質疑「人口流出対策や観光対策をはじめとしたまちづくり政策について」 ——京都市長選立候補者討論会第2戦 (JC) Part5-2

書き起こし元:https://www.youtube.com/watch?v=X-G1RCfr8co


コーディネーター
では討論に移りたいと思います。村山さんの方から質問30秒でお願いします。

Q. 村山祥栄→松井孝治「スタートアップ支援は5年10年かかる、企業誘致を最優先にすべきでは。バスも国と連携すると時間がかかるのでは」

村山祥栄
はい、皆さんと私ちょっと考え方が一緒か違うかわかりませんが、皆さん多分人口減少を食い止めるっていう感覚なのかと思うんですけど、私は増やすという前提なんですね。

で、実は先ほど松井さんに質問なんですが、
スタートアップ素晴らしいと思うんです。で、私も10年前にシアトルに行って、スタートアップだと、これだと思ったわけですが、スタートアップの問題はですね、時間がかかるということなんであります。5年10年かかります。
そういう意味でいくと、私、この人口減少、5年10年時間かけてられないと思っておりまして、そういう意味ですぐにできる企業誘致を最優先にやるべきなんだと。

これ、バスの問題もそうだと思うんですが、国にお願いをしてと、これまた時間かかるということなんですね。
今、市民が求めてるのは多分スピード感だという風に私はすごく感じてるんですが、その辺についてはどうお考えなのか教えていただけますでしょうか。

コーディネーター
はい、松井さんお願いします。

A1. 松井孝治「企業誘致ももちろん大事で、京都駅や山科駅など交通の要衝を整備し、人脈を生かして誘致する」

松井孝治
はいありがとうございます。おっしゃる通りですよ、やっぱり企業誘致やらないかんと思います。
そのためにもオフィス用地を、例えば京都駅とかね山科駅もそうですけど、こんな交通の要衝の真ん前がこれだけ空いてるっていうのは、ちょっと他の都市では考えられないことであって、これはやっぱりちゃんとオフィススペースも確保して、
で、オフィスのスペースが確保したから勝手に企業がくるわけではないんで、これは私は自分の今までの経験とか人脈を生かして、積極的に企業誘致をやらないかんと思います。

A2. 松井孝治「都市交通の市民優待価格は法律改正が必要で時間がかかる、今すぐには観光専用路線を復活させる」

それから都市交通も同じです。今申し上げたあるいは二之湯さんもおっしゃいましたけれど、市民優待価格これ時間かかります、法律改正が必要です。
やっぱり観光専用路線をしっかり復活する、これはもう今すぐにでもやらなければいけない。

A3. 松井孝治「短期・中期・長期で考え、任期中には無理でも種をまくのも大事」

だからそういう意味では短期・中期・長期っていうことを考えて、長期のことは例えば私が任期でどこまでできるかともかくとして、でも10年15年20年単位で物事を種をまくっていうことはとても大事なことだと思ってます。

コーディネーター
はい、ありがとうございます。では続きまして松井さんの方から質問お願いいたします。

Q. 松井孝治→二之湯真士「周辺部の公共交通整備やLRTの導入にはどれだけのコストと利益があるのか」

松井孝治
はい、えっとそれではですね、そうですね、先ほど二之湯さんが周辺部の公共交通っていうことをおっしゃいました。私もね、できたらいいと思います。
それから、あのLRTとかね、いいと思うし、それから福山さんがおっしゃったような市電もあの時に帰れるなら、市電の一部はね、残しててもよかったと思うんだけど、
今から考えて、例えばその本当に軌道路線、鉄路みたいなものを引くっていうことが、本当にどれだけのコストがあってどれだけのベネフィットがあるのか、そこについて二之湯さんの考え方を伺いたいと思います。

コーディネーター
二之湯さんお願いいたします。

A. 二之湯真士「2008年調査では黒字路線が有ったが、車が混むという理由で導入されなかった。車より公共交通を優先する、グランドデザインの変更が必要」

二之湯真士
はい、先ほど申しました2008年に京都市が導入調査をしてるんですね。で、その時に黒字路線も赤字路線もありました。
黒字路線についても導入をしなかったというのは、結局車が混むからだと、そういう理由だと。
根本的な考え方として、例えば京都市は「歩くまち」ということを言いながらですね、今の車の利便性を担保しようとする、そういう考え方なんですね。

しかし松井さんもよくご存知の通り、世界の主要都市、特に街中に行けば行くほど、やはり自動車の流入そのものを阻止をして、むしろそういう広場、もう車が入れないところ、そしてそこはバリアフリーでね、例えば地下駅から地上にエレベーターで車椅子でも上がってこられると、そういうものがあった。

だから、まず基本的な考え方をどうするかということですね。
やはり公共交通を優先する街づくりをするということで、やはり自動車は多少不便になるけれども、でもこれから超高齢化ですよ免許返納される方もおられる、これ、バスとかずっと維持して運転士その周辺部もずっとバス確保できますか。

