲の「ぐるぐるカーテン」をメンバー全員で披露したのち、「インフルエンサー」や「シンクロニシティ」、「君の名は希望」など、新旧の代表作を二つのグループに分けて披露した。オリジナルのセンターがいない中で、3期生や4期生のメンバーが新たなセンターとして立っている姿を観ると、乃木坂の世代交代を改めて実感する。梅澤美波がセンターに立った「シンクロニシティ」には震えた。メンバー随一の高身長を活かした迫力のあるパフォーマンス、是非とも生で観たい。

続く4期生ブロックでは、遠藤さくらセンターの「夜明けまでまで強がらなくてもいい」「キスの手裏剣」と言ったライブではお馴染みの曲に加えて、最新曲の「Out of the Blue」が披露された。去年行われた4期生ライブぶり2回目の披露で、さらに練度が上がり4期生のフレッシュさを感じられるパフォーマンスだった。やっぱり4期生の曲はアタリが良すぎるな、中毒性が高すぎる。MVもメンバーの色が超出てて面白いから見てほしい。

3期生ブロックでは「毎日がBrand new day」が初披露された。リリースから一年、待望のパフォーマンス。久保史緒里をセンターに置いたらこれまでの3期生曲とは違って落ち着いた曲調。「トキトキメキメキ」や「三番目の風」のようなぶち上げる曲も良いけど、久保の純粋な歌のうまさが強調された今回の新曲も良いな。3期生の加入から早4年、もういつ三期生から卒業メンバーが出てもおかしくないなぁと思ってしまう。

続いて2期生ブロックでは、卒業を発表した堀未央奈をセンターに据えた三曲が披露された。中でも「アナスターシャ」は初披露だった。MVではバラバラになった二期生が目的の場所へ集合する、という演習だったが、今回のライブでもステージの狭さを逆手に取りその集合の演出を再現しているように思えた。2期生における堀の卒業はだいぶデカいものだと思うけど、それ以上に寺田蘭世や北野日奈子をはじめとするメンバーの存在感も感じることができて良かった。(

お待ちかねの1期生。キラーチューン「制服のマネキン」から始まった。間奏では少しのアレンジが加えられ、また新しい制服のマネキンを観ることができた。1期生が一度に映るシーンがあったんだけど、もう8人しか残っていないのか、と思ってしまった。少なすぎる。でも、強すぎる8人。それぞれのキャラが立っていて、存在感がある。それは次に披露された「サヨナラの意味」でより強く感じた。カメラを囲んで8人が円になって歌うシーン。それぞれを順番に写すんだけど、もう歴戦の猛者という感じで超カッコいい。選抜常連メンバーから、アンダーを経験したメンバー、外仕事で大忙しのメンバー、いろんなメンバーがいるけどお互いに支え合って1期生という塊になっているように思う。初めはもっとたくさんメンバーがいたけど、9年目を迎えた今はたったの8人。改めて世代交代が進みつつあるんだなと実感した。
ブロック最後はまさかの初期アンダー曲の「狼に口笛を」。アンダーメンバーとしての期間が長かった樋口日奈と和田まあやのダブルセンターで、一期生と共に披露された。高山一実や生田絵梨花らがアンダー曲をパフォーマンスしているのがもう奇跡すぎるんだよな、これがバスラなんだよなー。オリジナルのメンバーではもう再現できない曲を「今の」メンバーで披露する。誰がやるのか、どんな演出するのか、これを想像するのが最高に楽しい。一期生8人の「狼に口笛を」はもう見れないんだろう、幻のライブだわ。

続いて披露されたのは「しあわせの保護色」。2020年唯一リリースされたシングル曲であり、もうオリジナルのメンバーでは観られない楽曲。白石麻衣に変わるセンターを抜擢されたのは3期生の大園桃子。もう、涙。3期生としての加入当初は、泣いてばかりで頼りないイメージがどうしてもあった大園。「逃げ水」でのセンターや選抜メンバーとしての活動を経て、大きくなった。去年行われた白石の卒業コンサートでは、涙を流す一期生とは対照的に、終始笑顔を貫いた彼女。そんな大園がセンターを務める「しあわせの保護色」はもうたまらなくしあわせで最高の瞬間だった。
「シンクロニシティ」の梅澤も然り、大園も然り、3期生も立派な先輩だ!

2期生によって披露された「ゆっくりと咲く花」も超名曲。不遇だのなんだのと言われてきた二期生が歌うからこそ、響く。去年行われるはずだった2期生ライブもオンラインでの開催、フラストレーションは溜まるばかりだったと思う。それでもめげることのなかった、力強い2期生の姿がそこにはあった。

ここからバンバン初披露の曲が続いて、その中でも印象的だったのが梅澤・山下・飛鳥の映像研三人組で披露された「ファンタスティック3色パン」。飛鳥が浅草氏ボイスで「金だァーー!!!」と叫んで恥ずかしそうに顔を埋めている姿も最高だし、そのあとすぐにアイドルの齋藤飛鳥に戻るのがズルすぎる!!

去年、8thバスラの他に唯一有観客で開催されたアンダーライブで初披露された「口ほどにもないKISS」も披露された。めちゃくちゃアンダラ思い出すなぁ〜、あの日武道館がサイリウムで紫に染まったあの景色がフラッシュバックした。
そして、北野日奈子センターの「日常」。もう流石に強すぎる。画面が暗転して北野のシルエットが映った瞬間にもうなんか勝ちを確信した。アンダー曲って結構名曲が多くて、その中でもぶっちぎりでライブ映えするのがこの「日常」。北野の鬼気迫る表情、パフォーマンスが最高だ。

終盤に披露された「Sing Out!」の歌詞も超良いな。この曲って、ライブ終盤で披露されてハンドクラップや足踏みで会場が一体になる感じが超良いんだよな〜! 声出し禁止、ソーシャルディスタンス厳守が通例となったライブの中で、意外とこの曲が新しい楽しみ方を提供してくれんじゃないかと思ったり思わなかったり。ライブ終盤にぴったりの沁みる曲である。

本編ラストを飾るのは山下美月センターの「僕は僕を好きになる」。選抜こそ選ばれていたものの今回が初センターの山下。本人は不安とか葛藤とかあったと思うけど、個人的に山下ほどセンターが似合うメンバーもいないと思う。パフォーマンスもTHEアイドルという感じでめちゃくちゃ可愛いし、
めちゃくちゃアイドル。超乃木坂。白石卒業後のいわゆる新体制になった乃木坂の新たなセンターが山下で本当に良かったと思う。
新体制一歩目の9th Year Birthday Liveこれにて終幕!個人的ベストアクトはぶっちぎりで大園センターの「しあわせの保護色」異論は認めまくります!

アンコール楽曲含め全36曲、例年のような開催には至らなかったけど、現時点最高の乃木坂46を観ることができた。ライブの最後には1期生ライブ・2期生ライブの開催が発表されたしこれまた生きる意味ができましたわ〜また1ヶ月頑張ろうという気持ち。でもこうやって配信ライブを観た後に思うのは決まって「現地で観たい」という思い。去年は寂しい夏になったから、今年こそは乃木坂46のある夏を過ごしたいもんだ。

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