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週20時間未満の障害者雇用って???

算定対象に精神障害者ら週10時間以上20時間未満で働く人を加えることが柱。
Yahoo!ニュース記事より抜粋

週20時間未満の働き方って、いくつかあると考えています。
1、東京大学先端研の近藤教授の超短時間雇用

2、人材を活かしていくソフトバンクのショートタイムワーク

3、20時間未満から20時間以上へ伸ばしいていくハローワークの短時間トライアル

これらは皆、多様な働き方のひとつ。
20時間未満という共通点があるが、その先に見据えている事は異なっていそう。

以下は僕の解釈です。

1、は20時間以上に伸ばす事は前提としない。経済的自立はできないので、生活保護等との併用が前提となるもの。

2、は他にも収入源があったり、財産がある人たちの多様な働き方。(この認識には自信なし)

3、はこれまでの法定雇用率にカウントされる事を目指している。


割と、雇用の入口の部分で、どれに該当した働き方を雇用のし方を希望するかによって、大きく変わる。

1と2はハローワークの助成金度外視の可能性が高い。逆を言えば、進め方によっては助成金の対象になるかも知れないことを放棄するだけの知識と理解が無いと、後々トラブル化しそう。

3、はハローワークの制度で、助成金を活用するものである。
ただ、対象障害者は精神障害者となるので、その対象になっているかなど、これもトラブル化する可能性がある。

20時間未満の働き方でも法定雇用率にカウントされるようになれば、企業の取り組み、就労移行などの訓練の中身、就労支援機関の支援の進め方など、変わっていくのではないか。
B型との併用についても、検討が必要になっていくでしょう。

現状では、精神科デイケアが併用の第一候補化と思います。
医療は、就労との併用が可能なので。さらに、給与も福祉より高いでしょうから、平均的な職員のスキルも高くなるのではないか。

福祉の現場にも心配がある。
これまでは20時間働けないと、B型に送っていたかも知れない。それが、これからは20時間未満しか働けなくても企業は欲しがる人材になるわけだ。
就労支援機関も、モラルを持って支援をしていく必要がある。

また、障害者雇用率ビジネスとの結びつきも怖い。
20時間未満しか働けない人たちをどんどん採用していきそうなイメージを持ちます。
20時間以上働ける人に育てて1カウントか、お手軽に20時間未満程度に育てて0.5カウント(←この数字はまだ決まってない)で出していくとか。

モラル。
とても大事なものです。モラルはお金になりませんが、信用・信頼になります。自尊心にもなるかも知れない。


最低な計算。
週30時間の雇用。社会保険にも入る。雇用率は1カウント。

30時間÷3名
1名につき週10時間
雇用率0.5カウント×3名=1.5カウント

同じ週30時間でも、後者の方がカウントが増えてる!

※10時間〜20時間未満で0.5カウントになるかは不明です


もう、障害者雇用を人ではなく数字で見るようになったら、もうだめですよ。

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