そういうことを考えたら、街中はLRT、そしてできるだけ周辺にも繋がるものを作って、周辺部のバスを維持する。そういうことを考えていかないと。グランドデザインの変更が、哲学の変更が必要なんだ、という風に思います。

コーディネーター
ありがとうございます。
では続きまして福山さんから質問お願いします。

Q. 福山和人→松井孝治「七条通は既に規制緩和されていて、2階建て住宅を高層建物が取り囲んでいる。このような状況を是とするか」

福山和人
はい、えっとまずあのその前に、公共交通の問題については私も交通困難地域だとか空白地域だとか、そういう問題点についてきちんと解消していくために、京都市が公共的責任を果たすことが必要だという風に思います。
また洛西地域へのLRTなどの導入も含めて検討すべきだと思います。

その上で松井さんにお伺いをしたいと思いますけれど、企業誘致のために開発をしていくということなんですけれど、例えばもう既に七条通りなんかで中低層の2階建ての住宅の周りを先ほど申し上げたような高層建物が取り囲むというような状況がすでに存在をしていて、あそこは規制緩和をもうすでにされておりますので、そういう状況を是とするかどうかということについてお伺いしたいと思います。

コーディネーター
松井さんお願いします。

A1. 松井孝治「現在、保全すべきところが保全できてなくて、逆に地域の人が活性化を望んでいるところが活性化出来ていない。メリハリが重要」

松井孝治
はい、景観政策はね、私自身もこう街中をずっと「歩くまち」で歩いていてですね、やっぱりあの本当に保存すべきところはちょっと不十分なところもあると思います。
外観が必ずしも京都美しくない、そういう街もある、本当は保全する景観がね。だからメリハリだと思うんです。

A2. 松井孝治「景観政策を進めた毛利元副市長とも1度話して、景観政策の基礎を1度知らずで見直すべき」

具体的に言うといろんなところでそのメリハリが効いてない、保全すべきところが綺麗に保全されてなくて、本当にその地域の方々がそういうものを望んでいない、むしろ活性化を望んでいるようなところで、こうなんていうかメリハリのつかない景観政策は行われているので、これ1回知らずで見直したらどうですか。
私これ桝本市長の元でしたかね、毛利さんって方は副市長で一生懸命進まられてて、毛利さん存じ上げてますけど、1回私、毛利さんと話をして本当のこの景観政策の基礎をもう1回見直すべきではないかなと思っております。

コーディネーター
はい、ありがとうございます。
続きまして二之湯さんから質問お願いします。

Q. 二之湯真士→福山和人「伝統産業のイノベーションをどう実現するのか。中小零細の7割が赤字、生産性や給料を上げるため、統合する流れが必要ではないか」

二之湯真士
はい、じゃ私は福山さんに質問です。
あの、地場の産業を盛り上げるってこと絶対で、私も伝統産業のイノベーションということについて、いろいろと議会でも取り組んでまいりました。非常に難しい。これどのように成し遂げるかっていうことと、

あと、その中小零細企業の再生という意味でいくとやはり7割がね、赤字だと。そん中で実は個人保障してるから辞めるにやめられないっていうような経営者もたくさんおられると。
これが実はそういう企業を温存してなかなか生産性上がらない、働く人の給料も上がりにくいという状況を作っているとしたら、私はやはり一定企業がですね、統合していく流れも必要じゃないかと考えるんですけども、福山さんの見解を教えていただきたいと。

コーディネーター
はいお願いします。

A1. 福山和人「中小企業の支援で大きいのは事業承継が難しいこと。続けていきたい企業を支援してくことが極めて重要」

福山和人
はい、この中小企業の支援をどうしていくかという時にやはり大きいのは事業承継がなかなか難しい、この問題があると思います。
中小企業営んでおられる社長さん自身が、「自分の息子に後を継がせたない」という風に思うような残念な実態というのが一方である。
やっぱりそこについて、もちろんその色々なその展開を別途されていかれるっていうご判断であればそれはそれでいいのですけれど、
やはり続けていきたいし続けていく可能性も十分あるという企業さんをどのように支援をしていくかっていうことは極めて重要でございます。

A2. 福山和人「賃上げした企業に賃上げの一部を補助、労働も経営も両方セットでの支援」

その意味で言いますと、例えば山形県や岩手県などではですね、その賃上げをした企業についてその賃上げ部分の一定部分をこの自治体が支援をする、そういう形でそこで働くこともできるし、そして経営も支援をする、両方セットで支援をするというようなことを現にやっております。

A3. 福山和人「中小企業に適正価格で仕事を回す。例えば防災工事などを地域業者に徹底して優先発注」

そういう枠組各地で導入をされておりますし、さらに中小企業の皆さんに対してきちんと仕事を適性な価格で回していくということは極めて重要でございます。
その意味で言うと例えば近日防災の問題なども取り沙汰されておりますけれど、そういう防災工事なんかを地域の業者さんに徹底的に優先発注をするなどの政策も含めてですね、働く人と雇う人両方支援をする施策を進めてまいりたい、このように思います。

コーディネーター
はいありがとうございます。

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